「最近 忙しくって困っているんです。」


こんな話しから始まったコーチングでした。

昨日お会いした Kさん 若くて本来はとてもハキハキした管理職の方です。


Kさん:「最近 忙しいんです・・・」

 

私:「はぁ 忙しい?」

 

Kさん「なんだか トラブル対応に追われて、自分がやらなくてはならない仕事に手を付ける事ができないんです。でもトラブル対応も自分の仕事なんですけどねぇ~」

 

私:「そういう忙しさなんですね。では、1日の中で、自分の計画通りに物事が進んでいるのは何%なの?」

 

Kさん:「う~ん・・・  20%ですね」

 

私:「20%ですか。トラブル対応などの後ろ向きな仕事が80%で、自分のやりたい・やるべき仕事である前向きな仕事が20%ですか。ちょっとモチベーションが下がっちゃいますね」

 

Kさん:「そうなんです」

 

私:「今 抱えている仕事は何があるんですか?その手元のノートに書き出してください」

 

Kさん:「はい、これと・・・ あれと・・・ う~んと・・・そうそう・・・・」

 

私:「それらの仕事はそれぞれ何時間必要だと思いますか?」

 

Kさん:「これは2時間ぐらいかな  これは今日中に終わらせますし、これは客先からのデータ待ちだから月曜日には終わりますし、これは明日で終わりにさせます」

 

★この時Kさんの会話がちょっと飛んでいる事に気がつきませんか?

私は「各仕事が何時間掛かるのか?」を聴いたのに

Kさんは「この仕事は○○に終わらせます」

という言葉になっています。なんだか、会話がズレていますよね!

 

Kさんは始めの頃の「最近忙しくて~」という混乱状態から、瞬間的にスケジュール表を頭の中に描き出し、抱えている仕事をスケジューリングしたのです!!

この様な事が起きた鍵は

「今 抱えている仕事は何があるんですか?その手元のノートに書き出してください」

という質問でした。


この質問は【未完了の仕事のたな卸し】をさせる質問で、ポイントは「書き出す」事です。

頭の中での検討も大事ですが、私たちの脳みそは驚くほど高速で物事を考えていく事が出来るのですが、その「高速で考える事が出来る」事が、私たちに混乱や不安を与えている事もあるのです。

考えている傍から他の考えが浮かんできたり、他の気になる事まで考えてしまったりと、いろいろな事を高速で考えてしまう為、自分自身で収拾がつかなくなってしまうんです。


まさに、今回のKさんがそういう状態でした。

書き出す事により、「高速で回転している脳みそをスピードダウン」させているんです。そして、書き出し、目で見ることにより整理整頓が出来るのです。

その結果、Kさんはいつもの自分に戻りスケジューリングを自動的に行ったのですね。


コーチングの終わりにKさんから

「なんだかスッキリしました。出来そうな気がします」

とコメントを貰いました。でも、私は特に何もしていません。たった一つ質問を投げ掛けただけです。

でも、こんな事が起きるのもコーチングの楽しさですね。





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