こんにちは、半日ヒールで歩きっぱなし、立ちっぱなしは辛いと身をもって体験したテツコです。

テツコの彼は夏の終わりにセイコーのスタンダードでシンプルな時計を買いました。

テツコが夏にアバンチュール未遂を起こした医大生のイケメンLちゃんもセイコーのスタンダードでシンプルな時計をしていました。

要は、彼はLちゃんと同じ時計を買ったということです。


時計を買いに行く時は一緒に色々お店を見て回りました。

セイコーのお店で例の時計を見つけ「これ気に入った。いいよね、テツコ。」と彼は嬉しそうにしていました。
シンプルでカッコいいし、私もその時計が好きでした。「うん、いいよ。ステキ。」

時計を買った彼は嬉しそうでした。


私もその時計を気に入ったし、余計なことを言えば「じゃぁこれは絶対買わない。他のお店探しに行こう」ということになりかねないので、黙っていました。
なんてったって、アバンチュール未遂を起こして以来、イケメンは彼の天敵なのです。
「僕はね、テツコのことがなかったら彼のこと好きだよ。インテリだし、カッコいいし。でもテツコを狙ってるから彼のことは大嫌い。」
だそうです。

そのことをこの間なんちゃってテツコファミリーの父・MC氏に話したら

「テツコ、大人になったなぁー。いらんコト言わないのが大人や。」

とお褒めの言葉をいただきました。

「餃子を買ってくれる」につられ、彼の実家に夕食を食べに行くことになったテツコです。

ついに彼の実家のマンションの入り口まで手をひっぱられてやってきました。

<餃子いらない。やっぱ帰る。

>ダメ!ここまで来たでしょう。さ、行くよ。


餃子と、もうひとつ条件を付て今夜の夕食を承諾しました。

それは

「家族はテツコに何も聞かない、極力話しかけない」

というものでした。

一体何様のつもりだよと思ったのですが。

彼は「それでもいいから。とにかく一緒に行ってくれるね。いいね。」とむちゃくちゃな条件をのんでくれました。


そしてついに、ついに彼の家に足を踏み入れるときが来ました。

<コンバンハー・・・おじゃましまーす・・・

>テツコちゃん。よく来てくれたね。いらっしゃい。

家には彼の両親、彼の妹、彼のお母さんのお友だち3人がいました。

皆、私には挨拶しただけで、食事中は何も話しかけてきませんでした。

自分から話しかけるなと言っただけあって、誰からも話しかけられなくても何も思わなかったのですが「なーんか変なのー」などと思いながら黙々と出されるものを食べていました。

彼はあれこれと気を使い、家族と話して私とも話してよくやってくれました。

そして誰にもなしかけられることもなく、一言も発しっず彼の家族との夕食会は無事に終わりました。


次の日、近所の中華でちゃーんと餃子をごちそうしてもらったのでした。チャンチャン。
こんにちは。噂の尽きない女、テツコです。

彼と付き合い始めてかれこれ一年が経ちます。

8月には彼が前妻と住んでいたマンションに引っ越して、今も一緒に住んでいます。


私たちのマンションと彼の実家のマンションは歩いて3分の距離にあります。


彼は月に一度くらいは実家で夕食を食べてきます。

そして私はいつも誘われます。

「別にさ、緊張したりしなくてもいいんだよ。一緒に実家に夕食食べに行こうよ。怖くないよ」

けれども私はいつも断わっていました。

「イヤ。両親が嫌いとかそんなんじゃないけど、知らない大人に会うのは苦手だし。初対面の人に何してるとかあれこれ聞かれるのとか大嫌い。だからイヤ。」

こう言えば、彼はそれ以上に誘ってくることはありませんでした。


しかし、今回は違いました。

一昨日、彼は彼のお父さんと電話で話をしていました。

<もしもし。ああ、お父さん。うん、明日の夜?いいよ。じゃ、明日夕食食べに行くね。

<え。テツコ? 彼女は多分誘っても来ないよ。いつものことだよ。

<いや。きっと来ないって。お父さんたちが嫌いとかじゃなくて、前に話したでしょ。

<え、うん・・・。じゃ、一緒に行くように説得してみるから・・・。うん、じゃ明日、おやすみ。

電話を切るなり、彼は私に告げました。

「テッちゃん。明日は一緒に実家に夕食食べに行こう。いいね。」

案の定私は断りました。しかし彼はいつになく食い下がってきました。

「いいでしょ、一回くらい顔出してよ。お父さんたち会いたがっているんだ。おねがい。頼むよ。」

散々懇願されたのち、餃子で手を打ち、彼の実家へ行くことを承知したテツコなのでした。

後半へ続く・・・