飯岡層の化石【ダイオウスナメガイ3】 | 関東化石採集の旅

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皆様、こんばんは。
Amebaへ移行してからも基本的にはYahoo!ブログで記事を投稿していたスタイルを変更しないで継続をしていきたいと思っています。


今回は、先月、千葉県の屏風ヶ浦で採集した貝化石です。
現生種は、ググればそれなりに画像はヒットするとは思いますが、化石となると…
たぶん、私といちじくさんのブログ記事しかヒットしないと思います。






スナメガイ科

和名 : ダイオウスナメガイ

学名 : Cetoconcha japonica ( Habe , 1952 )

殻長 : 40.51mm

殻高 : 34.24mm
殻幅:17.92mm
産地 : 千葉県旭市上永井 ( 屏風ヶ浦 )

産出頻度 : 少

特徴 : 殻は左右に良く膨れた卵円形で、やや小型。殻質は薄い。殻頂の後ろに短い外靭帯がある。後端はやや裁断状で僅かに嘴状を呈する。殻表は僅かに棘状になった小顆粒が、ほぼ放射状に密布しているので、表面は粗造。内面は鈍い真珠光沢がある。


現生種は、北海道から四国沖の水深200m~650mに生息。



※ とにかく、殻が薄いだけでなく、多層構造になっているため、殻表が剥がれ易くてクリーニングに苦労します。
殻が薄いため、一度剥がれてしまうと接着は出来ず復元することは不可能です。



【殻表の一部を拡大】
※『ダイオウスナメガイ』の特徴である棘状の小顆粒が確認できる。



合弁で産出したものの変形しており、採集時には殻表の一部が剥がれてしまいました。
(+o+)
第1標本、第2標本よりはマシな標本ですが、もう少しマシな標本が欲しいところです。