パリのアパート事情 | パリ再認識 - Redecouverte de Paris

パリ再認識 - Redecouverte de Paris

パリの日常からこれからの建築を考える。

パリで生活して行く上で必要な銀行口座やらの話は書いたが、アパートについては触れていなかったので、
今回はパリのアパート事情についてです。

パリでのアパート探しから契約にこぎつくまでは・・・。
それはそれは大変な労力と時間、体力が必要となる。

現在のパリの不動産事情をかいつまんで書いてみると、
まず、パリは東京やニューヨークのような近代化された大都市ではなく、歴史の残る古い町並みが特徴的。
パリ市街地の多くは歴史的保存地区としての街並みと景観を守る為、フランス政府が外観の保護、建築容量の規制等々の法的な対象としており、懐古的なアパートなどを保護の対象としている。
そのため、低くて古い建物を取り壊し、新しい高層アパートを建て直すという事が殆どされていない。
結果として、新しいアパートの供給は殆どなく、都市中心部の賃貸アパートは、空きがなく稼動している状態となっている。

パリのアパートは、写真の通り、古いものばかり。
築100年以上なんていうのは当たり前で、200年以上建っている建物も存在するくらい。
壁や天井、床が斜めなのは当たり前。ドアの立て付けが悪かったり、窓からすきま風が吹いたり。
日本では考えられないような物件が、高い値段で普通に取引されている。
中身はその時代時代で使いやすいように入れ替えたり、修繕を行っているのできれいなものもあるが、
やはり新築マンションの多い日本と比べれば、古さを感じずにはいられない。

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1年前に全面改装したアパートでもこんな感じ。建物そのものの古さを感じてしまう。
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写真にはないが、このアパートには、部屋への直通エレベーターがあった。そこだけは近代的。
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お風呂の文化があまりなかったヨーロッパなので、浴槽が付いている部屋はあまりない。
付いていても精々半身浴ができるレベルの小さくて浅い浴槽。
肩までお湯につかりたい日本人には少し厳しい条件。
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このように、シャワーだけついたアパートが非常に多い。
またお風呂はたいていユニットバスで、トイレとお風呂が別になっているところは、まずない。
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最近は、アメリカ方式のキッチンを取り入れているアパートが多い。
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パリでアパートを借りるのに重要なものは、なんといっても書類。
収入証明、戸籍謄本、職場の在籍証明等、10種類以上もの書類を用意しなければならない。
書類だけが揃っていても、簡単に借りることはできない。
その人の仕事や社会的な身分や地位も重要になってくる。
収入が高ければ高いほど、貸す側からの信用が得られやすくなるのでアパートも決まりやすいが、
収入が低かったり、仕事が変わったばかりだったりすると難しくなってくる。
日本人は他の外国人に比べれば、真面目で家賃の滞納などをする人が少ない為か、比較的借りやすいと言われているがそうでもない気も。

また、これは日本も同様だが、保証人が必要な場合が多い。
フランスに住むフランス人なら保証人を立てるのも容易だが、留学や仕事で単身フランスに渡る人にとっては、保証人を見つけるのは困難。
その為、パリでは日本人が営む日本人の為の不動産屋なども多く存在する。

このような場所で探せば、保証人なしでも簡単な審査で家を借りることができるが、
その分、家賃は高めに設定してある。

長期で滞在するにあたって、家は一番大事な要素の一つ。
慎重に調べて、時間に余裕を持って家探しをすることをお勧めします。




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