遠方ゆえオンライン対応してもらって参加する、あるFP事務所の勉強会にて。この日は社会保険労務士さんを講師にお迎えして、専門家の話を聞こうの回でした。

受給開始時期の選択が75歳まで拡大され、なんと184%まで増額ということになっていますね。65歳から受給の時との損益分岐点は87歳頃、70歳時を選択すると142%、同じく65歳受給時との損益分岐点は82歳頃とのことでした。



注意のポイントは加給年金。しっかり共働きの方や奥様が年上の方の場合等は対象外ですが、専業主婦やパートくらいの働きであれば繰下げ受給により年間40万円程の加給年金が、例えば5歳の年の差の場合、約200万円の支給がなくなることになるという、これはちょっとした注意点ですね。シュミレーションではきちんとした計算は難しいので、年金のお得なもらい方については、個別に年金事務所できちんと計算してもらうことだそうです。年金事務所は常に混雑しているらしく、予約して順番待ちとのことでした。

それから、皆さん結構ご存じないことが多いのが、繰下げ受給により増額されていた年金は、本人が亡くなり、遺族年金になると増額については反映されないということや、注意点としては年金額が増えれば、医療保険料や介護保険料等も増加します。



公的年金にプラスする資産形成も大切ですが、年金のもらい方でも計画的に良く考えることで安心プラスですね。人生100年時代の老後資金の両輪というところでしょうか。


また、働く期間を伸ばし、貯蓄の取り崩しを遅らせることも必要とのことで、やはり決め手はライフプラン、というお話でした。