元公立小学校教師/2歳の娘の父👨👧
福岡県福津市で心和学園というオルタナティブスクールを運営中🏡子育ての実践と思考を綴っています🖋
先日、心和学園でこんなことが起きました。
選択科目でアートを選んでいた子が、自分で決めた時間にアートをせずにお菓子作りを始めたのです。
僕は「ふーさん(心和スタッフ)はアートをするためにわざわざ遠くから来てくれているのに、自分のしたいことを優先させるなんて」と凄くモヤモヤしました。
子どもに声をかけようか、とても迷ったのですが、こういう整っていない自分の状態で声をかけても、いい方向に行った試しがなかったので、ぐっと堪えて子ども達を見守ることにしました。
すると40分後ぐらいにお菓子作りを完了させ、何も言われずともアートに行き、アートも思う存分にやって満たされた表情で帰ってきました。
僕は「何も問題ないじゃないか」と呆気に取られたと同時に、自分の「子どもにはこうあってほしい」を子どもに押し付けようとしていた危うさに身震いしました。
僕も子育てをする中で娘に、こうあってほしいと願うときが、特に今のイヤイヤ期中は思ってしまうことがあります。
イヤイヤ言わずに着替えてほしい…
イヤだ〜!と言わずにご飯を食べてほしい…
でも、不快な感情やネガティブな感情を出せるからこそ育っていくものがあると思います。
子ども時代に、自分の感情を押し殺している子どもは、どこかで必ず反動がきます。
それは、大人になってパートナーができた時かもしれません。それは自分に子どもができた時かもしれません。
だからこそ、私たち大人は子どものネガティブな感情も受け止める必要があると自戒を込めて思います。
まだまだ言語化が難しい子ども達です。
寂しさで怒り出した時「寂しかったんだね」
できなくて泣いている時「悔しかったんだね」
そんなふうに受け止めてあげられたら、子どもの心はどんどん育っていくと思います。
ポジティブな感情もネガティブな感情もどちらも大切にしていきたいですね。
