ドライブ New Paltz (NY) その2 | ニュージャージーってどこ?

ニュージャージーってどこ?

米国ニュージャージー州で暮らす私たち家族の生活を中心に、米国生活ってどうなの?を書き留めていきます!

本日は昨日に引き続きNew Paltzドライブその2です。

湖の観光を終え、New Paltz村のMain Streetへ戻るとこんな小さな村にもすし屋がある。「Tokyo」やら「ねこすし」やらどう見ても日本人が握っていないであることが分かるネーミングばかり。
そんな中、うちの家内が湖に向かう時に日本語の暖簾を掲げた、ちょっと変わったレストランを見かけたとのこと。
アメリカで生活する日本人であれば一度は経験しているであろう、なんちゃって日本食を出す店に入り、やっぱり入らなければよかったと思うそんな経験。
まぁ、俺もさすがにこんな田舎の村で日本食なんてあり得ないと思いつつ、家内が見つけたレストランを通りすがりに車から見てみた。
『ご麺ください』
何なんだこのネーミング!アメリカ人のアイデアではないな!
それも暖簾が縦書き!

それでも怪しいなぁと思い、通り過ぎてそのまま家路に向かおうとすると、車内のファミリーから「腹減ったぁ...」の嵐。確かに午後7時になろうとしている。
でもさすがにあのレストランにないよねぇ?えぇ、行きたいの?それ、玉砕覚悟でしょう?こんな村で?えぇぇぇぇ!?

娘たちはさすがに空腹に耐え切れず、ぶーぶー言い出した。
「じゃぁ、しょうがない、行くとするか!」と威厳有りげに言ってみたが内心はまったく乗り気でない。

レストランの玄関。
鯉のぼりが飾ってあるぅう!これはちょっといやな予感!!5月ではあるが既に5月も24日である。もしかしたら通年で飾ってあるのかもしれない。
ニュージャージーってどこ?-Gomenkudasai

店内に入ると現地の女性店員がどこでもいいよ、というので窓際の席に着座。
店の雰囲気はいいね。でも日本人の客はいない。
早速、娘たちはざるそばを注文。家内は天ざる。俺は暖かい天ぷらそば。

出されたそばたちは、かなり日本のそれだ。娘たちはそばにかぶりつき。美味い!でも家内はそばつゆが塩っ辛いという。やはり駄目かぁ...と思った瞬間、店主のアジア系の女性が店内の様子を伺いに出てきた。
英語で「どうですかぁ?」と通りすがりに声をかけてくれたので、「美味しいです...」と小声で言ったところ、「えぇ!日本人ですかぁ!!!」と反応。「そうですぅ...」と俺。
「このあたりにお住まいですか?」とかなりの食いつき加減で質問攻めをされた。
ニュージャージーってどこ?-Gomenkudasai

話を聞いたところ、さすがにこういう土地柄なのか日本人が来店することは稀なようだ。
「おつゆはアメリカ人向けに作ってあるから、日本人の口には合わないでしょう?日本人向けにおつゆを調整することもできるんですよ。割ってあげるからちょっと待っててね」と店主。
すると割り下というのだろうか、つゆに液体を注ぎ日本人好みにつゆを調整してくれた。
さらに「美味しいポテトサラダがあるので食べますかぁ?」と店主。
日本食レストランに入ってもそんなポテトサラダなんてメニューにないので食べたことはない。なので「はい、頂きます」と素直な俺。

美味しそうなポテトサラダだ。美味い。
話をしてみると、食材も自然食材が多く、オーガニックを可能な限り使っているとの事。
ふむふむ、これはいわゆる日本家庭の味を再現しているレストランである。

じゃぁ、帰ろうかというとファミリーはデザートを食べたいと言う。確かにテーブルには美味そうなロールケーキと抹茶アイスのコンビネーションをうまく写真にしたメニューが立っている。
「じゃぁ、二つ注文してみんなで分けて食べよう!」と威厳有りげに言ってみた。(俺も食べたかったのよ)

ロールケーキも抹茶を混ぜており美味いが、抹茶アイスがさらに美味い。抹茶の渋みが強く、アメリカの単に甘いだけのアイスクリームを食べている家族にとっては革命的というか衝撃的であり、また究極の日本の味を感じることができた瞬間であった!(ちょっと大げさだがこれは家内と共に久々のヒットであった)
ニュージャージーってどこ?-Gomenkudasai

ニュージャージーってどこ?-Gomenkudasai

ニュージャージーってどこ?-Gomenkudasai

最後に会計をすると先ほどのポテトサラダが加算されていない。どうも店主の計らいでサービスをしてくれたようだ。店主のやまもとさん、ありがとうございました。美味しく頂きました。

この店のウェブサイトを見ると分かりますが、値段が非常に良心的。いわゆる日本食レストランでみるような、日本食だから高額に設定された料金ではなく、もしかしたら日本で食べるのと同じくらいの料金と思われる。
ざるそばは7ドル、天ざるは13ドル、天ぷらそば11ドルであった。デザートも一皿5ドルであった。おそらく他の日本食レストランで食事をしたら、それぞれ2ドル~5ドルが上乗せされた料金を請求されるのではないかと思う。

是非ともNew Paltz近辺に行ったときには食してもらいたいお店です。
ちなみにここはそば・うどんが中心の店なので、いわゆる寿司はありません。あと前述のとおり、めんつゆが濃いので日本人向けで...と頼めば調整後のめんつゆを出してくれるとのこと。

なんだか今回のブログは長くなってしまったなぁ、でも、それだけ意外ないい驚きがあったお店でありました。

Gomen Kudasai のウェブサイト
215 Main Street, New Paltz, NY 12561
845-255-8811