day13:
(生理13日目/通院10日目)

前日は久しぶりに注射なしの通院なしピンクハート
朝から仕事をして夕方に帰宅ジンジャーブレッドマン

21時から水以外は絶食、絶飲。
早めに寝ようと思ったのに、21時からテレビで映画コナンの放送をしていたのでつい見てしまった笑い泣き 見終わってから23時就寝。
何度も目が覚めて全然熟睡できなかった。 

そして、ついに採卵当日。。

当日朝7時までは、お水のみOK。
7時以降はお水もダメとのことショボーン

朝7時過ぎに家を出る。
夫も精子採取があるので一緒に病院へ。

持ち物:ナプキン、採卵後に食べる軽食、飲み物

コンビニで軽食のおにぎりおにぎりを購入。
夫はバス停でむしゃむしゃ。いいなぁ。私もお腹すいた... 前日21時から何も食べれないとかけっこー地獄ショボーン


7:50
10分前に病院到着。
なんだかソワソワどきどきする。

いつもの看護師さんが『おはようございまーす!』と元気に迎えてくれ、それだけでホッとする。診療は朝9時からなので、患者さんはその時点では誰もいない。

8:00
まずはいつも通りの内診。
『うん、今日採卵で良さそうだね!ニヤリ
と先生がにこやかに言う。

トイレに行ってから、更衣室で手術着に着替えて、シャワーキャップみたいなのに髪の毛を入れて、前髪もアップにしてひどい格好でベッドに案内されたら夫が私の格好を見て吹いた。オイ(*`エ´) なぜ笑う。私だって好きでこんな格好してないわ!と突っ込み真顔真顔


8:20
ちゃっちゃか準備されてオペ室へ。
採卵が済むまで夫は病室で待機。
『がんばってー!』と呑気な笑顔の夫に
頑張れません。。と内心思いながらしばしの別れを告げ、部屋をあとにするパー

看護師『こちらへどうぞーー』
私『ヽ(ヽ゚ロ゚)ヒイィィィ!』

がちのオペ室に、ビビるびっくりびっくり

台に乗っかり、慌ただしく看護師さんと先生たちが準備。下半身をじゃぶじゃぶ消毒され、その後、酸素マスクをつけられる。マスクを通して静脈麻酔をするので、意識がぼんやりしますよーとのこと。指には心電図機械。

本当にだんだんフワフワとした感覚になる。
下半身は、カチャカチャ音がするが感覚があまりない。でも意識はあって、先生たちの会話は全部聞こえる。

先生『はい、いくよー頑張ってねー』
看護師さん『少し痛いかもだけど大丈夫だからねー』

全然いたくない。
意識はずっとふわふわ。

先生『まずは右からとるよー』
看護師『動かないでねー』

感覚がないので動けない。

こわいな。。。
ただ、赤ちゃんがほしいだけなのに。
こんな大事になるなんて。
まさか体外受精するなんて。

看護師さんが手を握ってくれたので握り返す。麻酔されていても、手や指は動かせるんだなぁとぼんやり思う。

先生『はい、右終わったよ!次は左ねー』
看護師『がんばってー!もう少しよー』

私一人なんかのために、先生ひとり、看護師さん4人ついてくれてる。5人体制での採卵。
看護師さん達が声で励ましてくれる優しさと、そして普通に妊娠できない悲しさで、涙がポロリと出た。

私の妊娠のために、こんなに頑張ってくれてる。寝ているのに、なんだか申し訳なさで涙があふれて止まらなかった。


先生『大丈夫??痛い??』
私『ぜんぜん、いたく、ないです。。』

ろれつ回らないけれど、言葉も発せた。
泣いてるのに気が付いた看護師さんが、ティッシュで涙を拭いてくれる。

『痛い?大丈夫、もう終わるからね』

痛くない。まったく痛くない。
否定を伝えたくて、大丈夫です!と、首を横にぶんぶんふる。

先生たちの優しさと、他人に頼らないと妊娠できない不甲斐なさに泣けてきて、涙が止まらなくなってしまった。意識はあるけれど、頭より少し上に魂があるような不思議な感じ。身体は下にあって、意識は上にあるような。すべてを客観視しているという意味で、亡くなった時ってもしかしたら、こんな感じなのかな、とうっすら思いながらオペは20-30分ほどで終了。

先生『おわったよーー!思ったより採れたよ!8個取れたからね!』

左から5個、右から3個とれたらしい。
頭ふわふわしながら、思ったより採れたなぁ。確か初めは3~4個かな?って言ってたのに。と思いながら、車椅子に移される。


8:50
車椅子のまま、病室へ戻ると夫はぎょっとした顔で私を見る。

夫『だ、大丈夫?!?ガーンガーンガーン

ひどい顔をしていたのだろう。

看護師『まだ麻酔が効いてますから、ほんやりなんですよ。少し寝てくださいねー』

先生『ではご主人、部屋へお願いします』

採卵ができないと精子を採っても意味がないので、この病院では、妻の採卵が出来たことを確認してから夫の精子を採取するシステム。

行ってらっしゃい、がんばってね、と声にならない声で呟き、そのまま私は眠りに落ちた。


黒猫しっぽ黒猫からだ黒猫あたま犬しっぽ犬からだ犬あたま猫しっぽ猫からだ猫あたま

ふと、気がついたら横の椅子で夫はスマホをいじっていた。

あれ?今なんじ?

いつの間にか10時過ぎとのこと。9時前にベッドに横になって一時間少し寝ていたらしい。夫は精採室で取って提出したとのこと。どうだった?と聞いたら、バッチリ照れとの答えだったので、少し安心してまたうつらうつらする。

卵も8個採れたし、夫の精子も採れたし、もう安心。

そう思っていた。