三浦層群 千畑層の化石 【 ベニグリ 】 | 関東化石採集の旅

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本日の化石は、多産するわりには殻が溶けており、保存状態が極めて悪いことから、採集者の皆様に全く相手にされない悲しい運命の化石です。




第1標本

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タマキガイ科
和名 : ベニグリ
学名 : Glycymeris rotunda ( Dunker , 1882 )
殻長 : 36.41mm
殻高 : 32.60mm
産地 : 千葉県安房郡鋸南町元名字高塚
時代 : 新生代 新第三紀 中新世 後期
特徴 : 殻は幼貝時は類円形で膨らみは弱く、老成すると後腹縁方向へ延び、やや膨らむ。靭帯面は山形の溝で明瞭に刻まれる。長い櫛歯の本数はタマキガイ科にしては少ない部類で合計12本前後。殻表には浅く細かい放射溝が刻まれるもほぼ平滑。
現生種は、北海道南部以南から東支那海の水深20m~300mの砂泥底に生息。

※ 少しだけ殻が残存していました!
とは言え、保存状態は悪いですよね。
┐(´д`)┌




参考

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殻長 : 38.66mm
殻高 : 36.31mm
産地 : 静岡県周智郡森町飯田
産出層 : 掛川層群 大日層
時代 : 第四紀 更新世 前期
( 約200万年前 )

※ 参考なので現生種が一番良いのですが、化石しか所持していないところが私らしいです!(笑)




第2標本

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殻長 : 33.80mm
殻高 : 36.01mm
殻幅 : 15.22mm
産地 : 千葉県安房郡鋸南町元名字高塚
産出層 : 三浦層群 千畑層
時代 : 新生代 新第三紀 中新世 後期

※ 珍しく合弁で採集できましたが、殻は全て溶け去っており、内側印象の化石と化しています。極めて保存状態が悪く、ベニグリかどうかも怪しい標本です。