下記はあることが原因となって子どもの脳が損傷され、その結果として起こる諸症状です。
【カテゴリー①】
・本能的な欲求や衝動が抑制されにくくなる
・問題行動が頻発する
【カテゴリー②】
・心因性難聴となって情緒不安定になる
・言葉の理解力が低下する
・人と関わること自体を恐れるようになる
【カテゴリー③】
・視覚的な記憶力が低下する
【カテゴリー④】
・問題行動の繰り返し
・神経伝達物質異常により意欲が低下
・うつ病になりやすくなる
・低い自己肯定感
・感情調節が困難
・健全な対人関係を築けない
・自分の感情や欲求が鈍くなる
etc.
各々のカテゴリーの原因とは何か。
カテゴリー①の原因は
『体罰』
いわゆる「身体的虐待」です。
カテゴリー②の原因は
『暴言』
「心理的虐待」の一つです。
カテゴリー③の原因は
『DVの目撃』
典型的なものは子どもの面前で繰り広げられる両親間のDV。子どもが直接的に受ける虐待ではないですが、これも心理的虐待の一つです。
ちなみに『暴言』と『DVの目撃』が併存する環境が最も子どもの脳にダメージを与えることが脳科学で証明されています。
【注記】上記はカテゴリー④を除き、『親の脳を癒せば子どもの脳は変わる』(友田明美 著)参照
最後のカテゴリー④の原因は上記3つの虐待にとどまらず「マルトリートメント(不適切な養育)」全体が引き起こす諸症状であり、発達性トラウマの症状でもあります。
マルトリートメントとは一言で言えば
*子どもの脳を損傷させる行為
のこと。
典型的なものは虐待ですが、実は「しつけ」と思われがちなこと、あるいは「子どものために良かれとしていること」の中にもマルトリートメントは含まれています。
たとえば・・・
・子どもの手や頭やお尻を叩く
・赤ちゃんを泣き止ませるためにスマホを見せる
・叱らないけど褒めもしない
こんな
*どこの家庭でもありそうで
*問題なさそうな行為
の中にも子どもの脳を損傷させるマルトリートメントが含まれています。
そして、子どもの年齢が幼ければ幼いほどその影響は大きくなりがちです。
こんなことを知ると親としてはとても怖いですね。虐待どころか「良かれ」でやっていることの中にも子どもにダメージを与えるものがあるわけだから。
だからこそ必要なことは
★マルトリートメントについて正しく学ぶこと
それを直視することは怖いかもしれませんが、正しい知識が得られるだけで減らせるマルトリートメントはありますし、それがひいては子どもの脳(心)を守ることにも繋がります。
この記事を読んで、「怖いけど、ちゃんと学びたい!」と思われた方は下記のサイトを見てみてください。マルトリートメント予防の正しい知識が得られます。
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このサイトでは小冊子もダウンロードできますので、ぜひ訪れてみてください。
私たちは親ではあるけど、知らないこと・わからないことだらけです。だからできないこともたくさん。
でも知らないことは罪ではありません。
正しく学んで、正しく理解して、行動を少しずつでもマルトリートメントと反対のより良いものに変えていく。
厳しいけれど、これは私たち親に課されている責任。
わが子の今と未来の幸せのために、勇気を出して共に取り組んでいきたいものです。