峯城の続きです…。
 
峯城を歩く
 亀山城の北東わずか3kmあまり、鈴鹿川支流の安楽川、八島川、御幣川が合流する地点に峯城址はあります。
この三つの谷間が領地だった様ですが、特に安楽川の谷間は遡上すると“安楽越え”の街道があり、近江に至っています。
 現在もこの谷添いに第二名神高速道路が走っている様に、古くから交通の要衝だった様です。
 
 亀山市街からR306で北上し、安楽川を渡った次の信号(八島橋東詰)を左折して、八島川を渡ると前方に見える小山がもう峯城址です。
 最初の細い農道の交差点に“左前方 峯城址”と書いた小さな標柱があり、ここを見逃すと後は城址に近付けないので、細心の注意が必要。
 
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森口からの登城路  平地に向かう“大手道”と思われますが、県の史跡ながら、整備はお世辞にも良いとは言えず、孟宗竹が密集しています
 
 
  峯城には入り口が二つあり、目の前あるのが“森口”で、右折して入って行きますが、農家の人達がいっぱい集まって何やらしていて、近付けそうにありません…。
 通り掛かったオジサンに聞いてみると『イノシシ除けの柵を皆で作っとんのさ』。
仕方ないのでもうひとつの“柴崎口”の場所を聞いて、そっちに向かいます。
ともかく道が狭いので、なるべく農繁期はあ避けた方が、良いですね。

 

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柴崎口の入り口案内  軽自動車でないと入って行けません!
 
 峯城址の北の端…搦め手口と思われる柴崎口から入って行きます。
畑の横の細い道をズンズン進んで行くと、小さな墓地があり、手前に駐車スペースが有るので停めさせてもらい、墓地の下の道からいよいよ城内に入って行きます。
 
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さっそく現れる枡形虎口の土塁
崩れて低くはなっているものの手付かずでシッカリ残っています
 
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郭内にある井戸の伝説  ゲゲッ今日やん! 夢に出て来そうやなw
 
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随所にある土塁と空堀の遺構
 
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城内は要所に案内看板が建てられイメージしながら見る事が出来ますが、縄張り図は携行したいところ
 
 天守台のある本丸に着きました。
天守台といわれる土壇が南北に細く延び、その両側にかなり広い平場があります。
滝川益重は三千の兵で籠もったそうですが、その程度の兵士は余裕で収容できそうですね。
 
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本丸西郭  五百坪はありそうな広場 樹木は伐採されているが、整備はこれから
 
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天守台といわれる土壇  上部には人為的に積まれた石の一部が残ります
 
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天守跡は地面が半地下状に掘り下げられていて、それらしい感じを醸しています
 
 
 峯城址には土塁などの遺構がよく残り、どれだけ居ても飽きないハイレベルな城址でした。
しかしまだ整備の手は殆ど入っておらず、道なき道を歩く場面が殆どなので、季節を選ばないとスズメバチやマムシなどのリスクは多分にありそうです。
4~11月は避けた方が賢明ですね。