お世話になります。自分品質向上委員会 委員長の渡辺です。
コミュニケーションワンポイント講座:達人への道の第三回目をお送りします。
今回の「自分の品質を向上させるワンポイント」は相手の心の窓をOpenにする方法をご紹介します。
私たちは誰もが「自分の縄張り(パーソナルスペース)」というモノを持っています。
「自分の縄張り(パーソナルスペース)」とは簡単に言いますと、「近寄ってほしくないギリギリのライン」です。
あまり親しくない人、あなたが嫌いと好まないと思っている人が、「ねぇねぇ~ ●●さん」と言いながら、あなたに近づいてあなたの肩にポンッ!と手を置いたらどんな気分がしますか?
ぎゃぁ~~~~~!!
ブルブルッ 身の毛もよだつっ!!
正直 嫌な気分になりますし、のけぞってその人から少しでも離れようとしますよね。
でも、逆に あなたが親しくしている仲間、親友、彼氏彼女が、「ねぇねぇ~ ●●さん」と言いながら、あなたに近づいてあなたの肩にポンッ!と手を置いたらどんな気分がしますか?
なぁ~~んだいっ♪
どうしたの?
なんて言って、違和感なく話したり、ハグしたり、チューしたりしますよね。
えっ? ハグなんてしない? ましては いきなりチューなんかする訳ない?
そうですか・・・????
私は・・・・
まぁ 私の個人的なコミュニケーション方法は横に置いときまして、親しい人であれば、相手の手が自分の肩に触れるぐらいの距離感でもそんなに不快にはなりませんよね。
この時のあなたと相手との距離(空間)が「自分の縄張り(パーソナルスペース)」です。
一般的には
・親密な関係であれば 45cm以内の空間
(家族や恋人などと身体的接触が容易に出来る距離)
・個人的な関係であれば 45~120cmぐらいの空間
(友人などと個人的な会話を交わすときの距離)
・社交的な関係であれば 120~360cmぐらいの空間
(職場の同僚と一緒に仕事をするときの距離)
・公式的な関係であれば 360cm以上の空間
(公的な場所で公的な人と話をしたりする時の距離)
とこのように、あなたと相手との関係性で「自分の縄張り(パーソナルスペース)」は色々と広がったり縮んだりします。
この「自分の縄張り(パーソナルスペース)」を侵略されると不快感を感じ、少しでも距離をとろうとのけぞったり、一歩下がったり無意識に防衛反応をおこします。
ただし、逆の方法として、この「自分の縄張り(パーソナルスペース)」に入り込んで話をしたり聴いたりできれば、相手との関係性もより親しくなるということです。
この心理を理解した上で、あなたが自分の品質を向上させるための話の聴き方ワンポイントですが、
もし、あなたと相手がイスに座っているのであれば、あなたは背もたれに寄りかからず、少し浅く座り、約5cmほどでいいので前かがみになって相手の話を聴いてみましょう。
もし、あなたと相手が立ち話をしている状態であれば、「んっ? 何っ?」とか言いながら、足の位置は動かさず、上半身だけを約5cmほどでいいので相手の方に近づけて相手の話を聴いてみましょう。
話をする相手は、実は無意識にあなたと自分との関係性を意識して距離をとっています。また、「この人は私の話を聴いてくれる人だろうか?」と内心 あなたを品定めしながら話をします。
拒絶されないだろうか?
反発されないだろうか?
真剣に聴いてくれるだろうか?
そんな心配を抱えながら、あなたへ話をします。そして、相手はあなたの体全体から発せられる「話を聴いてくれる度」を敏感にキャッチします。
その時、あなたが約5cmだけ「自分の縄張り(パーソナルスペース)」を縮めます。
たった5cmです。
話をしている側にしてみれば、ちょっとだけ「自分の縄張り(パーソナルスペース)」を縮められたけど、土足で自分の空間をドカドカと入られてきたわけでもないくらいの距離感ですし、それほど気にならない距離です。
しかし、「少し前かがみになって近づいて話を聴く姿勢をとってくれた」、「足の位置(空間:距離)は変わらないけど上半身だけちょっとだけ私の方に近づいてくれた」、というあなたの態度・姿勢(パフォーマンス)が相手は「あぁ~ この人は私の話を訊いてくれるんだぁ~」「話を聴いてくれる態度を取ってくれるんだぁ~」と感じます。
しかも、物理的な距離も少し縮まっていますので、その物理的な距離に連動して心理的な距離も近くななります。
たった5cmだけど、その効果はバツグンですよ。
ちょっとしたポイントを実践することで、あなたの自分品質は格段に向上します。
是非、お試しあれ♪