今年最後の食べBは、この1年を振り返る総集編です。佐賀県から岩手県まで、9県それぞれ特色のあるご当地グルメが登場しました。どの県の、どんな料理、食文化が注目を集めたのか、2014年の食べBを総括します。
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<写真を拡大> 2014年も旅しました、食べました |
デスク 2014年も「列島あちこち食べるぞ! B級ご当地グルメ」をご愛読いただきありがとうございました。
今週は、この1年を振り返り、どんな記事が注目を集めたのか、ランキング形式でご紹介します。
食べBでは、毎週、どれくらいの方に食べBを読んでいただいたのか、どの記事を読んでいただいているのか…。そうしたデータを常にチェックし、企画の参考などにしています。
今年も、掲載開始から1週間、次に更新されるまでの間、最新記事がどれだけ読まれたかを集計、順位付けしました。
それでは2014年のベスト20です。
<写真を拡大> ミルコーク、恐るべし |
2014年は、佐賀県編からスタートし、石川県、山梨県、香川県、大分県、沖縄県、長野県、愛知県、岩手県の9県を取り上げました。その中で最もアクセスを集めたのが、山梨県編の2回目「赤飯が甘くてなぜ悪い」でした。
ただ、これにはちょっと理由があって、山梨県編2回目掲載中に、大手ポータルサイトの動画コーナーで「ミルコーク」が取り上げられていて、そこから一芸クンの番外編「牛乳と混ぜる炭酸飲料といえば? ミルコーク選手権」にアクセスが殺到したのです。
<写真を拡大> 小松塩焼きそば |
昨年のアクセス首位も、一芸クンの「おもてなしは戦車より強し――『ガルパン』で覚醒、大洗の魅力」によるものでしたから、一芸クンパワー恐るべしです。春に人事異動で食べBを離れた一芸クン。我々は貴重な戦力を失いました。
2位以下は、やはり実食編が強い。2014年に実食編で訪れたのは、奈良県、茨城県、広島県、佐賀県、石川県、山梨県、香川県、大分県の8県。そのうち茨城県を除く7県がランクインしています。
<写真を拡大> いしかわ百万石物語江戸本店 |
その中でも特に人気が高かったのは石川県です。2015年に北陸新幹線開業を控え、注目度が一段と高まっています。実食編だけでなく、本編も4回すべてランクインしています。
実食編では、野瀬が加賀を中心に、僕が能登を中心に旅してきました。小松の塩焼きそばという、注目のご当地グルメも登場、珠洲の昔ながらの製塩風景も見事でした。
石川県は、秋に東京のアンテナショップを、各地のアンテナショップがひしめく銀座1丁目地区に移転してリニューアル。新幹線開業に向けて、魅力のアピールがさらに熱を帯びています。
<写真を拡大> 骨付鳥 |
本編では情報収集に苦労した奈良県編も実食編は大いに盛り上がりました。特にキーワードになった「天理スタミナラーメン」が大きな注目を集めました。関東ではあまりなじみがありませんが、白菜の芯の甘さとニラ、ニンニク、豆板醤がとんこつスープと渾然一体になった深い味わいは、辛いものが苦手な野瀬をも魅了しました。
うどん県・香川県では、うどん1強の対抗馬として注目を集めている骨付鳥にクローズアップ。親鳥と若鳥を食べ比べるスタイルは新鮮でした。骨付鳥から出た肉汁をおむすびですくって食べるのも美味しかった。
<写真を拡大> 武雄のちゃんぽんは野菜の山 |
地味だと歌にまでなった佐賀県ですが、武雄のちゃんぽんは圧倒的な迫力で、太良町のカキや唐津のツガニなど全県にわたって魅力的な食があふれていました。
沖縄そばやゴーヤチャンプルーなど、個性派ぞろいの沖縄料理は、すでに「ヤマト」でもおなじみと思っていたのですが、コンビーフハッシュという新顔も登場。まだまだ知られていない沖縄の食がたくさんありそうです。次回の実食編が楽しみです。
長野県は、秋に在京アンテナショップが新規オープン。北陸新幹線の開業では終着駅から途中駅になってしまうだけに、観光の魅力アップに地元も余念がありません。
<写真を拡大> テーブルごとにまな板と庖丁 |
広島県では、絶滅したと思っていた「まな板と庖丁」に偶然遭遇しました。「うにクレソン」など、広島以外ではなかなかお目にかかれないご当地メニューを堪能しました。
山梨県では、大月おつけだんごを食べるべく乗った特急が大月を通過するという痛恨のミス。デスクが急きょ大月に向かうハプニングもありました。
直近の実食編となった大分県では、生魚が苦手なはずの野瀬が、佐伯で、寿司や刺身に覚醒。猛然と生魚を食べ始めました。一方で、デスクが旅した中津・宇佐をはじめ、全県を通じた圧倒的な鶏肉好きを痛感してきました。
<写真を拡大> お雑煮写真、お待ちしています |
そして現在折り返し地点に立った岩手県。岩手県で食による地域おこしに取り組む皆さんがネット上で繰り広げた議論が、様々に「岩手の食」をあぶり出しています。年明けも、新たな展開が期待できそうです。
スマホで、デジカメで、三が日に食べたお雑煮を撮って、メールで、あるいは食べBfacebookページへお寄せください。皆さんの英知を結集して、お雑煮の「方言」を明らかにしていきましょう。
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