信用とコストの話 | 中小企業のトップダウン⇔ボトムアップ活性化

中小企業のトップダウン⇔ボトムアップ活性化

中小企業社長の情熱(トップダウン)に従業員が応える(ボトムアップ)組織をつくり業績向上スパイラルを実現する。

今、ワイドショーをにぎわしている話。

 

吉本のゴタゴタ、韓国への輸出制限。

 

吉本の場合、宮迫さんを始め、反社と関わりを持ってしまった芸人さんのウソから始まり、社長の会見での曖昧な説明など、

根底にあるのは信用を失ったという事ですね。

 

ウソをついた芸人さんへの吉本・世間の不信。

社長の会見への芸人さん側・世間の不信。

 

不信が不信を呼んで、滅茶苦茶になっています。

子どもの頃から吉本新喜劇で育った私としては非常に心配です。

 

もう一つの韓国への輸出制限。

 

徴用工判決やレーダー照射事件などへの報復なのか、純粋に韓国側の輸出管理に問題があることが原因なのか、本当のところ日本政府にしか分かりませんが、いろんな要因で日本政府が韓国政府に不信感を持っていたのは確かでしょう。

 

また、韓国政府は、日本の植民地であったこと、慰安婦問題、竹島の領有権などで、日本政府への不信はある意味伝統的というか、恒常的なもののようです。

 

吉本も、芸人さんも、韓国政府も、日本政府も、対応にいろいろなコストをかけ、今までなら得られるべき利益が得られなくなっています。

 

 

若手サラリーマン時代に、取引先の社長さんから、「信用を得るとコストが下がるんです。逆に信用が得られないとコストが上がるんです。」と教えてもらったことがあります。

 

例えば、ある会社Aと新規の材料購入の取引をすることになったとします。

最初はAに対する信用はゼロです。

まず、そのAはどんな企業か。

購入する材料の品質・納期・価格はもちろん、Aの財務状況、評判、取引先など、Aに直接情報を求め、関連企業等からも間接的に、可能な限り情報を集めて、、それでOKとなって初めて取引が始まります。それでもリスク回避のためにまずは小さな取引から。営業マンが毎回あいさつと商品の説明を兼ねて直接配達します。

小さな取引から少しずつ信用を積み重ねて大きな取引へ。

購入した材料の受入検査も初めは全数検査であったのが、品質への信用があると、徐々に抜き取り検査になり、それも最初は10個に1個の検査であったのが、50個に1個、100個に1個、と減っていきます。

 

自社にとっても、A社にとっても、相手を信用できる、相手から信用されると、コストが減少していきます。

A社は信用を得るために情報提供や小ロットで不効率な受注を積み重ね、コストはかかりますが少しずつ信用を得ました。

信用を得たら注文書一枚で大ロットの受注を得ることが出来ます。

営業マンが毎回訪問せずとも、配送業者に任せます。

 

自社にとっても、A社への信用から、全数検査が不要になり、安心して大ロットの注文をすることが出来ます。

また、A社から信用を得ることにより、有利な信用取引が出来るかもしれません。

 

他社との取引だけではありません。

新入社員が作った製品は当面全数検査とか。

不良が発生すれば、原因と対策が完了するまでは全数検査とか。

営業部からの需要予測の信頼性が低いから、在庫を多めに持たなければならないとか。

製造部の納期が遅いから、多めに生産指示を出し、倉庫で在庫を持つとか。

 

小売業や飲食店はもっとわかりやすいですね。

あのお店は品質が良い。おいしい。サービスが良い。という信用が、初めてのお客様をリピーターにし、他店より高価格でも喜んで買って頂けます。

お客様は今のお店に満足しているため他のお店を探す必要が無く、お店側は広告宣伝が最小ですみます。

 

 

信用を得ると、自分の、相手の、コストを下げるのです。

自分だけではなく、相手のコストも下げるというのが重要です。

お互いに信用を積み重ね、WINWINの関係になると、取引が非常に楽になります。