PC操作法の変遷;CUI→GUI→GUI+CUI
パソコンが世の中に出現したばかりの時代は、「パソコン」ではなく「マイコン」と読んでいました。
大型で汎用の電子計算機の流れとは別に、4bitから8ビットのCPUチップやメモリ素子が安価で提供される時代になると、「ガレージカンパニー」で筐体(あるいはケース)に納められていない電子基板むき出しの「マイクロコンピュータ」として販売される様になりました。この時は、操作用のタイプライタ端末もましてやディスプレイ端末も接続されていないので、スイッチ操作で命令を入力したり、データを記憶させたりしたのでした。
やがて、タイプライタあるいはディスプレイがマイコンに接続される様になり、マイコンの電源を入れるとコマンド入力を待つメッセージが表示され、操作する人が何種類かのコマンドを必要に応じて入力することで、マイコン操作が可能となりました。
その頃になると、いつのまにか「マイクロコンピュータ」は「パーソナルコンピュータ」と呼ばれる様になって行きました。
次に、8ビットPC(パソコン)に汎用OS(現在のOSと比べると粗末な機能だけであり、とてもOSとは呼べないレベルでした)として「CP/M」というのが、普及しました。
さらに、16ビットPCが開発され、そのPCの多くにはMS-DOSが組み込まれる様になりました。
MS-DOSでは、まだ、GUIは無く、全てCUI(キャラクタユーザインタフェース)で命令入力したり、プログラムを開発したのでした。
その後、Windowsの時代になって、GUIが出現し、やがて、本格的なGUIがOSにもアプリにも装備されるようになったのです。
ところが、ここからが本題なのですが、
Windowsの世界とは別に、Windowsより先行して、UnixというOSが開発されて、そのUnixのPC向け版を
PC-Unixと呼び、中でも、Linuxというオープンソースな、あるいはフリーなUnixその物ではなく、そっくりですが新規に開発された、いわゆるUnixライクなOSが世の中に普及する時代がやってきました。
この、Linuxの世界では、Windowsの世界で言うDos窓に相当するターミナル画面で、昔のMSDOSの様に、コマンドをCUIで入力する文化が当たり前に存在し続けています。
こういった歴史の流れの中で、
当方のPC環境では、Linuxがメインで,Windowsがサブなのですが、GUIとCUIが共存して、PC操作をしています。
特に、CUIで操作する時は、なつかしさがあります。
実は、CUIで操作する内容には、操作ミスをすると取り返しがつかない危険が有って、そのため、PCに慣れていない人、詳しくない人にはお勧めできないのですが、一度慣れてしまえば、あるいは、程々の用心深さや慎重さが有れば、極めて便利なのです。
別のページで書きましたが、ラジオ番組を予約録音するアプリがフリーでネット経由で配布されているなど、まさに、趣味のPCやネットの楽しみ、醍醐味を味わえることになります。
おまけに、ほとんどの場合、無料ですから、やみつきになって当たり前でしょう。