香取市伊地山の化石 【 ヒメエゾボラ 】 | 関東化石採集の旅

関東化石採集の旅

Yahoo!ブログの閉鎖に伴い、全ての記事を引っ越しました!

皆様、こんばんは。
連続更新の第7日目。
伊地山の化石シリーズ第28日目です!

今夜は、伊地山の化石産地で一番大きな巻貝です。


イメージ 1


イメージ 2


イメージ 3


エゾバイ科
和名 : ヒメエゾボラ
学名 : Neptunea ( Barbitonia ) arthritica ( Bernardi , 1857 )
殻径 : 48.87mm
殻高 : 79.71mm
産地 : 千葉県香取市伊地山
産出頻度 : 成貝は稀、幼貝は普通。
特徴 : 殻は紡錘形で大型。殻質は堅牢。肩に螺肋かまたは低い結節列があるほか、極めて低い螺肋とやや粗い成長脈がある。縫合は浅く、縫合直下は傾く、体層は良く膨れ、肩の瘤あるいは稜角は鈍くなる傾向をみせるが、個体によっては多少褶状に立ち上がることもある。殻軸は弱くねじれ、前管溝は半管状で少し斜めになる。
現生種は、常磐から北海道、日本海の潮間帯~水深100mに生息。


殻口周囲に破損ありますが、成貝はこの1個体だけしか採集できませんでした。






なお、もう少し保存状態が良い個体も採集しましたので、参考までに掲載をしておきます。


イメージ 4


イメージ 5


イメージ 6


イメージ 7



殻径 : 25.55mm
殻高 : 44.48mm
産地・産出頻度は同上。


この幼貝個体の方が、螺肋や肩の結節列が明瞭です。


寿司種の『 ツブガイ 』は、本来ならこの【 ヒメエゾボラ 】なのですが、最近は、水揚げ量が少ないので、別の巻貝を使っているらしいです。