Bonjour à toutes et à tous!
みなさま こんにちは。![]()
オンライン日仏学校の巴里舎(ぱりしゃ)です。
東京では、「梅雨明けしたんじゃなかったっけ…?」と疑いたくなるような
曇り空が続いていましたね。![]()
みなさまのお住まいの地域ではいかがでしたか?
先日、フランス語レッスンの中で、ちょっとしたクイズを出しました。
答えが分からなくて
「え~、もう降参!あきらめます~
」
と言いたいとき、フランス語では
" Je donne ma langue au chat. "![]()
(私は猫に舌をあげます)
と言います。
「え、なんで猫?なんで舌?」![]()
という疑問を持たれる方も多くいらっしゃると思い、調べてみたところ
「おお!なるほど!こんな意味があったのか!」と目からうろこでした![]()
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(*ちなみに、今回はちょっと長々と説明しておりますので、
フランス語の文法や慣用表現などにあまりご興味のない方は
どうぞ読み飛ばしてくださいね
)
(下記の文字をクリックすると、サイトに飛びます
)
(猫に舌をあげる)
=Renoncer à trouver ou à deviner une solution.
(解決策を見つけたり、答えを推測するのをあきらめること)
Origine (由来)
Cette expression n'apparaît qu'au XIXe siècle.
この表現は、19世紀以降になってやっと現れた。
Auparavant, on disait "Jeter sa langue aux chiens" (Mme de Sévigné).
かつては、"Jeter sa langue aux chiens"(犬に舌を投げ与える)という表現だった。
(セヴィエ侯爵夫人による表現)
Aux chiens, on jette les restes, ce qui n'a plus de valeur.
犬には、すでに価値のなくなってしまったもの(残り物)を投げ与えるものである。
Leur jeter sa langue, c'est leur abandonner son organe de la parole qui n'a plus d'utilité puisqu'on ne dira jamais la solution qu'on renonce à chercher.
犬たちに舌を投げ与える、これはどういうことかというと、答えを探すことを諦めた場合、われわれはその答えを口にすることは決してないのが当然だから言語を司る器官は無用となるので、そのような器官を犬たちにくれてやるということである。
(上記の青字の部分の訳は、フランス語のご堪能な、大変親切な方からご指摘いただきまして、ご本人のご了承を得て差し替えさせていただいたものです。どうもありがとうございました‼︎)
Mais pourquoi les chiens sont-ils devenus un chat auquel on donne au lieu de jeter ?
それにしても、なぜ「犬」が「猫」になり、(犬に対しては)「投げ与える」という表現だったのに
(猫には)「与える」という表現になったのだろう。
"Mettre quelque chose dans l'oreille du chat" (George Sand), c'était lui confier quelque chose qui devait rester secret, oublié.
「猫の耳に何かを入れる」というジョルジュ・サンドによる表現があるが、これは
「秘密にすべきことや忘れ去られるべきことを猫に託す」という意味で
使われていた。
Le 'chat' avait donc connaissance de beaucoup de choses sans pour autant être capable de les divulguer, car à part le chat botté, il y a peu de ces animaux qui parlent.
「猫」は様々なことに対する知識を持ち合わせており、かつそれらのことを秘密にする能力にも長けていた。というのは、「長靴をはいた猫」以外、猫は言葉を話さないからだ。
Donner sa langue au chat serait ainsi un mélange de "jeter sa langue devenue inutile" mais "la confier au chat" pour être sûr qu'il la gardera, peut-être pour le cas où on déciderait de la récupérer plus tard.
「猫に舌(langue)を与える」という表現は、「不要になった言葉(langue)を捨てる」、
「猫に託す」という二つの表現がまじりあったものなのである。
この表現の背後にあるのは、「きっと猫が言葉/舌(langue)を預かっておいてくれるだろう」
という確信の表れであり、おそらくは後になってそれを取り返すこともできるかもしれないという気持ちの表れでもある。
A moins, tout simplement, qu'on ait voulu adoucir le jeter sa langue au chien, en remplaçant jeter par donner, plus sympathique, et chien par chat, vu comme moins féroce...
もっと些細なことを言うと、ただ単に、「投げ与える」という表現を「与える」に変え、
「犬」を、(犬よりも獰猛ではない)「猫」に改めることで
「犬に舌を投げ与える」という表現を和らげたかったのであろう。
〔*全体の文意は変えておりませんが、自然な日本語になるように
だいぶ意訳(超訳)しております。「この訳、ちょっとおかしいんじゃない?」という箇所が
ありましたら、どうぞご指摘くださいませ。〕
いかがでしょうか。
今回はちょっとマニアックなネタですみません![]()
みなさまも、クイズなどで答えに困ったら
Je donne ma langue au chat!! ![]()
(降参!!!)
とぜひ叫んでみてくださいね。
フランス語で絶叫する迫力にビビッた周囲の方が
優しい誰かがこっそり答えを教えてくれるかも知れませんよ。![]()
Merci beaucoup et bonne journée!!
(読んでくださり、ありがとうございました!どうぞ良い一日をお過ごし下さい)
今日の一枚。
生徒さんからの北海道(小樽)のおみやげです
ありがとうございます!
ちなみにこのお菓子は ラング・ド・シャ(langue de chat )=「猫の舌」という
意味のお菓子です
今日は猫シリーズですね。
