愛犬・愛猫からの「無条件の愛」。あなたは応えてますか。そして、与えてますか。
愛犬・愛猫からの「無条件の愛」。
あなたは応えてますか。そして、与えてますか。
20世紀を代表する女優の一人であり、亡くなってから60年近くたった今もなお、世界中から愛され続けているマリリン・モンロー。彼女の言葉にこのようなものがある。「犬は決して私に噛みつかない。噛みつくのは人間だけ。」

画像:Courtesy Everett Collection
彼女の言う「噛みつく」とは、人間が人間に対して行う「負」の感情や行動のことである。嘘をつく、陰口を言う、不平不満を言う、自己中心的な要求で他人にくってかかる、裏切る、肉体的・精神的に人を傷つける…人間は時として、このような負の感情によって人を傷つけることがある。でも「犬を愛する人にとっての犬」は違う。どこまでも無償の愛をくれる、それがマリリン・モンローのこの言葉である。
―ロンドンのあるTVコマーシャル―
ここにあるTVコマーシャルを紹介したい。このCMには3名の人物が登場する。1人はサッカーチームのメンバーに抗議を受ける審判らしき男性。試合のジャッジについての抗議を選手たちから受けている。2人目は街角でアンケートを取る仕事をする女性。どのような内容のアンケートかはわからないが、道行く人々に声を掛けてもかけても無視されてしまう。
その女性の表情は疲れ切っている。そして3人目は、クラブのドアマンの男性。ドレスコードを守らず入店を断った若者たちから激しく非難を受けている。いくら仕事とは言え、人から激しく抗議や非難を受けるのは辛いものである。3名の表情もストレスで疲れ切ってしまっている。実はこの3人には「ある共通すること」がある。それは、みんな「愛犬と一緒に生活している」ということである。仕事で疲れ、憂鬱な気分で帰宅すると、何も言わず迎えてくれるのは愛する家族である愛犬。愛犬たちの純粋でまっすぐな愛情を受け、3名の表情はみるみる明るくなっていく。
このCMは、ロンドンにあるThe Mayhew Animal Homeという動物福祉団体が制作したものである。The Mayhew Animal Homeは、飼い主などによる犬や猫の遺棄、虐待、飼育放棄から毎年、何千もの犬猫を保護、そして新しい家族を見つけたり、人間に対して動物のケアなどの教育も精力的に施したりしている団体である。
仕事や人間関係で心が疲れてしまった時、愛犬や愛猫の無償の愛に助けられたことがある人は多いのではないだろうか。彼らの愛はまっすぐに飼い主を見つめており、裏切ることは決してないのだ。「裏切るのは人間だけ。」マリリン・モンローの言葉が理解できる人は、愛犬愛猫から与えられるだけではなく、彼らにも無償の愛を与えているのだと思う。そしてその無償の愛を与えることに「かけがえのない価値」を見出し、そこに幸せを感じることのできる人なのではないだろうか。
最後に、このCMはこのような言葉で締めくくられる。
“Unconditional Love”「無条件の愛」
“Adopt a dog”「(保護)犬を迎えよう」






文/織田 浩次