Fast Easy,Eco & Saftyのために以下の5つを大切にしていることは前回お話ししました
①ゼロドロップ
②ナチュラルランニング
③足指機能改善と足底強化
③姿勢とフォーム改善(足ー骨盤ー頭蓋)
④呼吸
今回から一つづつお話しします。
まずは『ゼロドロップ』という考え方を一つ。
『ドロップ高』がある通常のランニングシューズだとつま先とかかとの高低差が大体4mm〜8mm、時に10mmを超えたりします。かかとがつま先よりも高いと言うことは前傾姿勢を取りやすくなるのです。つまり、靴のかかとの高さから生み出される前に倒れる力を借りて、かかとを軸にかかとの骨をごろりと前にローリングさせて推進力を得ることを目的としています。
でもそれだけじゃ衝撃でかかとが痛いから、かかと部分を守る分厚いクッションを装備するのです。推進力+クッションのコンビ、おお〜いいじゃん!ナイキのエアがその考えの典型です。
でも、その反面ヒールストライク(かかと着地)が強制され、着地点が膝の前になりがちで、ブレーキンをかけてしまい膝に負担がかかることもわかっています。加えて、アキレス腱やふくらはぎの筋肉が高い位置で固定される(硬くなる)ので適切な収縮と伸長ができなくなります。
ついでに言うと、足裏の3つのアーチが過度なアーチサポートや分厚いヒールクッションにより機能不全に陥り、扁平足の原因にもなります。
また、人の目線は必ず前を向くようにできているので、踵が上がることで前傾姿勢が強制されて下がった目線を戻す為に膝は曲がり、腰は反り目線を水平に戻すことで腰痛の誘因にもなります。
では、『ゼロドロップ』
『ゼロドロップ』、それは簡単に言うと靴をつま先とかかとの高さが同じことをいいます。
現代人が靴の最新の機能と引き換えに忘れ去られた身体の機能「土踏まず(アーチ)」を有効に使うため、取り戻すための考え方が『ゼロドロップ』です。
足の裏が地面と水平になる為に、目線はまっすぐ、骨盤もニュートラル、身体は自然にまっすぐになります(ニュートラルポジション)
正しいニュートラルポジションでは足の裏の3つのアーチ機構が正しく衝撃吸収作用が機能し、アキレス腱に貯められた弾性エネルギーを効率的に推進力に変えてくれます。
オススメの靴は
アルトラ、ルナサンダル、vivobarefoot
私はこの三つを使い分けています。
私生活と短いトレランはvivobarefoot
ミドルやロングのトレランはAltra
夏とロード、マラソンはluna sandals
ただし、今までドロップが高い靴を履いていた方がいきなりゼロドロップの靴を履くと,
かなりの確率で怪我をします。ふくらはぎの肉離れ、足裏の痛みなどを引き起こすので必ず専門家に相談することをオススメいたします。
ただ、見た目のフォームを変えるのではなく、弱った機能を取り戻し、固まった身体の組織を正しく柔軟に改善し、脳には正しい姿勢を再教育しないといけません。その為には正しいストレッチと筋トレが必要です。
それはトレーナーの私が経験済み。
そして、ゼロドロップへの身体の適応は半年から1年をかけることをオススメいたします。
適応のその先には、新しく刺激的な世界が待っています!
ゼロドロップ歴7年目の今でもまだまだ深い学びがあり面白い世界です。
興味がある方はぜひ声をかけてください。
次回はさらにランニングの世界を深く楽しむための『ナチュラルランニング』についてお話ししたします。
HP: パークスオオホリスタジオ
代表トレーナー tak(タク)