品質管理;CWQCとかTQCなどは、どこに行ってしまったのか | pascal990のブログ

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品質管理;CWQCとかTQCなどは、どこに行ってしまったのか

 

以前は、自動車製造、タイヤ製造あるいはマンション建築といった業界、企業で製造物の杜撰な品質管理が大きな社会問題になったが、最近では国家を支える基幹産業の代表である鉄鋼産業や自動車産業での出荷管理や品質管理で大問題が明るみに出てきている。

 

コンピュータシステム業界では、1980年代以降の大規模化と複雑化といったことが理由となり、システムダウンや納期の大幅遅れといったトラブルが国内外で頻発し、他の業界に遅れて品質管理の必要性が高まった。

そもそも、品質管理を重視したのは、ソフトの世界より、ハード、物作りの世界が大きく先立っていたハズである。

トヨタに代表される製造現場における改善活動は、生産性向上とともに品質向上が大きな目的であったと理解しているのだが、日本の製造業、いや工業全体はどうなってしまうのだろう。

 

日本を代表する企業の1社である電機関連企業のT社の不正会計処理あるいは決算といった製造ラインではなく、企業の経営管理を根幹から揺るがしている問題もある。

いろいろ、調査されて報道されているところによると、ずっと昔から問題は始まっていたとのこと。

T社の問題は、概ね10年前から、三代の社長に亘って不正が行われていたやに報道されている。

一方、鉄鋼製造企業の方は、もっと昔から、例えば30年以上前からだとも報道されている。

これは、もう、1990年前後のバブル時代が苦しかったからとかではなく、それよりもさらに遡って、日本の高度成長が始まった時代からのことなのかもしれない。

 

過剰な品質レベルの設定とそれを維持するための品質管理は、製品コストの面で相反する事なのかもしれない。もし、そうなのであれば、品質管理のルールをコストカットや納期短縮を含めた「相対的品質管理」といった考え方を柔軟に導入するべきなのかもしれない。

ただし、その場合、このレベル以下にしてはならないといった絶対死守レベルは必ず守るべきであり、明確な基準、ルールと運用が必要であろう。

 

上ばかり見ていて、上司や役員や部署や組織には何も言えない小心者ばかりでは結局、お客様や社会に被害を及ぼす結果となる。第一自分を雇用してくれている企業自体が滅び去ってしまうかもしれないのである。

ここが、サラリーマンの辛いところであり、企業や職場の体質の強弱なのである。

 

がんばれ、日本 !!