ノーベル賞の期待

 辻泰彦(1945-)の主著である『恐慌と戦争―経済哲学の誕生―』(2021.4.30)は商品交換の本質が不等価交換であることを論証して国際経済学の基礎理論を構築したものであり、ノーベル経済学賞に値する。辻泰彦の自伝である『芸者と侠客―徳盲の発見―』(未刊)は徳盲という先天的障害を発見してユダヤ人差別や部落差別の原因を究明したものであり、ノーベル文学賞に値する。