先日、我がサロンの元オーナーが亡くなった事を書いた。が、彼女は今日、自国に帰国した。

水曜日に亡くなり、金曜日には身支度、お櫃に入れられ、土曜日には帰国。
何とも素早い段取りである。
自国では、埋蔵されるらしい。

コレで二人の美容師、二人の大先輩を見送った形になった。

にしても、先の日本へ帰国するのに一か月以上を要した先輩と3日で帰国、それも生身の身体をそのままで輸送での帰国の二人の違いが何とも不思議であった。

旅立った土曜日は沢山の彼女のお客様がその知らせを届けにサロンに寄ってくれた。
私に知らせる為だが、彼女の信頼度、人気度が伺えた。サロンを始めて10年の節目に、病気を理由に手放した彼女、ミッシェル。アルジェリア人。なかなか気丈な女性だが地域の商店街でも人気の世話好き、優しかったと言う。が、相当の個性派でブラックジョークも大好き❣️
契約までの間に何度もヒヤヒヤな場面が。
終いにはこちらが強い苦言を浴びせる事も。

そして、4年半の闘病生活、3つの癌を身体に抱えて何度と無く手術に耐え、放射線治療に耐えた(その間もサロンに立ち続けた)を経てろくに、引退生活を満喫すること無く旅立った。地元の人気者❣️スター的存在だった❣️


2軒目の物件で揉めに揉めて結果、手に入らず落ち込んでノートルダム大聖堂に祈りに行こうと乗ったバスの中から見つけた。3軒目の物件。
直ぐにバスを降りて尋ねてそのまま不動産屋に連れて行かれたっけ。。。
何とも不思議な感じだった。


10年間、同じ配置で同じカラーで営業していた。後半は3つの癌と戦いながらの営業。

一人で仕事していた。


去年の夏に天に召された大先輩。


契約時、シャンパン持参で🍾
各自の弁護士、不動産屋さん、ミッシェルにその妹と



物件譲渡契約時のあの感動的な涙は一生忘れられない思い出。自分の子供を手放す様な寂しさだったのだろうと思う。

その後も体調が良い時は良くサロンに顔を出していたっけ。


新しく生まれ変わったサロンもとても喜んでくれた。

一つの節目に、覚書に書き留めておきたい。

ミッシェルさんのご冥福をお祈りいたします。