上総層群小柴層の化石【シコロエガイ】 | 関東化石採集の旅

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皆様、こんばんは。
埼玉の今夜は、小雨模様でとても寒く、3月の陽気に逆戻りです。

さて、今夜も3月に採集した小柴層の貝化石を掲載します!
これは、たぶん誰も採集していないと思います。

イメージ 1

シコロエガイ科
和名:シコロエガイ
学名:Porterius dalli(Smith,1885)
殻長:38.24mm
殻高:25.09mm
産地:関東某所
特徴:殻は前後に長い楕円形で、前・後端は丸い。膨らみは弱い。こう歯は前・後部で背縁と平行に長くのびる。殻表は放射細肋で覆われる。
現生種は、瀬戸内海~北海道南部の潮間帯の岩礫に足糸で付着。




同じ『シコロエガイ』の化石を参考までに掲載します。

イメージ 2

イメージ 3

殻長:42.01mm
殻高:25.96mm
産出層:下総層群 地蔵堂層
産地:千葉県君津市西谷


どうですか?両者には約百万年の隔たりがありますけど、同じ種類だと分かりますか?


それにしても、潮間帯の岩礫に生息する二枚貝が採集されるとは、なんとも言えない不思議な産地です。どんな堆積環境だったのでしょうか?(?_?;