「中国に進出する日本企業には、労働問題に関するCSRが今後ますます欠かせなくなる。」
この類のレポートが最近増えていますね。
労働争議の多発、社会の急激な変化、これらの状況下ではもっともなことです。
日本では中国と異なり労働争議は多発していませんが、内部で矛盾と不安が蓄積しています。
労働争議の代わりに個別労働紛争が増え続けているのが、「矛盾と不安」の証左。
私はこれを「沈黙の労働争議」と表現しています。
発展に伴う社会の変化ならまだしも、その反対である日本にはCSRがより求められます。
企業経営上は、CSRをワークライフバランスに置き換えて考えると取り組みやすいかも知れません。
WLBは「仕事をしない、させない」を意味するのではありません。
例えば、「全ての従業員にキャリアアップの機会と健全な生活の両立を実現」と、具体的にイメージしてみてはいかがでしょうか。
CSR、WLBは企業と働く人の双方にメリットがあります。
当てはまるのは中国だけではありません。
これを忘れずに。