相続の重要性

 人類の文明は遺産相続の上に成り立つ。先祖の遺産に依存する地主の独占物が学問であることはトマス・ロバート・マルサス(1766-1834)が指摘する通りであり、学問は大学教授風情にできることではない。「職業としての学問」などあり得ない。辻泰彦(1945-)が先祖の遺産を誇り、切実に相続人を求めるのは、そのためである。辻泰彦が先祖の物語と自分の物語をするのは相続人である石原嬢(1987-)に名乗り出て貰うためである。