サメちゃん、ケガに負けるな!
サキちゃん、フランスでもがんばれ!
鮫島選手、熊谷選手を応援しよおォォォ~

鮫熊探偵譚 運び屋を消せ 其三 「Fragile フラジール 」

 音譜  出逢えたことから 全ては始まった 傷つけあう日もあるけれど。。。
  いしょにいたいと そう思えることが まだ知らない明日へと つながってゆくよ。。。  音譜by ELT

「壊れやすいもの」 by KEN THE 390 も Good... YouTubeのリンクは次のページ…^_^

 音譜  (出逢えた事から 全ては始まった) このままキミを離したくはない 離れたくもないし 離さない
(「いっしょにいたい」と そう思える事が) この気持ちずっと変わらない 何があったって誰にも渡さない

♪ 体重ね また時が経って お互いの嫌なとこ気になりだして
些細なきっかけで火燃え上がる 気付けば後にも引けなくなる



サメ「小腹すいちゃったよ。 サキ、コンビニでガーナ買って来てよね、あ、オハギとかミタラシとかあったらそれもお願い。ええい、ついでに、レモーネとプレミアム・ロールケーキも。。。」
くま「ねる前に甘い物、食べると太りますよ。。。」
サメ「サメちゃんは甘い物好きなんだよ。。。さめしまあや、は砂糖の「さ」、メロンパンの「メ」、イチゴショート、「シ」、マカロン、「マ」、 「あ」んこは「や」められないだよ!!」


 ダークあや=黒鮫は、ていよく、くまを使いに出してしまいました。
そのスキにクマが運んできたスーツ・ケースからマカロンの箱を次々にとりだすと荒々しく封を破ります。

なかのマカロンを口もとに運び、中身を試します。
黒鮫「これは上物が手に入った、ふふふ、ふふ。。。」


くま「先輩~、買ってきましたよ。久しぶりの日本だから、私も色々食べたくなって、ほら。。。」
サメ「サキ、これはいくら何でもやりすぎだよー。 あんパン、おでん、アメリカンドッグ。。。ガーナとミタラシが小さく見えるよぉー」


一晩明けてサメちゃんはまた税関に行きます。

税関「おはようございます。 鮫島選手、昨夜、スグにご本人だと分かっていたら、こんなにお手間を取らせませんでしたのに。。。」
サメ「白い粉とやらの検査も済んだの?」

税関「ええ、疑ってたわけじゃないのですが。。。念のため。。。」
サメ「インスタント・マカロンの素だったでしょ?」

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税関「はい、全く、仰っる通りで、しかしわざわざ元の箱から出して、ノート・パソコンの内部に入れなくても。。。」
黒鮫「それは私の方の事情よ。。。ネ、おじさん、ふふふ、ふふ。。。もう行っていいのよね、ワタシ」

そのとき、奥から税関の偉い人が出て来る
偉い人「人気者の有名人を、不手際で一晩、お留めしまして申し訳ありません、この件は内聞に。。。」

黒鮫「いいわ。貸しってことで。。。お、じ、さ、ん。。。お名前は?」
偉い人「東京税関羽田支所、支所長のクロダと申します」
サメちゃんに名刺を渡した。


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くろくなった偉い人



黒鮫「クロ。。。私と気が合いそうね。。。」
クロダ「は?」
黒鮫「黒は私の好みということよ。。。」

くま「先輩、もう釈放?  昨日とエラク違うわね。 でも、早く済んでよかったですね。 だいたい、先輩を密輸犯と間違うなんて。。。 何、考えてるんですかね? プンプン!」


黒鮫 「まだ朝10時前だよ。でも、これで自由の身、ブツも手に入れたし。   あのねサキ、頼みがあるのだけど、きいてくれる?」
くま「もちろん、いいですよ」

サメ「親善試合前の合宿まで まだ3日あるじゃない これから、いっしょに神戸に行かない?」
くま「神戸ですか?いいですけど。何故?」

サメ「列車でゆっくり説明するわ?」
くま「羽田にいるのに飛行機で行かないの?」
サメ「セキュリティ厳しいからね。。。」

くま「え?サメちゃんまた悪巧みをしているの? アブナイもの持ち込むつもりなの⁈  もうサキに心配かけるのやめて!!」
 黒鮫(うざい女だぜ。。。 )

サメ「サキ、ごめんね。。。でも安心して、サメちゃんは手荷物検査の行列が苦手なの。。。」
 黒鮫(握手とかサインとかホンマくたびれるわ!) 

くま「うん、分かった、じゃ新幹線にしよう」新幹線
サメ「そうだ!その前に、サメちゃん、このスーツ・ケース、重いから宅配便で送っちゃおー。 『壊れ物(フラジール)』注意のラベル貼っといてね、サキ」
くま「ハーイ」

ホテルからスーツ・ケースを宅配便で送って、身軽になった二人は、新幹線で神戸へ向かいました。走る人