マッド・アマノのパロディー・ブログ -22ページ目
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福井さん、「武士道」を読みなさい!

福井さん

 国民に超低金利を長年強いておきながらご自分はコッソリ、株で儲けていたなんて。しかも、ほとんどインサイダー疑惑で。運用益約1500万円をあなたは「大した金額ではない」とか言い訳してましたよね。その金銭感覚こそが問題なんじゃないですか?報酬の3割を半年分、返納するとか儲けた分と元金をどこかに寄付する、とか失地回復に懸命なようですが残念ながらもう遅きに失した、としかいいようがありません。釈迦に説法かもしれませんが福井さん、あなたにぜひ読んで欲しい本があります。新渡戸稲造の「武士道」です。ここはいさぎよく切腹すべきではないでしょうか。つまり「辞任」しかないということです。

映画「シンドラーのリスク」、今夏公開?

シンドラーのリスク

スピルバーグ監督もびっくり「シンドラーのリスク」という映画がこの夏、公開される。なんとなんと、小泉首相の構造改革路線の修正を期待する声が自民党地方組織からあがっているという。エレベーターの事故後、製品そのものに原因があるとする見方を否定し続けてきたシンドラー社と大差ない小泉政権。耐震偽装建築のビルにシンドラー社のエレベーターが使われていたら目も当てられないよね。映画製作の予算は小泉政権とシンドラー社の二者が負担しているという

月刊『紙の爆弾』、ついに新創刊!



 権力に楯突く二つの雑誌が休刊したことはすでにご存じの方も多いと思う。写真週刊誌『FOCUS』(新潮社)と月刊誌『噂の真相』(噂の真相社) のことだ。
 『噂の真相』なきあとに昨年4月に登場したのが月刊『紙の爆弾』鹿砦社(ろくさいしゃ)である。この雑誌がまたまた権力により一旦抹殺された。創刊4号目(昨年7月7日発売の8月号)の発行直後に松岡利康社長が逮捕され長期拘留という弾圧を受けた。事務所閉鎖、社員全員退社の憂き目にあい前途多難を思わせた。ただ一人会社に踏みとどまった中川志大編集長とともに保釈の身となった松岡社長は再出発の準備を進めてついに「紙の爆弾の」”新創刊”にこぎ着けたのである。主要取引先、先輩、友人、知人、読者の激励と支援があったからこそ、と松岡社長は新創刊号の「再出発にあたって」で述懐する。
 さて、なせ弾圧を受けたのか?
 ウェブ・サイト情報紙「ストレイ・ドッグ」(山岡俊介取材メモ)の記事(2005.7.12)を引用させていただこう。 
 
(引用ここから)
『紙の爆弾』発行の鹿砦社・松岡利康社長、名誉毀損容疑で逮捕される
●名誉毀損で逮捕!? アルゼの政治力の賜物か?
 詳細は不明だが、本紙・山岡も寄稿している月刊誌『紙の爆弾』等を発行している「鹿砦社」(本社・兵庫県西宮市)の松岡利康社長が本日早朝、逮捕された。
 逮捕したのは地元の神戸地検。
 関係者によれば、容疑は名誉毀損だという。
 ヤクザ関係者が恫喝のため、まったくの虚偽を言いふらしたならともかく、出版社社長の逮捕とは「表現の自由」、「報道の自由」の問題も関わるだけに前代未聞の出来事ではないだろうか。
 しかも、その容疑対象になっているなかには、阪神球団のスカウトマンの死を巡っての件と共に、パチスロ大手「アルゼ」の単行本の件も含まれている。
 松岡社長はアルゼの問題を追及し続けており、これまでに同社からは4冊のアルゼ告発本が出ている。
 その内、2冊目については、アルゼ側の出版差し止めの仮処分が認められ、出版停止になっており、最近も神戸地検で事情聴取を受けていた模様。 また、この7月7日に出た『紙の爆弾』4号でも追及を続けていた。
それにしても、出版社社長が名誉毀損で逮捕とは、あり得ない話では。
地検は証拠隠滅の恐れもあるということで逮捕に踏み切ったようだが、名誉毀損の対象になっている単行本、ムック本は印刷ないし販売されているわけで、それで証拠隠滅はないだろう。
 どうしてもアルゼ、そして同メーカーと癒着している警察人脈の政治力あってのことと思わざるを得ない。
(引用ここまで)
★「ストレイ・ドッグ」http://straydog.way-nifty.com/
は有料ウェブ・サイト「アクセス・ジャーナル」http://accessjournal.jp/として開設中

 この問題は引き続き取り上げていく予定。

共産党の遊就館見学ルポ

共産党の遊就館見学ルポ

 靖国神社に隣接する遊就館に対して日本共産党は軍国主義を美化するものだから存在を認めるわけにはいかない、といった見解を示している。その共産党が遊就館見学の報告を党公式ウェブサイトに以下のように題して1年前に公開している。

「これが靖国神社『遊就館』の実態だ    徹底ルポ——“靖国史観”の現場をゆく   A級戦犯を『神』と展示」。

  展示内容についての共産党の指摘に私は疑問があるけれど、ひとまず、ここでは私見を述べず、報告をそのまま掲載する。
 とくに遊就館に足を運んだことのある方からコメントをいただきたいと思う。また、まだ見学をしたことのない方にはぜひ一度見て欲しい、とあえて進言させていただく。
 
(引用、ここから)
「遊就館」の玄関ホールは、ガラスから差しこむ陽光で明るさいっぱい。「戦争」の悲惨なイメージはいっさいぬぐい取られた現代的な装いです。

 左手には「零戦」の現物をきれいに化粧直しをして陳列。奥には、“靖国史観”満載の『遊就館図録』や『歴史パノラマ写真集 昭和の戦争記念館』全五巻などが海軍帽やプラモデルといったグッズといっしょに並ぶ売店があります。書籍のなかには、「新しい歴史教科書をつくる会」の教科書の出版元・扶桑社が販売する『遊就館の世界』というガイド本から『正論』『諸君』といった右派雑誌までありました。

 靖国神社が「高度な展示技法」と誇るだけあって、館内の展示は映像、音響、パネルと工夫がこらされています。最初に驚くのが、二階映像コーナーの「私たちは忘れない」のビデオ上映。「極東の小さな国だった日本が生き残ったのは、欧米列強の脅威にひるむことなく、命をかけて立ち向か(った)」(ナレーション)からだとする解説が強烈な印象を残します。出口のビデオ「君にめぐりあいたい」は、首相ら「三権の長」の参拝、天皇「親拝」の実現にむけてつくられたものです。

 「侵略戦争だったという人がいます。虐殺をしたという人もいます。それは大東亜戦争というものを正しく理解していうのではなく、戦後、日本弱体化の占領政策を推し進めたアメリカの言い分を、今日まで信じ込んでいる…ことに、大きな原因がある」

 露骨な侵略戦争正当化論です。

流れてきたのは軍歌

 館内の展示は、こうした“靖国史観”を映像、音響、パネルでみせる仕掛けです。
たとえば、日露戦争パノラマ館では、室内のスクリーン三面に戦闘風景の写真が映像で映し出され、ナレーションが流されます。「アジアの小国日本が国家の存亡をかけた戦い」として、「プロジェクトX」(NHK)ばりの演出で日露戦争(一九〇四—〇五年)が紹介されます。

 そこでは、兵士の雄たけび、とどろく大砲と軍靴の効果音にまじって軍歌が流れてきます。右翼の宣伝カーなどでしか聞かないような「軍艦マーチ」や軍歌調の「君が代」が自然なBGMとして流れる異常さ。身構えなければ、「靖国の世界」に引き込まれるかのよう。

 日中戦争(一九三七年—四五)では、中国の「排日運動」や蒋介石の戦術などが戦争の原因とされ、中国側の「在留日本人殺害」などの暴虐が強調されます。ちょうど、当時の政府が「暴戻(ぼうれい=乱暴で道理にはずれている)支那を膺懲(ようちょう=こらしめる)する」として、中国侵略の拡大を正当化していたのと同じ論理です。

 もっとも力をいれているのが太平洋戦争。日清戦争(一八九四—九五年)から「支那事変」までの約半世紀の展示スペースと同じ五室があてられています。そこでは開戦の責任は開戦時の米大統領ルーズベルトの“陰謀”にあるとされます。終戦が遅れたことさえ、天皇制「護持」に固執した政府や軍部のせいではなく、日本の無条件降伏を求めたルーズベルトにあったとします。

 それを補強するかのように、ABCD包囲網(米、英、中、オランダによる経済的制裁網)の詳細な年表や地図。米国がいかに開戦準備を整えていったかを示す「日米交渉」の年表のタイトルは「和平を模索する日本の行動」。中国侵略の権益を絶対に手放さないとする立場の「和平」をこうして正当化していきます。

 責任転嫁の一方で、「わが生命線である韓国」「満州の権益」など、他国領土を「生命線」とする立場が平然と記され、北太平洋からニューギニア、ビルマに連なる線を「絶対国防圏」とする領土拡大の過程を当然のこととして描いています。


東条英機の遺影

 展示室の最後には、壁を埋め尽くした四千枚を超える戦没者の遺影。その中に、次の名前がありました。

 「陸軍大将 東条英機命(みこと) 昭和23年12月23日 東京都巣鴨拘置所にて法務死 東京都」

 太平洋戦争開戦時の首相として、東京裁判で絞首刑の判決がくだされたA級戦犯。その人物の写真が「靖国の神々」として堂々と展示してあったのです。はがき大より一回り大きい写真は、七段八列にびっしりとならんだ写真の右下方にありました。

 靖国神社が合祀(ごうし)するA級戦犯十四人のうち、写真が展示されているのは、東条元首相のほか、永野修身海軍軍令部総長、木村兵太郎陸軍大将の三人。

 A級戦犯が出てくるのは、ここだけではありません。第十五展示室の「大東亜戦争5・終戦 日本再建への道」には、東条元首相ら二十五人のA級戦犯全員の署名が入った「日の丸」が展示されています。解説のタイトルは「日はまた昇る」。

 靖国神社はA級戦犯を「形ばかりの裁判によって一方的に“戦争犯罪人”という、ぬれぎぬを着せられ、むざんにも生命をたたれた」方(「やすくに大百科」)と説明しています。

「日本心配」と英文感想

 ここにあるのは、戦争を起こした側が、あの戦争は正しかったという自己正当化の視点から組み立てた、偽りの「近代史」です。

 館内の最後にある感想文コーナーでは、「日本は戦うしかなかったのです。戦わなければ他のアジア、アフリカの国々のように植民地にされていました。それがよく分かりました」(二十八歳)などという文章もつづられています。

 感想文コーナーでは、英語やハングルで書かれた感想もあり、そのなかにはこんな英文の感想もありました。

 「私はとても悲しく、日本を心配します。日本の多くの人の歴史観にです。軍国主義の歴史の美化は、永久的な平和をもたらしません」(J・D)

 日本の総理大臣の行為によって、「遊就館」のような「歴史観」に市民権を与えることは、絶対にあってはならないことです。(藤田健)
(引用、ここまで)
★2005年6月15日(水)「しんぶん赤旗」
http://www.jcp.or.jp/akahata/aik4/2005-06-15/26_01_0.html

謝ればいいツーもんじゃないぞ! シリーズ「謝罪文化」No.1

「あなたを危機から救う1分間謝罪法」(扶桑社)という本がある。
その内容はこうだ。

 自らの非を認めなかったために、きびしい決断を迫られた社長を救うため、若者は「一分間謝罪法」を学ぶ。そこには、悪化した状況を好転させ、組織の危機を救う知恵が秘められていた。物語で学ぶ、究極のビジネス成功術。
(1)謝罪するうえで最もむずかしいのは「自らの非を認める」ことだ。
(2)つぎに「誠実さ」を回復しなくてはならない。
 
 この二つの指摘はまさに的を射ている。

 実は私は企業の不祥事の際に経営陣が記者会見を開いて謝罪するシーンを見るたびに「なんだかおかしい」と思い続けてきた。どう考えても彼らは本当に「自分の非を認めているとは思えない」ばかりか「誠実さすら感じられない」からだ。
 謝罪といえばミドリ十字経営陣の"土下座"が強烈に記憶に残っている。この衝撃的な謝罪シーンはテレビや新聞などで報じられた。輸入血液製剤でエイズウイルスに感染した血友病患者がミドリ十字を訴え、約60人の原告が大阪市の本社に出向き経営陣に向かって「土下座しろ」と迫った。罵声に負けた川野武彦社長(当時)ら6人の役員が床に頭を擦りつけ謝った。アラプ系の人が見たらアラーを拝む敬虔なイスラム教徒に見えたかもしれない。2000年2月24日、ミドリ十字の歴代三社長に実刑判決が言い渡された。
彼らは本当に自らの非を認めたのだろうか。土下座すれば済むものではない

 私は不祥事を起こして頭を下げて「謝罪するふり」をしている経営者や政治家などの新聞の記事と写真を1997年頃から現在に至るまで集めてきた。今ではA4ファイルが3冊にもなる。あのとき深々と頭を下げた人々は今、何をしているのだろう。多分「そんなこと忘れましたよ」と心にも留めない感想が返ってくるに違いない。そこで私は日本独特の"頭下げ謝罪"を「謝罪文化」と名付けた。彼らに罵声を浴びせようじゃありませんか。「頭さげりゃいいツーもんじゃないんだぞ!」と。

 「謝罪文化」は基本的に時系列に従って「頭下げ写真」を紹介し、随時更新します。当内容は私の公式サイト2005年11月29日に掲載したものです。

東ティモール騒乱のカラクリ

 ここのところ、ばかに「東ティモール紛争」が新聞の国際欄などを賑わしている。

では、いったい「東ティモール」ってどこ?

 この問いに即座に地図上の位置を指し示せる人は少ないんじゃなかろうか。ましてや、紛争の真相が何であるかを的確に理解している人もこれまた非常に少ないはず。朝日新聞(5月25日)のキーワード欄に「東ティモール」についての簡単な説明があるので紹介しよう。

「16世紀にポルトガルの植民地となり、42~45年日本軍が占領。74年ポルトガルが撤退すると、独立派とインドネシアとの併合派との間で内戦になり、76年7月インドネシアが併合した。99年の住民投票を経て、02年5月に独立。人口推定約95万人。公用語はポルトガル語とテトゥン語。カトリック教徒が90%を占める」

 なるほど、内戦が再燃してるわけだ。でも、ちょっと待てよ、なぜオーストラリア軍が鎮静化のために派遣されてるんだろう?
 実はオーストラリアと東ティモール政府間でティモール海境界条約が調印され、懸案であった油田とガス田開発に道筋が開かれたばかり。てなわけでオーストラリアにしてみれば油田確保という重要な使命があるのだ。
 もう一つ、これだけは知っておかなければならないことがある。1975年12月、インドネシアが東ティモールを侵略した時、当時の米大統領フォードと国務長官キッシンジャーはスハルト大統領に米国製の武器を使う許可を与えていた。米国の法律では違反行為にあたるものだった。その後、インドネシア軍は人口60~70万人の東ティモールの市民20万人以上を虐殺した、とアムネスティ・インターナショナルは推定。ワシントンは否定しているけれど米国のインドネシアに対する軍事援助は続けられた。 
クリストファー ヒッチンス, Christopher Hitchens, 井上 泰浩
アメリカの陰謀とヘンリー・キッシンジャー
 (クリストファー・ヒッチンス著 集英社)という本にキッシンジャーの悪魔ぶりが事細かに書かれている。その書評(朝日新聞ASIA NETWORK asahi.com AAN主査 川崎 剛2001年)の一部を紹介しよう。

「ポルトガルの支配が突然終わり、政治的な空白に陥っていた東ティモールに、インドネシア軍が侵攻した1975年12月7日、フォード米大統領とキッシンジャー国務長官は前日までのインドネシア公式訪問を終えてハワイに向かっていた。米政権は、この訪問でスハルト大統領に侵攻について暗黙の了解を与えたとみなされ
ている。(軍事援助を約束したという観測もある)。引用したのは、キッシンジャーが著書『外交』を出版した記者会見(95年8月11日)で、『外交』ではまったく触れられていない東チモール問題についての質問を受け、当惑している様子である。国務省のスタッフが東チティモール問題の文書を関係大使館に流したことをキッシンジャーが非難したことについては、情報公開法による資料請求で明らかになっている。」

「著者ヒッチンスは米誌『Vanity Fair』などを舞台に活動しているジャーナリストである。この本は、ヒッチンスが新旧資料を解釈し、キッシンジャーを『市民の大量殺戮』『暗殺や誘拐』『陰謀』などの罪に問うことが出来ると判断した事例を検証したものである。その現場は、インドシナ、東ティモール、バングラデシュ、キプロス、ギリシャ、チリなど。ピノチェト元チリ大統領がチリのクーデター事件で実行した人権侵害をスペインの検察官が訴追できるという、時と国境を超えて過去の人権侵害を再審査出来る時代になったことで、ヒッチンスは、キッシンジャーの行為のうち、少なくともこれだけが、訴追可能だと強調している。」

さてさて、いかがだろうか。東ティモールがはるか遠くの南洋の島国だから私には関係ない、などとおっしゃらずにキッシンジャーという"悪魔"の存在をしっかりと認識したほうがいいと思うよ

原爆疑似体験ランド、今夏NYにオープン!

アトミック・ボム・ランド

全壊した世界貿易センター跡地をグラウンド・ゼロと呼ぶことにしたブッシュ大統領は世界遺産に認定された原爆ドームの建設に対して断固として反対を唱えていた。しかし、原爆の疑似体験の出来る「アトミック・ボム・ランド」の建設には嫌々ながら賛成した。8月6日のオープンを前にしてつい先日、報道陣に公開した。ブログに紹介する、という目的で私は入場を許可された。

場内に入るとまず正面に原爆ドームが目に入る。もう、ここは爆心地のド真ん中だ。あたり一面は瓦礫の山で足の踏み場もない。スピーカーから突然「放射能汚染に注意してください」という警報が発せられる。雨が降ってきた。見るとそれは”黒い雨”ではないか。放射能防御服の着用を義務づけられ、さらに奥に歩を進めるとそこは生き地獄。全身大やけどを負ってうめき声をあげている被爆者たち。思わず目を覆いたくなるような光景だ。そう思った直後にピカドンという閃光とすさまじい爆発音に見舞われた。数秒後に高温の熱風が吹き寄せて来た。熱さと風の強さで立っていられない。「緊急避難コーナーに逃げ込んでください!」という警告が発せられた。のどがカラカラになったので水をゴクゴク飲んだ。すると、すかさず「汚染されている可能性があるので飲まないでください!」と一段とボリュームの高い声が耳をつんざく。あわててふくんだ水を吐き出す。防御服は所々千切れて胸のあたりから鮮血が流れ出している。驚いてハンカチで拭うと「疑似血液ですから心配はありません」という落ち着いた女性の声。何だ、負傷したんじゃないんだ、と分かった途端に力が抜けてヘタヘタと地面に座りこんでしまった。あたりを見回すと私と同じようにへたりこんでいる人が30人ほどいた。こんな過酷な体験をするなんてまっぴらだ、とフランス人ジャーナリストがプリプリ怒りをあらわにしていた。「でも、広島と長崎の被爆者たちはお気の毒だ」とアラブ系テレビカメラマンがつぶやくように話すのが印象的だった。
疑似体験のあと、記者会見が開かれたのだが何と大量虐殺のテーマパークとして「アウシュヴィッツ・ランド」と「バグダッド・ランド」の建設が進んでいて来年1月同時にオープンするという。ところがアウシュヴィッツ収容所のホロコーストは偽装の疑いが濃いと主張する歴史修正派学者グループの猛烈な抗議のため建設はストップ、オープンが危ぶまれている。さらに「バグダッド・ランド」はイラク市民の死者数が4万人に達しているにもかかわらず、わずか500人とする主催元に対してアラブ系住民の抗議が殺到している。サダム・フセイン前大統領のそっくりさんが案内することも彼らを逆なですることになった。

★このレポートはあくまでもパロディですのでホントの話ではありません。ブッシュ大統領又はニューヨーク市長への問い合わせは出来るだけご遠慮願います。

ラスベガスで原爆展開催?

★世の中の不条理、とくに”権力の横暴”に対して「怒りと嘲笑」をもって戦いを挑みます。「怒り」だけでもダメ。ニヒルな「嘲笑」だけでも不完全。二つ一緒になってこそ力を発揮します。パロディは権力を茶化しまくる有効な表現手段。マッド・アマノの「パロディ党」はヴァーチャルな政党です。当ブログの愛読者のあなたはすでに党員の資格ありです。

★ The Parody Timesが最も関心を抱き追及しようとする主なテーマは下記のとおりです。堅いテーマを分かりやすくユーモアたっぷりに出来るだけ画像つきで料理します。当局が深く関心を寄せているので軽々に公言しないよう、くれぐれもご注意願います。なお、共謀罪の適用により当ブログ閲覧者は身柄を拘束されることがなきにしもあらず、ですのであらかじめ覚悟が必要です。更新は気の向いた時、つまり「随時」ですのであしからずご了承ください。公式Webサイトもぜひ覗いてね。

[主なテーマ]
● 9.11事件の真犯人は誰?
● 原爆投下の人道的責任はルーズベルトとトルーマン両米国大統領にあり。
● “大東亜戦争(太平洋戦争”は日本の侵略戦争ではない。
● 東京裁判は無効だ。
● 靖国問題のカラクリ。
● 南京大虐殺はなかった。
● 日の丸と君が代の代案はあるのか?
● アメリカの属国・日本に対して「愛国心」を持てますか?
● ケネディ暗殺の真相
● アポロの月面着陸はウソ?
● 監視国家USA
● 新世界権力とは何か?

さて今回のテーマは…
ラスベガスで原爆展開催?

 ギャンブルの街として世界中から観光客が訪れる米ネバダ州ラスベガスだがなんとここに「核実験博物館」があるとは知らなかった。核実験場の観光ツアーのあることはネット検索で知っていたけれど…。
 なんとこの「核実験博物館」で「原爆展」をこの夏、開くことが決まったという。核実験容認の立場を取る博物館で原爆の悲惨さを展示することはタブーだったはずだ。今回の展示は国立長崎原爆死没者追悼平和祈念館の職員が博物館に立ち寄り原爆展を持ちかけたのがきっかけだそうだ。(東京新聞4月 17日夕刊)
 祈念館の原爆展は昨年5月にシカゴの平和博物館で一度開かれたとはいえ、今回もスムーズに事が進むとは限らない。なぜならば1995年にワシントンDCのスミソニアン国立航空宇宙博物館で開催が予定されていたにもかかわらず退役軍人団体などの反対で中止となった、という苦い過去があるからだ。
 祈念館の関係者によれば「イデオロギーの違いには互いに口を挟まない契約」なんだそうだが、たとえ当事者が合意していても前述の退役軍人団体などから執拗な抗議があれば中止せざるをえなくなるはず。
 長崎原爆被災者協議会の山田拓民事務局長の話(前述の東京新聞)は傾聴に値する。
「核兵器の威力を誇示する場で、いかに核兵器が人間に被害を与えるか、今も与え続けているのかをきちんと示すことができれば、すごいことだ。たとえ短期間でもやること自体に意味がある。核兵器の非人間性を訴える機会に出来るよう、成功に向けて努力したい」。
 私は山田事務局長に私の絵本「リトルボーイとファットマン」に手紙を添えて2週間ほど前に送った。しかし、返事はいただけないままだ。
 手紙の趣旨を要約する。
「原爆投下が戦争終結を早め、米軍の被害を最小限に押さえるため、という米国の弁解は嘘っぱちである。そこで提案。私の絵本の作品を会場で展示し本を販売する企画をご検討ねがいます」
 返事がこないワケがほぼ予測がついた。本日25日の東京新聞こちら特報部の「本音のコラム」に作家の半藤一利さんがこんなことを書いている。要約すると…。
 「長崎市の外郭団体が出した要請には、ほんとうに呆れ返った。いや、怒りを感じた。」と大変ご立腹なのだ。「協会所属の被爆者が”語り部”となり、修学旅行生たちに被爆体験を伝えている。その”語り部”さんたちにつぎの8つにふれる発言を慎むように、との要請がなされたというのである」
1・天皇の戦争責任
2・憲法(九条等)改正
3・自衛隊イラク派遣
4・有事法制
5・原子力発電
6・歴史教育、靖国神社
7・環境、人権などの問題
8・一般に不確定な内容の発言(例、劣化ウラン弾問題)

半藤さんは続ける。
「なるほど、いまの日本が直面する厄介な問題ばかりである。しかし、厄介だからといってタブー的に、触らぬ神に祟りなしですましていいわけではない。今の政治問題を排除して、どう核兵器廃絶や平和の大切さを訴えるのか、と」
★ 半藤さんのコラムは東京新聞5月15日の「こちら特報部」の竹内洋一記者が伝えた記事に基づいている。
いかがだろうか。山田事務局長は恐らく私の手紙を受け取ったはいいが、どう返事を書いていいのか苦慮しているのだろうと思う。それとも”禁書”の疑いが濃い、という理由から検閲に引っかかって山田さんのもとに届いていないのかも。それにしても原爆の悲惨さと恐ろしさを伝えるばかりではなく原爆投下の責任を問うことこそやらねばならないのに日本人はこれを見て見ぬ振りしてきてしまった。
(今回は画像はありません)
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