三浦層群 千畑層の化石 【 ホクロガイ 】 | 関東化石採集の旅

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昨日の『 印旛沼周辺の化石【 アカニシ 】』の記事には、多くの皆様からのコメントとナイス!を頂きました。
本当にありがとうございます。


しかし、本日は昨日とは違い、何も光る物は無いどころか、殻も無いような印象化石でごさいます。
しかも礫岩からの産出であることから極めて保存状態が悪い標本です。




第1標本

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バカガイ科
和名 : ホクロガイ
学名 : Oxyperas bernardi ( Philippi , 1904 )
殻長 : 41.07mm
殻高 : 18.77mm
産地 : 千葉県安房郡鋸南町元名字高塚
時代 : 新生代 新第三紀 中新世 後期
特徴 : 殻は前後に長い楕円形で小型。前後端はやや尖る。膨らみは弱い。

現生種の殻は殻長が約6cm程度。白色、黄褐色の殻皮に黒褐色の斑点が点在する。殻表にはやや規則的な低い同心円肋がある。套線湾入は丸く、やや深い。房総半島から九州、台湾の水深10m~100mの貝殻混じりの粗砂底に生息している。



第2標本

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殻長 : 45.63mm
殻高 : 21.11mm
産地・時代は同上。




殻が残っている木下層の化石を参考までに掲載します。


参考標本

イメージ 3


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殻長 : 72.56mm
殻高 : 39.52mm
産地 : 千葉県印西市山田字道珍前
産出層 : 下総層群 木下層
時代 : 新生代 第四紀 更新世 後期



形は、千畑層産と似ていますが、大きさが…
千畑層から採集できる二枚貝が本当にホクロガイなのか怪しいところです。