プログラミング;言語;MUMPS(M言語);今はどうなの | pascal990のブログ

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プログラミング;言語;MUMPS(M言語);今はどうなの

 

DECで開発されたMUMPSであったが、第2ラウンドではヨーロッパ系や日本製のMUMPSが開発されて、ピーク時は、内外のメーカが10社ぐらいは有ったと思う。

何に使われたか?というと、MUMPSがUSの病院で生まれた様に、日本でも病院向けのシステムとして使われたのがほとんどであろう。例外的に、MUMPSベンダの1社であった三井造船さんが港湾コンテナヤード向けのシステムに使った事例もあったと記憶している。

これが、1970年代から1980年代の時代であったろう。まだ、PCは一般化していない時代である。

なぜ、病院向けなのか。医療分野の情報は、患者をキーにしてツリー構造が典型的でMUMPSはこれに合わせて開発されたからだというのが有力な説である。また、システムの仕様がはじめからきっちり決められず、仕様変更追加が永遠に繰り返されるため、柔軟で変更追加が容易にできるインタープリタ型言語+ツリー構造DBが適していたという説である。

PCが一般化する以前のミニコンシステムというのは千万から億単位の価格であり、それなのに処理性能やHDの容量はどれだけ劣っていたのであろう。HDの容量が大きくても32MBとか64MBだったので、

あきらかに3桁から4桁は劣っていたであろう。

MUMPSプログラマは、その時代に、業務システムとして、どうやって、処理性能やデータ容量を実用レベルの要求と折り合いを付けるのか、悪戦苦闘していたのである。

 

肝心の現在の状況はどうなんだろう。

MUMPSなんて、一般にはまったく認知されておらず、聴いたことがないであろう。

それは、当然であり、おそらく、国産勢は1社も存在していないかもしれない。

US勢?のCashe(キャッシェ)というのとGTM−mumpsの2製品がリリースされていて、その他、オープンなMUMPS(GPL?)が配布さrている。

それぞれ、コアな言語仕様、機能は共通でいわゆるMUMPSであろうが、実際にはさまざまな独自に仕様、機能が付加されていて、ばらついているのが実態であろう。

 

当方の様に、MUMPSで悪戦苦闘した日々を懐かしく思い出し、自らのPCでMUMPSプログラミングを楽しんでみるには、無料でネットからダンロード可能なMUMPSであれば、どれでもOKだ。

因みに、GTM-mumpsとオープンMUMPSでは、親しみ易いのはGTMの方かなと思った。

 

20年、30年も前の若き時代に使ったMUMPSをいざ触ってみると、結構スラスラ組めるのである。何とも言えないコマンド、関数やグローバルの手触りを感じるのである。

もっとも、古典BASICからVB6、そしてその後のVBと似た言語で仕事をしてきたことで、数十年前以降まったくMUMPS的なプログラミングをやってこなかったわけではない。