あの日仕事をしてたら、上司が…
『JRが尼崎で脱線したらしいわ』と言った。
脱線?まぁ車両が線路から外れて停車してる位にしか考えず、仕事を続けていた。
休憩室のテレビを見て来た上司が…
『エライ事になってるわ!』
その一言で職員皆が見た映像は…
マンションに激突し先頭車両から3両は、何がどうなってるのか解りませんでした。
あの路線は私がいつも利用する路線です。
あのカーブで…どうしたらあんな事故になるのか…
かつてない大惨事に言葉を無くしました。
そして、ある1本の電話で私は凍りつきました。
事故から数日後…
お友達から電話があり…
『○○さんちの敦ちゃんがまだ帰ってないんだって!』
『えっ?どう言う意味?』
『敦ちゃん…あの電車に乗ってるはずなのに…まだ帰ってないって…』
それが何を意味するか…
私は受話器を置いたとたん、涙が溢れて来ました。
それから数日後だったか…
『最後の方で見つかったみたい…』
と憔悴仕切ったお友達から連絡がありました。
誰にでも優しく、聡明で、穏やかで、誰からも好かれていた天使の様な敦ちゃん。
希望の大学に入学したばかりだったのに…何故?
私の人生で最も悲しく辛い告別式でした。
中高の先生や男子学生迄が嗚咽するほど、誰からも愛されていた敦ちゃん。
私はあの時思いました。天国はこの上なく素晴らしい所なんだと。
だから神様は、いい人ばかり選んで天国に行かせるんだと。
そうでも思わないと…やりきれませんでした。
6年たった今もまだ、前社長は罪を認めず、遺族と全面対決しています。
考えみれば…
薬害にしろ事故にしろ、国や大企業が相手の被害者が納得の行く解決をした事件があるのでしょうか?
何年も何年も訴訟をして…
106名の尊い命を無駄にしないで欲しい。でないと遺族はやりきれません。
改めて敦ちゃん始め犠牲者の皆様のご冥福をお祈り致します。