東京大学法学部を卒業して、テレビ朝日に入社、アナウンサーを経て2007年から法務部へ異動されたという経歴の西脇さん。大学で学んでいる最中に司法試験

に受かり、弁護士の資格を持つ西脇さん。

東京大学の法学部と言えば、エリート中のエリートで財務省へ卒業後にトップ9までが採用されるというのに、西脇さんが選んだ就職先はテレビ朝日だったのだ。

最近、東京大学法学部卒の方々の話題が、目にするようになった。

木原事件で騒がれている木原誠二さんも東大法学部卒で、岸田首相の最側近としても良く知られている。西脇さんは、木原さんとは同期であり面識があったのだ。

 

そして木原事件に、何らかの関与をしているのではないかと報道されている栗生官房副長官とか露木警察庁長官も、東京大学法学部出身である。

それに最近話題の小池都知事の学歴詐称の件で、彼女の側近だった小島敏郎弁護士も東京大学法学部出身で、カイロ大学を小池都知事が学歴問題で疑われているときに、どうすれば良いか相談を受けて、アドバイスをしたという証言をしている。

小島さんは、環境省でも、都民ファーストで事務総長をやっており、小池都知事の最側近であったのだ。小島さんはとても誠意のある方だと評判がとても良く信頼できる方だという印象である。

 

私の場合には、ソニーの創業者である盛田昭夫さんが「学歴無用論」を書かれて、一流の大学を卒業していないにも関わらず、この本のお陰もあってか、ソニーに入社できたと思う。

しかし、入社してからは「学歴は必要ないが、学問は必要だ」という内容の話を聞いたことがあって、ごもっともと納得したことを思い出す。自慢できる学歴はなかったものの、入社して製造工程で仕事をして、田舎の工場から本社の人事部へ異動になった。当時の人事労務担当の副社長であった方に呼び出されて、「お前は東大を出ていないのが残念だ」と話してくれたことを鮮明に覚えている。

バブルが弾けて、ソニーを早期退職して何年もたつが、今でもよく覚えているのはなぜなのか不思議でならない。

 

話は、本筋に戻すが、「孤闘」は、一言で言えば、一読に値する素晴らしい本だと感銘を受けた。

長い人生で、誰でも程度の差こそあれ、いろいろ解決しなければならない課題に遭遇するに決まっている。その際には、心を落ち着けて、自分の信念を貫く覚悟を持つことの勇気が必要なのだろうと、西脇さんの本が教えてくれたように思うのだ。

 

それにとても格好良いと思うのは、本の印税は、関係団体に全額寄付するというのだ。1345日の裁判で、勝訴しても30万円のリターンがあっただけなのにだ。

 

彼のような人が政治家として活躍することになれば、日本は生き残れるかも知れないという印象を持った。

(21日にブログをアップしてから、小島さんのことをとり上げなかったので、追加しました。)