1789前楽 | すみれアダージオ

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三井住友カード貸切。

ムラは前半が、東京は後半が気が気じゃなかった公演期間もついに明日千秋楽を迎える。

月組で上演された1789を初めて見た時は人権宣言のところで泣いちゃったけど、その後は「曲はいいけどそこまでの名作か?」と醒めてしまって、まさかこんなに毎回感動するとは思わなかった。
今日8月26日は台詞にもある通り、人権宣言が採択された日なのですね。終演後のご挨拶で琴ちゃんが言ってました。その琴ちゃんには本当に盛大な拍手が送られてました。

まだちょっと鼻声で本調子ではなさげだったけれども、中止になる直前の、こちらまで胸がしめつけられるような危うさはなくなっていたので良かった。
1幕では全体的に疲れが見えたり鼻声の人も何人かいて、客席からずっと健康チェックをしている気分だったけど、2幕は調子が上がって熱かった。
正直なところ本役は何回か観れたので代役を観てみたかった気持ちもあるんだけど・・・
でも、トップスターがちゃんとそこに居ることの安心感みたいな空気は確かにあって、琴ちゃんと踊るみんながとても嬉しそうに見えた。

代役公演を経たことでありちゃんがまた進化していた。
初日近くの、未来を信じるキラキラした瞳の青年は、強い眼光で獣みたいな鋭さがあり、革命に命懸けてる感がハンパなかったし、器の大きさを感じさせた。

進化と言えばせおっちも。歌い方とか。前は少し前はもう少し平坦だった気がする。色気も。増してた。

きわみくんは、大劇場では高音が出なくて「誰の為に踊らされているのか」は高音部分の音程低くして歌ってましたよね?
それが東京では絶好調。そこからのボディーパーカッションの気迫も凄かったな。


初めて腑に落ちたのが、「心配してくれるのか…なぜ」の「なぜ」で、ロナンはオランプに“同じ気持ちを返されるのを期待している” ということ。本当に期待、してたわ・・・
でもオランプの返事はそうでもなかったので、うまく気持ちが伝わらない苛立ちとか、行かせたくない気持ちで思わず引き止めてキスしたくなったのかーと。
オランプに対する気持ちとか、ロナン自身の精神的成長など、以前より更に丁寧に演じていて感動もひとしおだった。
あんな雑な脚本なのにね。

終わって劇場を出る時にみんなが口々に「私の1789が終わってしまった」「終わってしまった」と言う声が聞こえてきた。
本当に短かったな。