小学生の頃
初めて一人でバスを乗り継いで
入院していた母のところまで
父が作ったお弁当を届けに行った事があります。
母は婦人科に入院しており
病院食が口に合わなかったこともあり
食が細く体調も優れなかったようです。
見兼ねた調理師の父が
特製弁当を私に託した、のですが
母の好みや栄養の事を考えた結果
父の特製弁当は、おせちの御重にギッシリ。
私は一人でバスに乗るのも初めてで
尚且つ病院まではバスを2回乗り換えないといけないこと、
御重が傾かないように、
バスの時間や行き先を間違えないように、
など、神経張り詰めて行った事を覚えいます。
なので、無事病室に着いたことでホッとして
私を見た時の母の驚いた顔以外の母の様子を
まったく覚えておらず、
家に帰ってから父に母の様子を聞かれても
何も答えられませんでした。
しかし、父はそのことを
一切責めたりしませんでした。
当時の私は、あまり達成感のない経験でしたが
父としては、たぶん
大成功だったに違いありません。