古民家改造 第三弾は、現在進行形の大工仕事です。
古民家といえば、曲がった太い梁が剝き出しの吹き抜け空間を思い出しますね。
昔の人達は薪を燃料にして炊事や暖房にしていましたから、煙が高く昇って排出される様に、吹き抜けの空間を造りました。
燃料がガスや灯油や電気に変わった今日、もう吹き抜け空間は要りませんが、古民家を手に入れたら、やはりあの広い空間が欲しくなります。

しかし、この家の吹き抜け空間だった場所には天井が貼られ、柱や土壁さえも隠されて、すっかりマンションみたいな洋風の内装に変更されていました。
風通しの良い日本家屋は、高温多湿の夏は快適に過ごせますが、その分冬の寒さが弱点です。
前の持ち主は、部屋の空間を狭くする事で暖房効果を高め、冬を快適に過ごそうとしたのでしょうね。
しかし、軟弱な現代人の我が家の家族にとっては、まだまだ寒く感じてしまいます。
…という事で、決め手の薪ストーブの導入を前提に、吹き抜け空間を再生する事に決めました。
しかし、これは難易度が高いと思われるので、専門家に相談です。

2月初旬、やってきた業者に構想を説明します。
『ともかく、屋根裏を確認させてください』と言うので、購入後はじめて屋根裏に登りました。

登ってビックリの屋根裏。床に土がいっぱい積もっています。
業者曰く、屋根瓦の下の土が落ちたもので、古民家はみんなそうらしい。

埃が立って、写真にゴーストが現れてます。
ん? あの大量のカマスは何だろう?


中身を確認すると、20袋すべて木炭でした。しかも相当に上質な楢系の太い炭です。
前の持ち主の置き土産ですが、意外なお宝発見ですね(^^)
たぶんもう一生、木炭を買う必要は無いでしょう。

そうこうしながら、業者との相談ですが、
『この家は比較的新しい構造なので、やらない方がいいですよ』という結論を置いて帰って行きました…。
まとまった仕事にならないと、業者は無理の様ですね。
仕方ないから、吹き抜け改造も自分でやる事にします。
まず掃除からしなきゃ(^-^;
つづく