今年最後の食べBは、この1年を振り返る総集編です。佐賀県から岩手県まで、9県それぞれ特色のあるご当地グルメが登場しました。どの県の、どんな料理、食文化が注目を集めたのか、2014年の食べBを総括します。
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2014年も旅しました、食べました
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2014年も旅しました、食べました

デスク 2014年も「列島あちこち食べるぞ! B級ご当地グルメ」をご愛読いただきありがとうございました。

 今週は、この1年を振り返り、どんな記事が注目を集めたのか、ランキング形式でご紹介します。

 食べBでは、毎週、どれくらいの方に食べBを読んでいただいたのか、どの記事を読んでいただいているのか…。そうしたデータを常にチェックし、企画の参考などにしています。

 今年も、掲載開始から1週間、次に更新されるまでの間、最新記事がどれだけ読まれたかを集計、順位付けしました。

 それでは2014年のベスト20です。

1位山梨県編(2)赤飯が甘くてなぜ悪い(4月18日掲載)
2位石川県実食編 山代の総湯でヒマこく独り旅(7月4日掲載)
3位奈良県実食編 天スタを食べまスタ(1月24費掲載)
4位石川県編(2)金沢おでんでバイ貝しだ!(2月28日掲載)
5位香川県実食編(上) 若の足、親の足よりやわらかい(9月5日掲載)
6位佐賀県実食編 カキ、カニ、ちゃんぽん、みな食べた(5月30日掲載)
7位石川県編(4) ノドグロ知らなきゃ赤っ恥(3月14日掲載)
8位石川県編(1) 「金沢カレー」でホームラン(2月21日掲載)
9位佐賀県編(1) ネオンなイカに呼子まれる(1月10日掲載)
10位香川県編(3) 煮物の天ぷら、うどんにのせて(6月6日掲載)
11位沖縄県編(2) コンビーフハッシュに拍手(8月8日掲載)
12位長野県編(1) 海はないが、漬物ならある(9月26日掲載)
13位沖縄県編(3) 沖縄は琴姫さまのボンカレー(8月22日掲載)
14位広島県実食編 タコ足が「朝日養素」に敬礼す(3月28日掲載)
15位山梨県実食編 この緑、ほぼぶどう(7月25日掲載)
16位大分県実食編 やっぱり、トリあえず鶏です(12月5日掲載)
17位長野県編(その2) 伊那にもあるよ、まんじゅうの天ぷら(10月3日掲載)
18位沖縄県編(1) にんじんしりしり知りません?(8月1日掲載)
19位大分県編(3) やきそば食べにヒタ走る(7月11日掲載)
20位大分県編(1) 鶏トリとり鳥大分県(6月20日掲載)

ミルコーク、恐るべし
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ミルコーク、恐るべし

 2014年は、佐賀県編からスタートし、石川県、山梨県、香川県、大分県、沖縄県、長野県、愛知県、岩手県の9県を取り上げました。その中で最もアクセスを集めたのが、山梨県編の2回目「赤飯が甘くてなぜ悪い」でした。

 ただ、これにはちょっと理由があって、山梨県編2回目掲載中に、大手ポータルサイトの動画コーナーで「ミルコーク」が取り上げられていて、そこから一芸クンの番外編「牛乳と混ぜる炭酸飲料といえば? ミルコーク選手権」にアクセスが殺到したのです。

小松塩焼きそば
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小松塩焼きそば

 昨年のアクセス首位も、一芸クンの「おもてなしは戦車より強し――『ガルパン』で覚醒、大洗の魅力」によるものでしたから、一芸クンパワー恐るべしです。春に人事異動で食べBを離れた一芸クン。我々は貴重な戦力を失いました。

 2位以下は、やはり実食編が強い。2014年に実食編で訪れたのは、奈良県、茨城県、広島県、佐賀県、石川県、山梨県、香川県、大分県の8県。そのうち茨城県を除く7県がランクインしています。

いしかわ百万石物語江戸本店
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いしかわ百万石物語江戸本店

 その中でも特に人気が高かったのは石川県です。2015年に北陸新幹線開業を控え、注目度が一段と高まっています。実食編だけでなく、本編も4回すべてランクインしています。

 実食編では、野瀬が加賀を中心に僕が能登を中心に旅してきました。小松の塩焼きそばという、注目のご当地グルメも登場、珠洲の昔ながらの製塩風景も見事でした。

 石川県は、秋に東京のアンテナショップを、各地のアンテナショップがひしめく銀座1丁目地区に移転してリニューアル。新幹線開業に向けて、魅力のアピールがさらに熱を帯びています。

骨付鳥
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骨付鳥

 本編では情報収集に苦労した奈良県編も実食編は大いに盛り上がりました。特にキーワードになった「天理スタミナラーメン」が大きな注目を集めました。関東ではあまりなじみがありませんが、白菜の芯の甘さとニラ、ニンニク、豆板醤がとんこつスープと渾然一体になった深い味わいは、辛いものが苦手な野瀬をも魅了しました。

 うどん県・香川県では、うどん1強の対抗馬として注目を集めている骨付鳥にクローズアップ。親鳥と若鳥を食べ比べるスタイルは新鮮でした。骨付鳥から出た肉汁をおむすびですくって食べるのも美味しかった

武雄のちゃんぽんは野菜の山
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武雄のちゃんぽんは野菜の山

 地味だと歌にまでなった佐賀県ですが、武雄のちゃんぽんは圧倒的な迫力で、太良町のカキや唐津のツガニなど全県にわたって魅力的な食があふれていました

 沖縄そばやゴーヤチャンプルーなど、個性派ぞろいの沖縄料理は、すでに「ヤマト」でもおなじみと思っていたのですが、コンビーフハッシュという新顔も登場。まだまだ知られていない沖縄の食がたくさんありそうです。次回の実食編が楽しみです。

 長野県は、秋に在京アンテナショップが新規オープン。北陸新幹線の開業では終着駅から途中駅になってしまうだけに、観光の魅力アップに地元も余念がありません。

テーブルごとにまな板と庖丁
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テーブルごとにまな板と庖丁

 広島県では、絶滅したと思っていた「まな板と庖丁」に偶然遭遇しました。「うにクレソン」など、広島以外ではなかなかお目にかかれないご当地メニューを堪能しました。

 山梨県では、大月おつけだんごを食べるべく乗った特急が大月を通過するという痛恨のミスデスクが急きょ大月に向かうハプニングもありました

 直近の実食編となった大分県では、生魚が苦手なはずの野瀬が、佐伯で、寿司や刺身に覚醒。猛然と生魚を食べ始めました。一方で、デスクが旅した中津・宇佐をはじめ、全県を通じた圧倒的な鶏肉好きを痛感してきました

お雑煮写真、お待ちしています
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お雑煮写真、お待ちしています

 そして現在折り返し地点に立った岩手県。岩手県で食による地域おこしに取り組む皆さんがネット上で繰り広げた議論が、様々に「岩手の食」をあぶり出しています。年明けも、新たな展開が期待できそうです。

 そしてお正月休みの間には、日本全国の皆さんに参加していただいて「日本全国お雑煮図鑑」に取り組みます。3年前に驚きのお雑煮が数々登場しましたが、今回は、また新たな地域のお雑煮が登場することを期待しています

 スマホで、デジカメで、三が日に食べたお雑煮を撮って、メールで、あるいは食べBfacebookページへお寄せください。皆さんの英知を結集して、お雑煮の「方言」を明らかにしていきましょう。

(デスク)



 

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2014年12月26日