飯岡層の化石 【 ウスイロタマツメタ 】 | 関東化石採集の旅

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皆様、お早うございます。
珍しく朝から更新させて頂きます。
この更新が終わったら、畑に行ってきます。何が収穫できるかな?(^○^)

さて、早速、本題に入ります。今日の更新は『サガミオリイレシラタマ』の類似種です。

紛らわしい2種類の判別方法を解説しますので、是非、参考にしてください。



【第1標本】

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タマガイ科
和名 : ウスイロタマツメタ
学名 : Euspira pallida ( Broderip & Sowerby , 1829 )
殻幅 : 16.83mm
殻長 : 17.43mm
産出頻度 : 普通
特徴 : 殻は円形で小型。殻質は薄く殻口が割れやすい。螺塔は低く、縫合下に皺状の縦肋がある。臍孔は狭いが開いており、臍盤を欠く。

現世種は、岩手県、兵庫県北部以北、環北極圏の水深15~4794mの細砂底に生息。

コベソハイイロツメタ ( Lunatia choshiensis Tiba, 1985 ) は異名。




【類似種のサガミオリイレシラタマと比較】

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右側 : ウスイロタマツメタ
左側 : サガミオリイレシラタマ

縫合部に注目してください!
『サガミオリイレシラタマ』は、縫合部が深く入り込んでいます。







【第2標本】

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殻幅 : 13.56mm
殻長 : 15.83mm






皆様が採集した御手元のタマガイ科の化石は、どちらに該当しますか?

ちなみに次回もタマガイ科です。
しかし、次回の更新で紹介する種類は臍孔が開いていませんから、今日までの3種類とは簡単に違いが判別ができます。