さて、続きです。
人でごった返している年末年始の香港の空港。
そしてファーストクラスのボーディングパスを持ったまま考える私。
エコノミーに乗りたいんです私
自由気ままで、ある意味 放ったらかしにされるエコノミーに
搭乗ゲートの前には、大学生っぽい学生さん達、そして
楽しそうに盛り上がってる OLさん達のグループ等々・・・
「あの~、貴方のエコノミーのチケットと、私のファーストクラスのチケットを
交換してくれませんか」
なんて言ったらア~タ この人、気違い だと思われるでしょう、間違いなく・・・
ううう~、ダメだ。 やっぱし、そんなコト言えないわぁ
悶々と悩んでいるうちに、搭乗開始。
仕方なく、とぼとぼとファーストクラスの入り口に向かいました
エコノミーは搭乗案内も後になるので、この時点ではまだクローズ。
ごった返す彼らからの刺すような視線を感じましただ・・・ハイ
その時、私はまだ20代後半
あの子、どんだけセレブだよ そんな痛い視線でした
どもサ~セン・・・アタシャ、ただの移動CAですぅ~
あぁ、ヤダなあ~もう
ファーストクラスに乗り込むと、隣の席はビジネスマンの男性。
おそらく満席で、ビジネスクラスからUPグレードされて来たようです
この男性もこれまた好奇な目でチラチラ見る
きっと、私の年齢でファーストクラスなんて、どんだけセレブなお嬢様なんだろ
彼の目は、間違いなく、そう語っていました
サ~セン、ただの移動CAです。・・・なんて言えませんけどね
飛行機が離陸してからも、私はずっと空気になってました。
存在をひたすら隠し、ひたすら静かに過ごす
けどね、無理でした・・・やっぱし
「アンタ、何やってんの」
ハイ、知り合いCAにすぐに見つかる始末
あぁ~落ち着かないなぁ~も~
そう思いつつも、かくかくしかじか説明し、長いコト話した後、やっと開放され・・・ホっ
サービスも一段落したので、ようやくウトウトし始めると、今度は目の前に男性の顔
「オマエ、何やってんの」
あ・・・キャプテン(機長)
またしても、かくかくしかじか説明し、ようやく話が終わったら、もうすぐ成田に到着
結局、早朝の暗いうちから、その日の夜まで、全然眠れないし休めなかった
すぐにまた次の乗務の為に、休養してないとダメなのに~ キイ~
無駄に疲労困憊した日でした
結論。
ビジネスやファーストクラスっちゅうのは、100%お客様として乗るのが正しい
すんごく疲れた1日で、アタシャ、も~懲り懲り
私個人としては、やっぱ 自由気ままな エコノミーの方が好き・・・かな
気になって疲れちゃうんですよ、上のクラスって
コレも、立派な職業病
読者の皆さまが純粋に上級クラスを楽しまれてるのが実に羨ましい
以上、長くなりましたが、CA時代のボヤキでした。 ポチっ (;´Д`)ノ