(前回まで)

香港駐在時に通っていたダーツバーで酔いつぶれてる所をLilyに逆ナンされた私。

でもその日、成り行きでLilyの友人Eveとベッドイン。

その後も自分都合で私を翻弄するEve。

 

 

⑭からの続きです。

 Eveとの別れを書く前にLilyの事にも触れないといけない。

実はこの物語の主人公はEveでは無く、Lilyなのだから。

 

 

 

Eveに振り回されてる頃、Lilyからはこんな要請があった。

 

「パードンさんは私が声かけたお陰で、

いいパートナーが見つかったんだから私にもいい人を紹介して」

 

 いやいや、俺はEveに振り回されて大変なんだよ~と思いつつ、

 

「じゃあ、俺はEveよりLilyの方がタイプだから、俺と付き合おうよ。」

と返すが、

 

「気持ち悪い!Eveとやってて、その友達ともしたいって、本当に最低ね。」

 

「いや~、褒めてくれてありがとう。」

 

と馬鹿な会話を交わしつつも、

 

「では、近いうちにホムパを開催するから、そこに単身赴任の男性ばかり招待する。そこで探せばいいよ」と提案。

 

 

 

そして翌月、女性はLilyを含め3人、男性は単身赴任者5名を呼んでのホームパーティを我が家で開催。

Eveは残念ながら日本に戻っており不参加なので、私は完全なるLilyへのボランティアで調理に専念。

 

 18時から日付が変わる頃まで飲んで、盛り上がって、解散。

その日はLilyが気に入った男性が見つかったのか判らなかったが後日、聞いてみると

ホムパの帰りに、山本君に誘われて彼の部屋に泊まり、あれから毎日の様に会っていると驚くべき返答。

 

 山本君はうちの会社と契約する弁護士事務所の若手のエースで、私と同時期くらいに香港に単身赴任でやってきた。

私より10歳くらい年下で、2年前に結婚したところだし、真面目そうな彼だったのでまさかと驚く私。

でも、真面目に見えるが福山雅治に見えなくもない外見なので、実は手が早いんだ~と納得。

 

 

 『真面目そうな山本君と派手なLilyが付き合う事になるとは、

本当に男女の仲はどうなるか判らない。

でも、二人が楽しくやってるんだったら、俺は良いキューピッドを演じた訳だ!』

 

と自分大好きな私は自分を褒めてあげていた。

 

だが、それから半年後、

私はとんでもない修羅場に巻き込まれ、

山本君にとって私はキューピッドどころか貧乏神だったと思い知る事になる。

(つづく)