掛川周辺の化石 巻貝編 【 Triplostephanus triseriata 】 | 関東化石採集の旅

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皆様、こんばんは。
今日は久しぶりの雨模様。
畑仕事もお休みで家でノンビリ過ごしていられました。


さて、今夜から暫く休んでいた『掛川周辺の化石巻貝編』を再開です。




【 第1標本 】

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タケノコガイ科
和名 : キリガイ
学名 : Triplostephanus triseriata ( Gray , 1843 )
殻径 : 8.70mm
殻高 : 76.33mm
産地 : 静岡県掛川市大字本郷
産出頻度 : 極稀
特徴 : 殻は著しく細長く錘状で、側面はほぼ平ら。細かい縦脈と螺肋が交わり布目状。縫合下帯は隆起し、強く結節し、縫合下溝の直前にはやや弱い結節の螺列を1本めぐらす。殻口は小さく方形。

現生種は、相模湾~フィリピンの水深40~100mの砂底に生息。


※ 先週の日曜日に採集した種類です。
学名・解説については『 日本近海産貝類図鑑 』を参照しました。
現生種は、さらに殻高が長くて成貝は120mmに達するようです。




【 第2標本 】

イメージ 2




殻径 : 9.83mm
殻高 : 29.96mm
産地 : 静岡県掛川市大字下垂木 ( 通称 飛鳥の露頭 中部 細砂層 )
産出頻度 : 極稀


※ 破片ですが殻表の特徴が良く分かる個体のため掲載しました。
これが完品なら100mmを超えていたんでしょうねぇ~



【 螺層部の拡大画像 】

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※ 第1標本だけで全体像が良く分かりますが、第1標本だけだと螺層構造が良く分からないため、螺層構造が良く分かる第2標本を掲載しました。

ちなみに完品採集は、思っていた以上に困難な種類でした。




次回から、微妙な違いのタケノコガイ科が連続します。これは最後に螺層構造の違いについて画像比較のまとめをしないとさすがにダメかも?
意外と種類が多いことに驚いています。