Bonsoir à toutes et à tous!
(みなさま こんばんは)


先日の雨で桜が散ってしまいましたね
そろそろ入学式、入社式などで
新しい季節が始まろうとしていますが
みなさまはいかがお過ごしでしょうか。

2月〜3月にかけてあわただしく
しておりましたが、最近、ようやく少し
落ち着いてきました。


というわけで、今日はずっと以前から
行きたかった三菱一号美術館の
に行ってまいりました
(クリックすると、ページに飛びます)


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まぁ フランス語講師とはいえ、
英国の美術にだって興味があるんだい!
ということで、今回あまりフランスに関係ないですけど
お許し下さいね^^;



そもそも唯美主義とは何かというと、
19世紀後半の英国で巻き起こった
前衛芸術家による動きのことだそうです。


これまでの堅苦しい様式や
古い慣習から解き放たれて、
「新しい形式の美を求めたい」という欲求が
若手芸術家たちの間でわき起こってきます。


視覚的、触覚的な悦びを重視するこの
唯美主義の傾向は、美術作品のみならず、
「生活にも芸術を」というポリシーの元に
家具や調度品にまでその余波が広がりました。
最終的には一般大衆にまでその波が押し寄せ、
一大ムーブメントにまで発展します。


文学にも深い影響を与えたそうで
あのオスカー・ワイルドも唯美主義に傾倒していたそうです。^^



それまでビクトリア調で好まれていた、
大人しやかで楚々とした女性像とは大きく異なり、
大胆で挑戦的なファム・ファタルが好まれるようになります。
Femme fatale=直訳すると「運命の女性」
 男性を誘惑し、破滅に追い込む女性の意味もあります^^;)


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フレデリック・レイトン 『パヴォニア』
(「パヴォニア」はラテン語で、美の象徴である
 「孔雀」を表しているのだそう。)




アルバート・ムーア「黄色いマーガレット」.png

アルバート・ムーア『黄色いマーガレット』

何気なく描かれたようですが、実は
かなり緻密に計算された構図だとか。



フレデリック・レイトン「さくらんぼ」.png

フレデリック・レイトン「さくらんぼ」


個人的に一番気に入った作品です。^^
この構図だと分かりづらいのですが、
よーく見ると、背景の調度品に鶴が描かれていますね。
これは当時流行したジャポニズム(日本の芸術を崇拝する傾向?)
と、唯美主義の手法を混ぜ合わせた
「アングロ・ジャポニズム」と呼ばれる物だそうです。
おもしろいですね。


さて、そんな唯美主義も、オスカー・ワイルドの醜聞によって
打撃を受け、1890年代には終焉したものと考えられました。
が、実際には唯美主義の絵画様式は
19世紀末に向かうにつれ研ぎすまされて行き、
最後の輝きともいうべき光を放つようになります。
いわゆる「デカダンス」っていうやつですね。
(Décadence:元の意味は「衰微、退廃」
 ここでは世紀末芸術のこと)


アルバート・ムーア「真夏」.png

アルバート・ムーア 「真夏」

この作品は、唯美主義自身の、最後の輝きを
表していると言われています。



18世紀から19世紀にかけて、
人々の間で宗教離れが進んでいました。
「神」に変わる絶対的な存在として、
「美」を求める動きが起こったのも
分からなくはないですよね。




うーん。
ということで、久々に満喫して帰ってまいりました。
三菱一号美術館はお庭も素敵なので、
次回はぜひお茶もしてみたいな。


ちなみにこの展覧会は5月6日(火・祝日)まで
開催されているそうですので、ご興味のある方は
ぜひぜひ足を運んでみてくださいね