猗鈴がいなくなっておよそ半年。
陽都の闇は晴れ切ったわけではない。
一度持ち込まれてばら撒かれた以上未回収のメモリはいくらでもある。太陽の光も遮られれば影ができる。
ザッと廃工場に積もった砂を踏む音がする。
そこには机の上に広げたメモリのアタッシュケースと元売人らしい縛られた女、そしてそのメモリを手に取る若い男女がいた。
「なぁに? おチビさん、迷い込んだの?」
でも見られた以上は、と女が言うと、一人の巨漢が廃工場の入り口に立つ背の低い人物へと向かっていき、鉄パイプを振り上げる。
「先に手出したのあなた達ですからね」
人影はその鉄パイプをさっと避けて、男の手を踏み台に跳び、あごを正確に肘で打ち抜き昏倒させる。
「……お前、何者?」
女がそう言ってメモリを手に取ると、周りの者達も皆それに続いた。
「雑草ですよ。ただ、不思議とあなた達みたいな小悪党のそばによく生えます」
そう言って杉菜はメモリを銃に挿し、大きく振るう。
『ザッソーモン』
ヒュッと先端から伸びたザッソーモンの蔦が、咄嗟に避けた一人の女を除いて全員の顎を掠め、意識を刈り取る。
『コアドラモン』
女の姿が身の丈三メートル程の青い二足歩行のドラゴンへと変わっていく。
「ふざけないでよね。私達は組織を継ぐメモリ密売組織になるのよ! 次の闇の支配者は私達!」
そうですかと杉菜は変身用のスロットが一つしかないバックルを腰に当て、ザッソーモンメモリをもう一度差し込んだ。
『ザッソーモン』
「ここは太陽の街、陽都ですよ? 夜の闇が支配する時間はとても短い。ご存知なかったですか?」
変身を終え、杉菜の顔にはザッソーモンを思わせる仮面が、その身体は葉脈を思わせる筋が浮き出たスーツで覆われる。
そして、そのままコアドラモンに向かっていく。
『ザッソーモン』『デッドウィード』
右腕が杉菜が振り回すのに合わせてぐんぐんと伸び、鞭のように回されたその先端は加速し空気抵抗で赤熱し、光り出す。
そして、その速度はコアドラモンが避け切れる限界を超え、コアドラモンの動き出しより早く一方的に腹に突き刺さる。
「そんな、ボス……」
コアドラモンが地に伏し、爆発して女に戻る。そひて転がったコアドラモンメモリは割れて地面で火花を散らした。
数日前、国見天青探偵事務所にすっかり回復した公竜が現れた。
「メモリを使っている半グレグループがいるようなんです」
「半グレって、指定暴力団とかにはなってないけど暴力団的なやつですよね?」
天青がいなくなり、喫茶ユーノーの方の店員と正式になった便五はそう公竜に聞いた。
「その通りです。完全に組織化されていれば暴力団として認定され制限をかけることもできますが、なまじ組織化されてないだけに全貌も掴みにくい特徴があります」
公竜はそう言って、手元にタブレットを出した。
「手口も悪質です。まず、メモリを持ったメンバーが複数人で一般人一人を脅して犯罪をさせます」
「闇バイトみたいなやつですか?」
杉菜の言葉に公竜は微妙な顔をした。
「まぁそんなところですが、募集するわけでなく、街中で声をかけて裏路地に連れ込んでみたいな手口ですね。時には大学や高校の校内で勧誘が行われたこともあるようです」
「なるほど……でも、なんでメモリを使わせるんですか?」
「メモリの依存性を勢力拡大に彼等は利用しているんです。一度でも適性も低いメモリを使えば十分依存症状は出ます。そうすると、二回目からは自分から仲間になりにいくわけです」
そこまで聞いて深刻さが杉菜にも理解できた。
「それで、何回かしたら勧誘する側に回る。そうやってネズミ講的に増えていく。そういうことですね?」
「その通りです。そして、その頃には自分から仲間になったという意識もあって、普通の闇バイトのように簡単には上の話をしません。数人をまとめるリーダー達はさらに口が堅い。とりあえずそのリーダー達をまとめるマネージャーが複数いるのはわかってますが、その上にどこまであるかはわかってません」
「それは、厄介ですね……私にそれを探って欲しいと?」
「いえ、証言はどのみち頭を裁判で捌く時に必要です。今欲しいのは居場所はわかってるものの直接違法行為をしているところをつかめていないリーダー格達を勝手に『正当防衛』で捕まえて未然に被害を防げる警察外の人員です」
それではとそう言って公竜は財布を取り出しついでにわざとらしくポケットから折りたたんだ紙を落とした。
「……なるほど」
そう言われ、杉菜にはその紙を拾い、先の出来事へと繋がる。
「とりあえずリーダー格はこれで大概潰せませたね。半グレ内の情報網も早いようで自首してくる子も出てき始めました」
「それはよかった」
杉菜はそう言いながらジャケットを脱ぎ、公竜から渡された紙をコンロの火で燃やして隠滅する。
この半年ですっかりジャケットを羽織るのが喫茶店長と探偵を切り替えるスイッチになっていた。
公竜はある程度満足したようにコーヒーを一杯飲み干すと、すぐに店の外に出た。
「小林さん! 喫茶店で一休みしてまたメモリに操られている子供達に暴行を働きに行くんですか警察は!?」
外からそんな声が聞こえてきたのは、公竜が店を出てほんの数秒後、まるで後を尾行していたような早さだった。
少し扉を開けて様子を見ると、髪の長い派手な赤色の眼鏡が似合わない優しげなタレ目の女が、眉を吊り上げて公竜に噛みついていた。
「誰ですか? アレ」
「えーと、あの人は桂樹月(カツラギ ルナ)さん、弁護士ですね」
便五の言葉に杉菜は眉をひそめる。ご近所まで聞こえるように警察の悪口を言うのはおよそ弁護士らしくないように見える。
「いわゆる人権派っていうんだっけ、少年犯罪やメモリ加害者を中心に弁護していて、例の半グレグループ系で捕まった人達も国選弁護人じゃなくてまとめて彼女が担当するとか」
「それはまたご苦労様ですが、何故そんなことを?」
杉菜の言葉に便五は得意げな顔をする。
「ふふん、僕ももう探偵事務所の一員ですからね。商店街のネットワークで陽都の中心部でそれなりに社会に出てる人なら大体何とか……」
「ご近所のネットワークとは恐ろしいものですね」
杉菜がそう口にすると、ふと振り向いた桂樹と目が合った。すると、ささっとその場からどこかに行ってしまった。
「でも、評判は正直悪くないですよ。周囲のボランティアとかにも積極的で夏祭りとか地域のイベントにも積極的、メインはお金がない青少年だけど、高齢者はじめ相談料格安で本当に色々な人の相談とかにも乗っているみたい。ただ、今は稼げなくても後々政治家になって稼ぐつもりなんじゃないかって噂もあったり」
便五の話を聞く限りは野心こそありそうだがそれなりに立派な行いをしている人物らしい。
「……ちなみに、彼女がどういう立場で弁護してるかとかってわかります?」
立場次第ではトップに関しての情報を弁護士、つまり拘留中の彼らの味方としての立場から引き出せるかもしれない。
「基本的にメモリを無理やり使わされたことにより毒で本人達には十分な責任能力がなかった。加害者であると同時に被害者だから減刑してという感じらしいです。今裁判中の子達について全責任をボスに擦り付けたいんだったら捕まえたい僕達とも利害は一致するんじゃ……?」
確かにそれはある。警察が知らない何かを見つけられているのかもしれないし、聞いているかもしれない。
「……他の手がかりもないですし、一回話を聞きに行ってみますか。お店また任せていいですか?」
十分後、杉菜は一人の子供を連れて戻ってきた。
「どうしたんですか? その子」
「探偵なんて怪しいと事務員らしい人がこの子を追い返していましてね。中に入って話を聞こうと思ったのですが、私の顔を見るなり扉を閉じられ、インターホンを押しても開けてももらえませんでした」
「……じっさい、探偵なんてあやしいだろ。ドラマで他人の家とか勝手に入ってんのとかよく見るし」
それはそうなんですけどねと元メモリの売人である杉菜は便五に少年の格好を見るように視線で促す。
小学校高学年ぐらいに見える彼の膝は土で汚れ、少し血も滲んでいる。手もそうだった。
「……あ、君柴山君とこの雄也くんか!」
「え……なんで知ってんの?」
「ほら僕、そこの和菓子屋の息子だから。町内会のお祭りとかでお兄ちゃんに会ってるもん」
便五は何回か来でたよね君もと朗らかに言う。
「あ、本当だ! 洋菓子にうつつ抜かしてる和菓子屋のドラ息子だ!」
そう言った瞬間、言葉はともかく雄也の警戒心が一段和らいだのがわかった。
「とりあえず、シャワー貸すし絆創膏もあるから膝洗って来なよ。変な菌入るよ」
雄也は大人しく便五に案内されてシャワー室まで行く。
すると、ひょっこりと奥の机の辺りで頭を下げていた盛実が顔を出した。
「……人権派の地域住民とも関わりの深い弁護士の事務所とは思えない対応だよね」
「それに、雄也くんら扉の前でこう言ってました。兄ちゃんが悪いことやらされようとしているって」
「私達が追ってる件で、あの弁護士の担当している件と無関係だとは思えない」
戻って来た雄也は、便五に促されると知ってることを話し出した。
「兄ちゃんは兄ちゃんが入ってるシニア野球の先輩に連れて行かれてったんだ。肩ぶっ壊して投げれなくなったって言われてた人。その人がUSBメモリみたいなん見せて兄ちゃんを連れてった」
「なるほど、どこに行ったかは?」
「わかんない、兄ちゃんの腕掴んで行かせないようにしようとしてたら、足かけられて、立ち上がる前に車に乗せられた」
それで膝を擦りむいたと言うことらしい。
「何色のどんな形だったかはわかります?」
「白い四角いやつ。あんま車興味なくて」
車だとどこでも行けてしまう。車種も一般的な様でなんとも探しにくそうだ。
「ちなみに、なぜ弁護士事務所へ?」
「祭りの時にどんな相談でもお受けしますって言ってたから。それに、もしやばいことやらされた後だったら兄ちゃん警察に捕まるかもしれないから……」
ちらと杉菜はまた奥の席に引っ込んだ盛実と目を合わせる。代わりに公竜に連絡を入れてもらえれば、これが第一回なら無罪になる可能性は高い。
「じゃあ、行きますか」
杉菜はそう言ってバイクを持って来た。
「兄ちゃんがどこいるかわかるの!?」
「しらみつぶしです」
彼等の手口はメモリで変貌すれば見た目でも威圧でき金庫も破壊できる為強盗が基本、しかし、同時に複数箇所でことを起こすために何箇所かに分かれて待機する。
「高級住宅地周辺の廃墟をリストアップしましょう」
「待って、ワンボックスの車で行ったならその中で待機してるんじゃないの?」
「……無理ですよ。メモリ依存者は一刻も早く長く使いたいんです。使っても目につかない場所で使った状態で待機してると思われます」
売人であった姫芝はそれをよく知っている。無意味な破壊行為なんかにも走りがち。これがこの犯罪の仕方なら見せしめになる。
「もし、なにか手がかりになりそうなこと思い出したら教えてください」
そう言って、杉菜はバイクを駆って出ていく。
「……大分、元気になったよね」
雄也くんはカウンターに座らせ、何杯目かわからないコーヒーを便五が盛実の元へ持っていくと、盛実はそう言った。
便五もかなり引きずってはいたが、その場に居合わせなかったこともあり、杉菜程の喪失感はなかった。
杉菜は数日一言も発さず、天青がデジタルワールドに出発してやっと少し立ち直り始め、今平気に見えるまで来ていた。
「……どうでしょう。元気に振る舞えるのと元気なのは別ですからね」
「……あっ、え、ごめん便五くんも引きずってる側なの忘れてて」
盛実が慌てていると、不意に雄也がてこてこと歩いて来た。
「その服、コスプレかなんか?」
「あ、え、うーん、ま、まぁ……そんなもの……かなぁ……」
盛実が困って白衣を掴みながら便五にSOSを求めるも、便五は雄也の目に別のものを見た。
「……何か、思い出しそうなの?」
「うん、なんか、秘密の場所がなんとか話していて、その時になにか、白衣に関係あることを言ってたような……」
そうやって頭を悩ませていると、不意に盛実のタブレットがブーブーと震え出した。
『手数が必要なら何故俺に連絡しない』
タブレットから聞こえて来た音声はオブリビモンのものだった。
何故、と疑問に思っている盛実の頭の上に小さなUFOのようなものが降りてくる。
『知っての通り俺の子機だ。数は用意できる。総当たりしか方法がないのならば現場に急行しなければいけない姫芝杉菜はある程度候補地の中心にいてもらった方がいい』
「だったらここに戻って来てもらうのがいいかも。高級住宅地も繁華街の宝石店とかの真ん中じゃないけどどっちにも近いし、ここにいてくれた方が情報共有しやすいんでしょ?」
『妥当な提案だ。今日はPC内から出ない予定だった為、外出されていて俺は人間の肉体を使えない。子機には喋る機能もない』
オブリビモンはそう言って、子機からタブレットに向けてコードを伸ばして接続する。
『子機からの映像をここにも共有できるようにした。戻るようにとの連絡も姫芝杉菜にはもう送った。子機は……この開いていた地図データのピンのところでいいか?』
「そうなんだけど、すごい勢いで私のお株が奪われていく……」
盛実の言葉にオブリビモンはその感覚も俺にはわからんなと呟いた。
少し時間が経ち、やや落胆した様子で杉菜は戻ってきた。
『便五くん家のお店だと抜群に美味しいのは酒饅頭だけど、蒸しあがり時間で香りの立ち方が……』
扉を少し開けた時に聞こえてきた声に杉菜は一瞬固まり、その半年前から一切聞かなくなった声に耳を疑う。
待っている間の雑談だろうか、どこかで聞いた覚えがあるような会話だったが、人間が突然消えるのならば突然現れたっていい。
深く考えるより先に漏れ出た喜びが杉菜の口角をあげる。
「猗鈴! 戻ったならなん…で……」
ユーノ―の中に猗鈴はいなかった。雄也に対して便五がスマホで動画を見せているようだった。
杉菜と便五の目が合う。
「あ、うぇ、これは雄也君が私達の事あんまり信用できてない様だったから、こう、もっと知ってもらおうと思ってのそれで……」
盛実の焦った言葉に、杉菜はごくりと唾を一度飲み込んだ。よりによって便五に対して子供も見ている前で何かを言う気にはなれない。
「……ガソリン、補充してくるのでめぼしい場所がわかったら教えてください」
一旦、杉菜は地下へとバイクを押していく。その間、盛実は何かもう一回声をかけようとしたが、言葉が出なかった。
『……一機、子機を雄也くんの家の前に飛ばそう。そこからどの方向に車が止められていたかでも候補を絞り込めるはずだ』
オブリビモンがそう言って、空気の流れを変える。
「……うーん、よくわかんない」
子機がそこにたどり着いても雄也はよくわからない様子だった。
「視点の高さとか?」
「そもそも子供の視界は私達と違うものです」
戻って来た杉菜は便五くんちの車、借りましょうと二人に提案した。
『確かに現状どの子機もそれらしいものを見つけられてない。彼の記憶を重視するなら選択肢にはなるだろう』
身体がないので決定権はないが、とオブリビモンが言うと、雄也がタブレットを持った。
「行く。僕、行くよ」
「……よし、じゃあ僕も雄也くんとは僕が行くよ。雄也くんの家は歩いてすぐ行ける距離だし、方向を絞ったらすぐ伝えるね」
『では子機を一機同行させよう』
雄也、便五、オブリビモンの子機がユーノーから出ていくと、盛実は姫芝にちょいちょいと手招きした。
「どうしました?」
「オブリビモンの子機は、道無視できるからめぼしい廃墟は大体回れている。なのに見つからない。その、何か他にないかなって。雄也くんが私の服装に反応してたけど、廃病院とかないし……」
『工事現場はどうだ。メモリ事件は日々起きている。工事が止まった状態の工事現場なら選択肢に入るのではないか』
反応していたのは服であって白衣と明言はしてなかった。
「それなら……三箇所ある!」
『また、付近に病院か工事現場のある地下駐車場か立体駐車場があればそこも調べよう。駐車場の滞在時間は大抵長くない。死角になりやすい場所でメモリを使うことは可能だ』
「その条件もなっとくはいくけど、すごい数になっちゃったかも……」
『だが、彼の兄が犯罪を行わされる前に止めねばならない以上、見逃すわけにもいくまい』
「……なんか今日、オブリビモンやけに冴えてませんか?」
『最近の研究テーマの一つは、健康的生活と非健康的生活をしている個体の比較だ』
オブリビモンは遠回しに盛実と杉菜の睡眠不足を指摘する。
確かに盛実はともかくこの半年、杉菜の睡眠は浅かった。
「オブリビモンは健康的な機械に本体が移れば睡眠の必要もないんですね」
『休息の要はある。マシーン型のデジモンも熱暴走などしないよう、処理を少なくする時間は……待て』
不意にオブリビモンが言葉を止めた。
『雄也くんが米山便五を振り切って走り出した。子機では怪我させない捕まえ方がない。どうする?』
やや早口でオブリビモンがそう言う。
「姫芝がバイクで追いかければ……」
「いや、先回りします。多分思い出したんです。雄也くんの移動している方角にある候補は?」
『移動している方角を入力した』
「えー、あーと。工事現場近くの地下駐車場がある!しかもそのビルの中に質屋がある!」
「じゃあそこに向かいます」
杉菜がバイクで走り出したが、そのビルに着いた時には雄也くんは地下駐車場へと走っていくところだった。
なんとかその腕を掴まえる。
「さぁ、一旦君は戻りますよ。米山くんがヒーヒー言いながら走って来ているはずです」
ずしんと重いものが動く音がした。
それを聞いて、杉菜は雄也くんの口を塞いで柱の影に隠れた。
「絶対にしゃべったらダメですよ。見つかったら最悪殺されます」
杉菜の言葉に雄也がこくりと頷いたのを確認して杉菜は手を離す。
それは歩いて地下のさらに深い階から、ビル入り口のある地下一階まで上がって来ていた。
数は三体、杉菜の読み通り、メモリを使うのを我慢できなかったのだ。
その真ん中に、一人だけ人間がいるのが見えた。
「兄ちゃん!」
声を出してしまってから、雄也はしまったと自分の口を手で塞いだ。
すると、三体のlevel4のデジモン達はきょろきょろと雄也の姿を探して駐車場の真ん中に出て来た。
「弟くん、かしこいね〜!! 頭なでなでしてあげるから出ておいで〜!!」
フレアリザモンのメモリの男が言って、他二人が笑う。
「あ、そうだそうだ。そろそろさぁ……お兄ちゃんもメモリ使ってくれるか? ビル中の監視カメラに顔写っちゃうからさぁ」
フレアリザモンがそう言って、雄也の兄を脅す。灼熱の体は触れるだけで人間には死と同義。
選択肢はなかった。
杉菜は一瞬自分が出ていけばと逡巡したが、その一瞬が致命的だった。
『コアドラモン』
雄也の兄の身体が青いドラゴンのものへと変貌していく。
「あ、そうだ。知ってます、コアドラモンって……」
「え、いいじゃ〜ん!! じゃあ、雄也くんのお兄ちゃんには、ここで破壊活動してもらって囮になってもらいまーす!!」
そう言って、他のlevel4のデジモンがコアドラモンの首の下を触った。
その直後、コアドラモンの口から出た白い光線が首の下を触ったデジモンの頭を焼く。
「おぉっ!?」
フレアリザモンはコアドラモンの爪を受け止め、逆に踏みつけにし、最後の一体がその補助をするようにコアドラモンを押さえつける。
「いい暴走具合だねぇ! おいッ! 一発もらったぐらいで倒れるほどやわじゃねぇだろ!」
「う、うっす……」
倒れていたデジモンがふらふらとたちあがると、フレアリザモンは楽しそうに声を上げた。
「弟くん、必死に逃げないとお兄ちゃんに殺されちゃうかもね〜ッ!!」
その言葉に、雄也は恐怖に目に涙を溜めながら柱の影から飛び出した。
「兄ちゃんはッ! ぞんなごどじないぃッ!!」
杉菜は一瞬、柱の影に雄也を引き戻すことをためらった。
「お? 他にも誰かいるのかな〜……あ?」
コアドラモンが暴れてるのは変わらない。だが、その暴れ方が少し変わったのをフレアリザモンは足の裏で察知した。
自分を押さえているもう一体の足に尾を巻きつけて引き、その隙にほんの少し上半身を持ち上げる。
そして、そのまま押さえつけられる力に加えて口から光線も放ち、フレアリザモンの熱も合わさって柔らかくなっていた自分達の足元の床を崩し、大穴を開けた。
「あ゛にハ、ぉドうとを、ま゛も゛ル゛ンだッ!!」
歪な発音ながら確かな意思を持ってコアドラモンはそう叫び、長い首を捻り、掴まれている腕や足を逆に利用して自分を押さえているデジモンの首にかじりつき、体を回すように位置を入れかえて穴へと落とす。
自身は穴の上で翼をはためかせ、追い討ちの光線を穴へ向けて吐き出しながら周りを睨みつける。
思わず怯えて一歩引こうとした最初のデジモンの足を尾で引っ掛けて転ばせ、太い腕で掴み、逃れようとしたその顔に光線を当てて気絶させてやはり穴に落とした。
「理性が戻ったのか」
「ま゛モ゛る゛、ゅうヤッ!!」
「暴走はしてんの……ネッ!」
経験の差か、理性の差か、フレアリザモンはコアドラモンの大ぶりな攻撃を避けて燃える肘を腹に抉り込む。
「俺のメモリだと一人じゃ強盗しても盗んだもん全部壊しちまうのにさぁッ!」
また同じように今度は膝。
それを尻目に、杉菜は雄也を連れて地下駐車場を出ていた。
そして、便五に雄也を捕まえさせる。
「兄ちゃあぁ゛んッ!」
そう叫んでじたばた暴れる雄也に、杉菜はザッソーモンメモリを銃に差し込んで出したロープを使って便五に無理やり背負わせるような形にさせた。
「兄ちゃんは私に任せて、ここは避難してくださいね」
杉菜の言葉に雄也は杉菜を睨みつける。
「あんなおっきなバケモン達にあんたみたいなチビが勝てるって言うのかよ!
そう言われても杉菜は振り向かず、ただ銃をひらひらと振って一言返した。
「任されてますからね」
地下駐車場へと駆けていく背中に、雄也は誰にだよと吐き捨てた。
『トループモン』『トループモン』『トループモン』
そうして戻って来た杉菜がやったことは、三体のトループモンを出すこと。
その突然の伏兵に二人はほんの一瞬だけ動きを止め、その間に杉菜は柱の影へと身を隠した。
「私はこれ以上手助けはしませんからね! 守るって言うなら! 兄だって言うなら! やられてないで根性見せろぉッ!」
トループモンの一体が、フレアリザモンに触れる。すると、猛烈な煙幕と爆音が二体の周りを見えなくし、耳を使い物にならなくする。
ただ、コアドラモンにはフレアリザモンが見えていた。
煙幕を貫通する炎の光が、どこになにをするべきかを教えてくれた。
コアドラモンの本能はより弱そうな方からやれと言っているが、兄としての矜持が倒すべきは目の前の敵だと伝えていた。
フレアリザモンの腹にコアドラモンのパンチが入る。
煙幕が少し薄れて来た頃に二体目のトループモンがやってくる。
フレアリザモンの肩にコアドラモンの爪が一瞬突き刺さる。もっと深く突き刺すこともできたはずだが、熱さで本能的に引いてしまったのだ。
コアドラモンの暴走する本能とに抗うのだって辛い、目の前のフレアリザモンを殴る手は痛い上に熱くて辛い、トループモンの爆発の音による耳のダメージだって最悪な気分になる。
でも、次の一回で決めるのだ。
三体目のトループモンが爆発した。
開いた手で爪を今度は脇腹に突き立てる。今度は離さない。
そうして次の攻撃に移ろうとしたコアドラモンの腹に、フレアリザモンの爪が突き刺さった。
刺されると同時に焼かれる、治ることのない傷口がそこに生まれる。
「離せよクソがよッ! 離れたらまたボコってやるからさぁあッ!」
フレアリザモンの叫びはコアドラモンに届かない。痛みに根性で耐える。
そして、もう片方の腕をフレアリザモンの背中に抱きつくようにして突き刺す。
さらに、肩から胸にかけて噛みついてホールドする。
それは全身で炎を浴びるような行為、抵抗で突き刺される爪も決して軽い傷ではない。
それでも、兄だから。
「ふざッ」
天井に頭をぶつけられてフレアリザモンの言葉は途切れさせられる。コアドラモンが飛んだのだ天井にぶつかるまで。
そして、コアドラモンはしがみついたまま身体を反転、本来飛ぶだけの推進力を産む翼を使って逆に地面へと堕ちていく。
先に落とした二体が転がった隙間、コンクリートの床が見える部分へと全力で。自分の頭もぶつけるように。
フレアリザモンは起き上がらなかった。
コアドラモンは起きあがり、フレアリザモンの倒れる様を見て、一度吠え踏みつけにする。
その目に理性はない。
「お兄ちゃん、ちゃんと見せてもらいましたからね」
『ザッソーモン』
一つだけしかスロットのないバックルに杉菜はメモリを挿した。
「で、結局大元はどうなっているんでしょうね……」
ユーノ―に戻ってきて、杉菜はそう口にした。
メモリによる再構成の効果で取り返しのつかない事態は避けられているが、やはり同時に他の場所でも強盗は起きていたのだ。
そちらは公竜が鎮圧したが、後手に回った為被害は大きく出ている。
「大元について、被害者を調べていたところいくつか傾向が見えてきました」
公竜はそう言って、いくつかのリストを出した。
「何人かの陽都の県議会議員のパトロンの様な存在や本人、親類縁者が被害に遭っています。それも特定の政党の関係者を除いて」
「……じゃあ、これまでの強盗は金持ちを襲撃しているように見せかけ陽都の政治を自由にしようとしていたと?」
「えぇ、でもその特定の関係者の中でも一部の議員は被害を被っています」
公竜の言葉に、杉菜は眉根を寄せた。
「それってどんな……?」
「桂樹弁護士の政界進出に反対していた議員達です」
「……私も一つ思い出しました」
杉菜はそう言って歯噛みする。
「私は桂樹の顔を見たことがあります。組織の支部で」
なんで忘れていたんだろうと杉菜は独りごち、その光景を思い出す。
組織の支部で商品の補充をしていた時にすれ違ったのだ。
「……高額なメモリを売るのに地域に溶け込んだ人権派の弁護士という立場って、都合良すぎるよね」
「相談だけなら無料も、その後弁護士としての活動実績につながらなくても怪しまれないいい口実だったのかもしれません」
そう言って杉菜と公竜は立ち上がり、徒歩圏内にある桂樹弁護士事務所へと向かおうとする。
プルルルルと公竜の電話が鳴る。
「はい、こちら小林……了解」
「どうしました?」
「強盗ではなく意図的に人を襲っているメモリ使用者がいるとのことです。おそらく囮です。僕が行きます」
『ミミックモン』
公竜がブレスドに変身し、バイクになって駆けていく。
囮だとするならば、今まさに桂樹は逃げようとしているかもしれない。杉菜は盛実と共に弁護士事務所へと急いだ。
すると、ちょうど桂樹が出てくるところだった。
「元メモリの売人、桂樹月……」
「お前も同じ元売人でしょうがッ!」
桂樹はハンドバッグをヒールを投げつけながら、必死に杉菜から逃走する。
それを追っていくと、ある廃墟に辿り着いた。
『見失ったか、子機数機で外に出て来ないか見張る。中に入って桂樹を追ってくれ』
息を切らしなにも言えない盛実と対照的に涼しい声でオブリビモンが杉菜にそう言う。
「人権派の弁護士が聞いて呆れますねッ!」
杉菜はわざと声を響かせ足音を立てながら廃墟の中を歩いていく。
「警察の捜査もそりゃ難航するはずです! 半グレ組織のボスが弁護士として直接口止めに来てるんですからッ!」
杉菜の後ろをタブレットを抱えた盛実が歩いていく。
「警察からも弁護士として堂々と情報を請求する卑劣なやり口ッ!」
最上階に杉菜がたどり着くと、そこで桂樹はメモリを手に冷や汗をダラダラ流しながら立っていた。
「なんで、どうして、私がッ!」
「……本当に、自分が政治に携われる器だと思ったんですか?」
杉菜の言葉に、桂樹はふふふと笑いをこぼした。
「そんなことまで考えてなかったわよッ! 私はッ! ちやほやされたかったのッ! テストで良ければ褒められて、弁護士って肩書がつけば尊敬されてェッ! さらに人が引き受けないようなのを受けてたらもっともぉーっと喜ばれてちやほやされて! 金がない以外は最高だったッ! それで、それで生活さえできれば私はよかったのにぃッ!」
メモリに出会ってしまった。人智を超えた力を売って喜ばれた上、高額が入ってくる。強い者達から巻き上げた金で生活をして弱い者達を助け褒められる。
その繰り返しは桂樹の病的な承認欲求を満たし、逃れられなくさせた。
「メモリを一度使ったら戻って来てしまう。その薄汚いやり口は自分がそうだからですか」
「うるさいうるさいうるさいうるさいッ! 私だって戻れるならこんなことしてないッ!」
『オメカモン』
桂樹はメモリのボタンを押し、自分の右手首へと挿す。
『ザッソーモン』
それを見て、杉菜も一つしかスロットのないバックルに手をかけメモリのボタンを押す。
その直後、発砲音と共に杉菜の後頭部のあたりで金属同士がぶつかり合うような音がした。
一つは、どこからか飛んできた銃弾。
そしてもう一つは、アルティメットメモリだった。
「姫芝が事務所に行ってすぐ扉を閉めたのは事務員だった。これは、事務員が姫芝杉菜が元売人であり、桂樹弁護士と面識がある可能性を知っていたから」
アルティメットメモリからそうしゃべりながら猗鈴が出てくる。
「さらに言えば、この事件はもっと大人しくなっていくべき事件だった。ある程度以上の立場の人間が一斉に捕まった状況、そうなれば普通の犯罪組織はまずつながりや証拠たり得るものを隠そうと動きを控える。大本に簡単にたどり着かせないように動いていたことを見ても、それが思いつかなかったとは思えない」
ちらりと猗鈴は杉菜を見て、小さくにやりと笑う。
「それが、間を開けることなく元々の知り合い同士での勧誘なんてより雑な手口で集まって事件を起こさせ、当の本人はただ弁護するだけならまだしも道端で警察に食って掛かる。隠れようとしているというよりも、まるでたどり着かせようとしているような動き。桂樹弁護士というメモリの売人だった弱みのある人物を仮の黒幕に。そして、それを陰から操る人物がいる」
杉菜はその猗鈴を見てにやりと笑う。
「なのになぜここに来てしまったのか。それは姫芝相手に事情を知らないとしないはずの対応をしてしまったから。警察は誤魔化せても探偵には疑惑の種を与えてしまっているから」
猗鈴はそう言って、銃撃してきた先にいる桂樹弁護士事務所の事務員を見た。
その女は、それにチッとだけ吐き捨て、絵描き門となった桂樹は生贄にされかけていたことを察してわなわなと震える。
「猗鈴! どうやって!?」
「この肉体は、姉さんの肉体。姉さんが散逸した私のデータを集めて……解除することができない『猗鈴メモリ』を使っている感じ」
猗鈴は目を閉じ、意識を取り戻すその直前に見た夢のような光景を思い出す。
あの日焼け死んだはずの両親がいて、少し姿の違う夏音が二人いた。
一人は夏に死んだ夏音でもう一人はトロピアモンなのもすぐに分かった。
『ここは……?』
『猗鈴を守るために産まれたこの生命と夏音の肉体を使って猗鈴は蘇るの』
トロピアモンはそう言って笑った。
『でも、そしたら姉さんは……そう、こんな空間があるなら二人の魂を肉体に戻しても……』
『いいの』
夏音とトロピアモンとが猗鈴を優しく抱きしめ、放す。
『私にはできなかったことを、誘惑に負けて逃してしまったことを猗鈴は成し遂げた。だから生き返るなら猗鈴なのよ』
夏音の言葉に、返答に困って猗鈴は両親の方を見ると、母が不意に口を開いた。
『私は、危険を予測する目があった。ある日から私達家族が生きている限り予測される危険がとても超えられないような、二人を晒せないようなものになった』
だからあの日無理心中を試みた。近い目を持ち大人になった今の猗鈴にはその時の母の気持ちが少しだけわかるようになっていた。
『でも、あなたは私が見たものよりも恐ろしいものを何度も何度も潜り抜けた。私の植え付けてしまったトラウマも超えて、とてもとても強い子になった』
そして、母は涙を流して笑った。その母の肩を父が支える。
『そのまままっすぐ生きなさい、猗鈴。向日葵はそうやって高く高く伸びる花なんだから』
最後に夏音がそう言って、消えていく家族に伸ばしたはずの手は、見知らぬ天井へと延びていた。
猗鈴と杉菜が視線を交わす中で、少し離れて盛実はタブレットの中のオブリビモンをにらみつけていた。
「オブリビモン、まさか、私が一回だけ出したアレを使ったの?」
盛実は、トロピアモンを犠牲に阻止する案を一度だけ考えたことがあった。今のデジメモリのもTになった特撮作品の最後が姉の命を持って蘇生される弟だったから、可能だとは思っていた。
ただそれは、トロピアモンを殺すことでもある。だから一度エカキカキで実体化して、結局使わずに時間経過で消えた。
『消える前に内部構造をスキャンさせてもらい活用したが、貴方に罪はない。トロピアモンはあの肉体を使って自身でその方法論にたどり着いていた。モナークの見せた『メモリの力の徴収』を使い散逸した猗鈴を集めて組み立てる。それを魂まで拡大する方法にはたどり着いていなかったが、それでも強行するつもりだった。彼女が決めたことだ』
「それでも、もしかしたら犠牲を産まずに同じことができたかもしれなかった」
『七大魔王の一部さえ再現する能力でも再現できなかったものにたどり着くのにいくらかかるかわからない。一方で時間が経てば猗鈴のデータはさらに散逸し犠牲を許容する方法も成功率だけ減っていく。彼女は待てなかった』
盛実は、ぎゅっと唇をかみしめ何も言わない代わりに涙だけをこぼした。
『……トロピアモンメモリに搭載する護衛AIも準備した。猗鈴は目を覚ました時には察していたが、他に対して隠すには十分だろう。彼女は悔いなく逝けると俺に言った。故に俺はもう一度同じことがあっても同じことをする。責任と罪の所在は設計した貴方ではなく実行した俺にある』
オブリビモンがそう言い、盛実が何かを言いかけた時、ダンともう一度発砲音が鳴った。
それを猗鈴の前に出て来たトロピアモンメモリが尻尾で弾く。
さらに数度、立て続けで発砲されたものも全て同じように。
カチカチと弾切れの音がすると、事務員は床に拳銃を叩きつけ、メモリを取り出した。
「なんなんだお前らはぁッ! 全く邪魔ばかりしやがって、桂樹もそんな奴らの戯言本気にしてんじゃねぇえええッ!」
おとなしそうな見た目と裏腹にそう叫び、桂樹がびくりと身体を震わせる。
「あたしが何回気持ちよくなってやらかしたあんたのヘマに始末をつけた!? お前らもこいつが気持ちよくなるとどんだけポカするか知らねぇからそんなことが言えるッ!! 囮にするならもっと早く切り捨ててるわッ!」
『アイズモン』
「あたし達は組織みたいに小さく終わる気はねぇってんだよッ! お前ら殺して警察のも殺してッ! 県政踏み台に国政に出て国に乗っ取りかけるんだヨォッ!!」
事務員の女がメモリを左手首へと突き挿す。
それを見て、猗鈴と杉菜は笑った。
「二対二になったけど、持ってる?」
猗鈴はそう言ってスロットが二つあるバックルを腰に当てる。
「もちろん」
杉菜はそう返してスロットが二つあるバックルを腰に当てる。
「本当に持ってるんだ。ちょっときもいかも」
「誰のせいだと……」
やはり微笑んでいる猗鈴に杉菜はふっと笑う。
「行きますよ、相棒!」
『ザッソーモン』
「うん、行こう。相棒」
『サンフラウモン』
二つのメモリがバックルに挿し込まれ、今日も陽都に双葉が開いた。
あとがき
これにて『ドレンチェリーを残さないで』完でございます。
『陽都探偵』の予定はありません。まだ原作が終わってないので着地点が見えないからです。
デジメモリとガイ○メモリをかけた一発ネタで書き始めた本作ですが、あの人が死なずに味方にいたらどうだっただろうとか、デジモン的な要素と混ぜていくうちに大筋はなぞりつつもわりかし別物になったのではと思います。
単発の事件は元ネタにない話は私が考えています。無意識にネタ被りしてることもあるかもしれませんが、まぁそれはそれと受け止めていただければと思います。
前回後書にも載せましたが、一旦スミレ毒を本にする作業をして、デスジェネラル完全対ショックで止めてしまったそれは悪魔のように黒くの続きに手をつけられたらなと思いつつ、つくばをエリスモンと主人公と一緒に回る短いゲームを作ってみたさもあり、色々同時並行で行うかと思います。
ではまたみなさんお会いできましたら、よろしくお願いします。
