先日の上映会で北田監督にお会いして、北田監督が制作されたドキュメンタリー映画「ZONE 存在しなかった命」がYouTubeで見れるようになったと教えていただき、初めて拝見しました。

 

 

 

これは、2011年の福島原発事故に伴う警戒区域に取り残された動物と人との関わり合いを記録した映画です。

 

当時、私は関東で犬猫の保護活動のお手伝いを少しだけしていたのですが、福島からレスキューされる動物も見ていたので「ちゃんと助かっている子もたくさんいる」と自分に言い聞かせていました。

 

しかし実際には、登録されていた数だけでも牛が約4,000頭、豚30,000頭、鶏630,000羽、犬猫などのペットが20,000匹以上が取り残されたままにもかかわらず、2011年4月22日に警戒区域が封鎖され、約5ヶ月の間、日本政府は動物の救出・給餌を目的とした立ち入りを認めなかったのです。

唯一生き延びた命も殺処分を迫られたそうです。

 

この悲劇的な末路を、日本政府や大手マスコミは封印し、警戒区域に取り残されたペットや家畜などは、まるで「存在しないもの」として闇に葬られてしまったのです。

 

ある犬は犬小屋の横で亡くなっていましたが、その犬小屋が不自然に損傷していることから、空腹のあまり、犬がかじったのではないかと言われています。

 

 

警戒区域内を封鎖した日本政府によって起こされた悲劇であると同時に、当時、違和感を持ちながらも考えないようにして黙認していた自分にも責任があると感じました。

 

罪の意識にさいなまれますが、後悔しても亡くなった命は戻りません。この悲しい過去を受け止め、同じ過ちを繰り返さないためのアクションに繋げていかなければいけないと思いました。

 

環境省は、東日本大震災の経験をふまえ、2013年からペット(一部の特殊な動物を除く)と一緒に避難所まで避難する「同行避難」を推奨しているという事なので、まずは自分の地元の避難所が動物の受け入れを実施するのかなどの詳細を自治体に確認したり、動物用の食料や必需品の備蓄、それから被災動物の保護団体への寄付(お財布と要相談…(;´・ω・))もしてみようと思います。

 

人とペットの災害対策ガイドライン(環境省)

 

災害時にペットと同行避難できますか? 今すべき準備や想定される問題を紹介

 

 

今回はとても長くなりましたが、最後まで読んでくださりありがとうございます