お願い事をされると
嫌です!って
なかなか言えないタイプもやもや



入院中にも
医師にお願いをされた。



緑内障手術して3日目の眼圧が
右眼10
左眼12

術後に眼圧の状態を見ながら
四本の縫合糸をカットして
適正の眼圧に調節していくのだけど、

その糸をカット(4本のうちの1本)
するにあたり、


「○さんの結膜は薄くて、そんなに
 引っ張らなくても糸が見えるので、
 2年目の研修医にやらせてもらって
 もよいでしょうか?」


えっ!




麻酔はしっかりとしますが、
 糸を着る時より、レンズを当てた
 時に押されるような感じはある
 かな?」


えー!やだ!やだ!
麻酔をしっかりするくらい
痛いんでしょ?
やだ!嫌です!
少しでも慣れた先生にお願いしたい!
心の中で叫ぶ私。


心の叫びが
表情に出ていたのか


「あ、いや、全く無理やりとか
 そんなんじゃないので、嫌なら
 断って貰ってよ良いのですよ」

「もし、少しでも痛かったら
 僕が直ぐに変わりますから」

「もし、宜しければお願いします。」



ううっ〜!
断れない感じや



嫌だけども、ココは大学病院。

ヒョっ子さんも沢山いるわけで、
日々、勉強と経験をして
一人前の医師に成長していく場。

患者も最先端医療を受ける代わりに
医師の学びの場でもあり、
患者として協力する事は大事。


振り返れば、
私にも沢山の初めてがあり、
私の初めてを何も言わず
受け止めてくれた患者さんがいた。

みんな、嫌だったろうなぁ〜

中には、
ヒョっ子ちゃん!俺の腕で注射を
やってみな!
なんて言ってくれた、
優しいおじさんもいたっけ。

皆がいたから私がいる。

いやだ!とガクブルしてる私を
過去から現在の患者さん方が
「皆、嫌なんだよ、けどね。」と
訳のわからない勇気を与えてくれる。


わかりました魂
痛くないように、
コレでもか!って
くらい麻酔して下さい魂


結果、痛かった。


後日、研修医は感謝していたと
お礼を言われた。
私の眼で、初めて糸カットを
成功できて喜んでいたらしい。

失敗続きの中で、
私の眼が役立てたのねもやもや
この成功体験は彼の自信に繋がる
ことでしょう二重丸


退院前に、
主治医が他の糸をカットしたけど
ほとんど痛みはなかったから、
やはり、技術は大事なんだな〜

経験して、結果の積み重ねが
自信となり、技術が磨かれていく。

ささやかですが、お役に立てて
良かったです。
が、やっぱり痛いのは嫌よ〜。