あのかき氷は、彼もイマイチだと思ったのか…、
「今日のお昼は、好きなところでいいよ」。
ならばと上げた、秦野も川崎は(遠いと)却下され、
「奥多摩とか川越とか、その辺りで」
好きなところって言ったクセにー。
んっ?、川越に、前から行きたかったお店があるっ
。
…という事で、
早速目指した川越市郊外の、的場の住宅街の中。

丁度高速道路の高架下、ここに、こんなお店があったとは… 
寂々と奥ゆかしく佇む、上品な日本家屋。
なんでも、横浜一茶庵で学ばれたお店だそう。
川越市的場 「手打そば うどん 桜庵」
がらがらと引き戸を開き入った店内は、
日の光を遮った、鄙びた趣のある古民家の暗がり。
艶やかに磨かれた、上品な玄関で靴を脱ぎ上がると、
すぐ右手には、囲炉裏の切られた個室があり、
通されたのは、緑が広がる、座敷の間。

すぐに出された冷たい麦茶が美味しい
。
クーラーではない、さらさらと入ってくる自然の風が心地よく、
目の前の、立派なしだれ桜や、藤棚など、
季節の頃には、さぞかし素晴らしいんだろうなぁ。
思いを馳せつつ、座っているだけで心が静まるような心地。、
はぁ~…、では、品書きを。

「冷たいそば」に「温かいそば」、

さらに、同じように「うどん」もあり、

季節の品が別に挟まれ、

蕎麦屋の定番つまみが、一揃い。
一通り眺め、彼は、二八の「せいろそば」に決め、
私は、「10割」を注文
。

頼むと、「召し上がっていて下さい」
静かに微笑みだして下さった、
蕎麦おやきのような、「蕎麦味噌クレープ」(?)
もちもちとして、なかなか美味しくつまんでいると…

程なく、2つの蕎麦が目の前に。

「せいろ」は、やや緑がかった、中細切り。

「10割そば」は、それよりちょっと色濃い、
気持ち「「二八」より細く、どちらもきりっと角が立つ。

早速手繰った、10割そばは、実に豊かな香り
。
きりっとした腰に、ぎゅっと詰まった穀物感がひしひし伝わり、
甘やかで馥郁とした蕎麦の旨みが口に流れる。
ん~…、美味しい
。
やや甘めの、まろやかな汁も美味しく、

二八の「せいろ」は、滑らかな印象で10割よりも食べやすく、
これも、とても風味豊か。
穀物感の10割に、滑らかな二八、どちらも甲乙つけがたい
。

出された蕎麦湯は釜湯のようだけど、濃く濃厚。
すぅ~とのびるもり汁が美味しく、
注ぎ注ぎ頂いていると…

「よかったらどうぞ」と、出して下さった、
「茗荷入りの玉子焼き」。
焼きたてほかほか、ぱっと香りが広がる茗荷が絶妙
、
美味しくじっくりと頂いて…
ご馳走さまでした~