先入観の落とし穴(その2) | 走るおっさんライダーのブログ
(その1)

(その2)
個人的に思うことだが、直感と言うものは、本来、思考や行動を効率的に行うために、本能的に未来(危険)予測をするようなもの。
普通なら例えば、高所や暗闇に対して<危険>という直感に基づき、警戒したり近づかないようにしたりと、無駄にあれこれ迷うより先に、安全を確保する事に働く。
しかしこれは、時として逆の形で致命的に働く場合がある。『飛んで火に入る夏の虫』が代表例。

一方、先入観は直感よりも経験や学習の影響が強いように思う。
人間社会で言えば『おれおれ詐欺』は、先入観を悪用して人を騙す犯罪だ。
橋下市長と桜井会長の意見交換会は、先入観がそれぞれの心象にどのように影響するかを考える、非常にいい機会だったと思う。

さて、このブログを読まれている(数少ない方々)の中で、
特定の国籍・地域出身者を一括りにして考えている方に、自問していただきたい。

Q:あなたのご両親は、それぞれ同じ主義・主張を持っておられるだろうか?

Q:その両親と、あなた(及び兄弟がおられる方はその兄弟)と、同じ思想・信条を共有されているだろうか?

Q:人は、生まれながらにして、その思想・信条、主義・主張、未来は決まっているのだろうか?

Q:あなたは、あなたの生まれた地域の人たちと、同じ価値観を持っているだろうか?

Q:あなたは、生まれてから現在までに、考え方の変化は無かっただろうか?

Q:政権政党が変わると、その都度国民はすべて政権政党の方針に従うのか?

Q:一様に雪国の人は辛抱強く、南国の人は陽気で、都会の人はクールで、関西人は商魂逞しいだろうか?

Q:ある地域の人は全て、同じ考え方をし、同じ価値観なのだろうか?

Q:範囲が大きいと言うなら、一つの町内は同じ考えの人の集団か?

Q:ある企業の社員は、例外なく同じ価値観を共有しているか?ある自治体の地方公務員なら同じか?教師は同じか?

Q:例えば、日本人はみな同じ人格なのか?朝鮮人はみな同じ人格なのか?

※橋下市長が同和地区出身であるらしい事で、彼の考え方が判断できるとお考えだろうか?

こんなくだらない質問は、普通なら考えるまでもない。

にもかかわらず、国籍や地域を一括りにして、ああだこうだと言う事は正しいのか?
確かに、ある要素ごとに分類し、その集団の傾向を計ることはできるだろう。
しかし、それを根拠に特定の集団の、全員を例外なく評価するのはおかしい。
一部の日本人の、自虐的な先入観を払拭する事には大賛成だが、だからと言って欧米の白人至上主義、ナチスドイツのアーリア人至上主義のように、他国・他民族の人を侮辱していいとは思わない。

ある一定の方針のもとに意思を持って集まった集団なら、全く同じとは言わないまでも近い価値観は共有しているだろう。
マイナーな宗教集団などは、その例と言えるかもしれない。政治政党、政治結社、或いは暴力団や暴走族・・・。
ただ、このような自由意思で集まった集団と、選択の余地なくその地、国籍で生まれた人達とでは、大きな違いがある。
北朝鮮政府が日本人を拉致したら、その国民の全てが誘拐犯なのか?
北朝鮮政府に盾突いて蜂起し、政治を変えさせられない国民に罪があると言うのだろうか?


桜井会長を支持する側は、意見交換会の時の橋下市長の振る舞いを非難する者が多いと思う。
桜井会長はこの時以前から、橋下氏を「ハシシタ」と呼び、実績ではなく、彼の方針(から起こるであろうと勝手に予測する事態)に危機感を主張し、そこに出自や「マルハンが支援」などと真偽不明の風聞を根拠として挙げる。
しかし、2012年の週刊ポストの記事を見ても、何の証拠も挙げられていないどころか関係を否定している。
(以下記事へのリンク)

何の証拠もない週刊誌ネタを根拠に据えている、と言うより歪曲している点では、いわゆる従軍慰安婦問題を信じるよりレベルが低い。

もし、マルハンの橋下氏への支援を信じるのなら、従軍慰安婦の強制性の否定もできない。
しかし、桜井会長を支持する者は、あたかも明確な証拠でもあるかのように一方は信じ込み、もう一方は証拠がない事で否定できると言う、そのダブルスタンダードに気付きもしないのだ。

(つづく)