福島県双葉郡広野町 二ツ沼の貝化石 その1 | 関東化石採集の旅

関東化石採集の旅

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今日は、本題に入る前に…
明日が最終日になる『茨城県自然博物館』の『ジオ・トラベル in いばらき』に今日の午後、妻と二人で見学に行きました。

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自宅から首都高・常磐高速を使うと僅か1時間足らずで到着しました。距離は60㎞程度で思っていたより近いのにビックリ!


企画展示の前に順路に添って見学した常設展示の内容も充実していました。
特に鉱物系の展示は必見です!
とても勉強になりますよ。


ちなみに常設展示では、このブログでもお馴染みの貝化石達が並んでいました。(^o^)

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順路に添って進むと最後が企画展示になっています。

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企画展示は明日までだそうです。











さて、今日から暫くは、福島県双葉郡広野町二ツ沼の貝化石をアップします。
この貝化石は、今から20年前に採集した物です。現在では産地は消滅しており、化石は採集できないとの噂を聞いています。残念!(ToT)
私は1度だけしか採集に行かなかったことから、種類も少なく、たいした量を採集していません。しかし、今では貴重な資料になってしまったようです。


第1回目は『ウソシジミ』です。


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フタバシラガイ科
和名 : ウソシジミ
学名 : Felaniella usta
殻長 : 21.64mm
殻高 : 20.92mm
産地 : 福島県双葉郡広野町二ツ沼
産出層 : 多賀層群 富岡層
時代 : 新生代 新第三紀 鮮新世 後期



【下総層群 上岩橋層から産出した同種の化石と比較をしてみました】

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右側 : 上岩橋層産出『ウソシジミ』
左側 : 富岡層産出『ウソシジミ』


【相違点】
富岡層産出の『ウソシジミ』の方が、膨らみがやや強く、殻質はやや薄いようです。
また、殻表の成長線がはっきりしており、光沢がありません。殻頂の角度も緩やかです。




次回は『クロマルフミガイ』です。