10月25日(ハーフタイム)

>こんばんはー。僕の友達も一緒ですー。

 

Kちゃんに連れられて部屋に入るとサッカーチームの皆が私に視線を向けました。

社長さんも超驚いた顔をしています。私は吹き出しそうになるのを必死でこらえながら言いました。

 

<あ、あの、皆さんゴンバンハ。KGくんお誕生日おめでとう。

 若社長さんも、お元気そうで。その節はどうもお世話になりました。

 

>あ、いえ、こちらこそ。

 

そのあとは質問の(尋問?)の嵐でした。

きっとみんな色々と知っているはずなのに。まぁ、帳本人が来たので本当の所を聞きたかったのでしょう。

 

そして私は話したくありませんでした。全面的に社長が悪いということになっていても、それならどうして社長とタクシーに乗ったんだという話になり、結局お互い様じゃないかということになるからです。

 

面白い話を聞きました。

ここにるチームのメンバーは皆で外でお昼を食べて、そのまま一緒にここまで移動してきたと言っていました。

若社長は一旦皆とお別れして、私の家へ来たというわけです。

 

「社長、この空白の時間何やってたんですかー?」

 

「俺にも色々やることがあんだよ!」

 

「またまたー。何人女がいるんですかー?」

 

その会話を聞いて、Kちゃんと私は笑いそうになっていました。

 

ところで、一か月ぶりに会ったという設定の二人です。ちょっとはサービスしてあげねばと思いテツコは言いました。

 

<あの、とことで若社長、お詫びにお寿司をご馳走してくれるお約束覚えてますか?

 

ウケてみんな笑ってくれました。社長ダメじゃん!と。よしよしと思っていたら

 

>なんで!昨日行ったじゃん!

 

カウンターパンチ。

私はKO負けでした。

 

ああ。これでみんな私たちの事怪しむだろうな。もしかしたら空白の時間の事もばれちゃったかもしれない。バカ。

 

若社長はずーーーーーーと飲みまくっていました。

 

23時過ぎに会はお開きでした。

 

7人くらいで駅に向かって歩こうとしていたら酔っ払った若社長が私の手を取って

 

>ダメだよ、俺達こっちから帰るんだから! じゃ、みんなまたねー!

 

と、本当に皆と反対方向に歩きだしてしまいました。

手を振り払って皆と帰ることもできたのですが、面白そうだし(テツコ、酔っ払いの相手をするのが好きなのです。)終電までまだ時間があるから、なんかあったらこの人捨てて帰ればいいや。

 

でも、さっき寿司の事ばれたし、ヤバイかな。ま、いっか。

 

楽しい夜の始まり始まりー♪

1025日(前半戦)

翌日、夕方4時くらいにKちゃんが家に遊びに来ました。

 

そして若社長からもメッセージがきました。

 

>今サッカー終わってメンバーとご飯食べています。 もう少ししたら遊びに行ってもいい?

 

Kちゃんに「今から若社長が遊びに来るって言ってるけど、いい?」と聞くとちょっと迷っていたけれどOKと言いました。前々から社長と仲良くなりたいと話していた彼だったので、チャンスと思ったのでしょう。

 

30分後、若社長は家に遊びに来ました。

同じチームのKちゃんが家にいたので彼はずいぶん驚いていました。

 

最初はこれまたぎこちなかったのですが(そりゃまー、そうでしょう。)、ワインとシャンパンの協力を得て、最後は随分と盛り上がりました。

 

「実はこのあとサッカーチームの子の誕生日会があるから、テツコも一緒に行こう」と誘ってもらいました。まだ19時だったので連れて行ってもらうことにしました。

 

行く前に念入りに打ち合わせをしました。

 

>俺(社長)とてっちゃんはあの一件以来会っていないことにしよう。そこへKYKちゃんがてっちゃんを連れてきた。。。ってことにしよう、いいね。てっちゃん、ちゃんと演技してな。Kちゃんも頼むよ!

 

<イエッサー!シャチョーサン!(テツコ・Kちゃん)

 

誕生日会の場所まではタクシーで行きました。(もちろん社長が払った)

 

>一緒に行ったら怪しまれるだろ。俺(社長)が先に行くから、てっちゃんKちゃん、10分後位に来てね。頼むよ、二人とも!

 

<イエッサー!シャチョーサン!(テツコ・Kちゃん)

 

 

笑いをこらえながら10分後にお誕生日会に行きました。

ところで、お誕生日の人はまたまたサッカーチームの人たちです。私は噂の渦中の人です。

人の噂も79日、まだ30日しか経っていませんでした。

1024

夕方、若社長からメッセージがきました。

 

「久しぶり。もし今夜予定がなければ一緒に夕食でもどう?」

 

ちょうど夕食は何にしようかとスーパーに出向こうとしていた矢先でした。

 

友達がいないテツコです。予定なんてありません。

二つ返事で「OK」の返信を返しました。

 

彼は私との約束を忘れていなかったらしく9時に鮨屋で待ち合わせでした。

 

何食べよう♥ ウニ、イクラ、鯛、アナゴ、海老、、、、うっふっふーー♥

 

そればかり考えてルンルンで鮨屋に向かいました。

私は少し遅れて鮨屋に着きました。 彼は先に席について早速ビールを飲んでいました。

 

私はカウンターで好きなものを頼みたかったのに、テーブル席だったし、いちいち頼むのも嫌だったので、仕方がないから特上を頼みました。彼も私と同じものを頼みました。

 

彼との会話、最初はぎこちないものでした。

<あ、どうも。お久しぶりです。

 

>ええ、どーも。

 

<その節はお世話になりまして。

 

>いえいえ、こちらこそ申し訳ない。

 

本来口数が少ないテツコ。緊張すると余計に喋らなくなります。

しかし流石は年上の若社長(なんと私たち同じヘビ年生まれなの)、気を使ってどうにか一回りも違う女の子との会話を盛り上げようと頑張ってくれました。

 

夕食の後はカフェに行って、また一時間くらい話しました。

 

帰り際になって彼は聞いてきました。

 

>明日何やってるの?

 

<明日はKちゃんが夕食食べに来るの

 

>そんなの断っちゃいなよ! 俺行くからさ。

 

<はぁ。まぁ。どちらでも。では

 

駅のホームまで送ってもらい、その日はお別れしました。