先日、


こちらのブログで身内卓のパラノイアRPGについて書かせていただきました。

今回は同じメンバー+新メンバー1人でおこなった完結編セッションについて書いていきたいと思います。そのため、前回のブログを一度見ていただけると分かりやすいかもしれません。
PC、NPCデータや装備類の設定は前回のブログから確認できます。
新メンバーの方にはアルスをRPしていただきました!

パラノイアと言えばコンピューターが管理するディストピア世界「アルファコンプレックス」でPC達が社会と戦い上手くいかない様子をメタ視点から楽しむRPGというイメージがあると思いますが、今回身内卓ではPC達に個性(アルファコンプレックスでは疑いの目で見られます)を持たせ、革命を起こした後にどうなったかという場面をプレイしてきました。

革命によって政治は民主主義に切り替わり、どんな意見も自由に言え、コンピューターや上位クリアランスといった恐怖がなくなったほか、幸福薬なども廃止し生活環境の改善もされています。
ちなみに、ナイトとコルトが正式に交際を開始したほか、アクトとマイ、そしてキラとシレールも仲を深めています!

キャラクターの相関図です。
赤のラインが友好的関係、青の矢印が上司→部下、橙色の矢印が支援者→支援先、紫の矢印が敵対関係、緑のラインが当初敵対していたものの和解した関係となっています。点線はグループや結社との関係性やグループ、結社間の関係性を示します。



シナリオの流れ
以前に起こした革命、そして脅威への対処の後、アルファコンプレックスは優しく幸せな世界に近づきました。
勿論意見の違いや利益の対立からから争いや諍いも起こりますし全員が豊かでもありません。それでももうコンピューターはおらず、自分の道は自分で決められ、愛と平和を胸に抱いて自由に生きられるようになりました。それがもたらした意味は大きく、人々は幸福薬がなくても本当に、心の底から笑えるようになりました。

しかし、この世界は本当に正しいのでしょうか......?


革命の後数年が経ち、PCたちはそれぞれの活動を進めていました。シュンタとサヤカはアルファコンプレックスのリーダーに、ナイトは政府高官に、キラはとある会社の社長に、コルトは野党党首に、シレールは旅人に、アクトは遺伝研究所の所長に、マテリとアルスは機械研究の専門家に。他の仲間たちも各所で活躍していました。
それぞれが違う道を歩んでいましたが、友情は変わることなくときどき会って一緒に遊んだり近況を報告したりしていました。

そしてPCたち、特に政治の関係者は活動を通して「絶対正しいということはない」ということを突き付けられました。どのような問題解決策も絶対に全員が得し幸せになることはなく、必ず損をする人が出てくるのです。それに価値観や何を大事にするかが人によって違うので全員が納得することもありません。先の革命もクリアランス上位の人ほど歓迎せず反体制派も依然として存在しました。
自分たちが「正しい」と思っておこなっていることで本当に幸せになったのか...悩む日々が続いていました。


ある日の集まりで政府のシュンタとナイトは最近抱えていたある問題を相談しました。
それは「魔剣の盗難」です。ルイン、ブラッド、クロノスの魔剣が盗まれてしまったのです。
あるとき、シュンタが突然背後から襲われダウン、そしてその数時間後魔剣の警備を破ってその3本が奪われました。他2本も十分脅威ですが、特にルインの魔剣であるシヴァドーレは非常に危険な代物です。しかし今のところ被害報告はなく、防犯カメラを用いて犯人を追っているところだと他のメンバーに伝えました。
この問題に対し、「協力して魔剣を探す」ことを決め、その日は解散しました。加えて、ジェノとマッドにも念のため協力を依頼し、「ボンド・クリスタル」というシュンタとサヤカにしか扱えない絆の結晶を開発してくれました。

その後も各々の活動を続けつつ合間を縫ったり警察と一緒に捜査したりしましたが全く犯人の足跡は掴めませんでした。

そして恐れていた日がやってきました。突如コンピューターがルインによる乗っ取り以前の状態にデータを復元された上で再起動したのです。
コンピューターの再起動に伴い、突如純系者(旧算時代からの生き残り)、ルイン、ブラッド、アズール、マキナ、ロード、アルマナを除いたアルファコンプレックスに過去存在していた市民たちが自我をほぼ奪われた状態でデータの身体を得て復元されたのです。過去のクローンのデータにはコンピューター停止と共にアクセスできなくなっていましたが、再起動によってアクセスできるようになっていたのです。
コンピューターは復元された市民に「反逆者を処刑せよ」と命令を出し、復元された市民はそれに従い政府官邸に迫ってきました。
PCたちはすぐに集まり、誰がコンピューターを再起動させたのか調査しました。破損していた防犯カメラのデータを何とか修復し確認すると、先日魔剣を盗んだ人物と誰かもう1人が魔剣を用いて旧中央管理室の警備を強引に突破し更に警報システムや緊急システムを停止させてコンピューターを再起動させていたことが分かりました。更にコンピュータープログラミングでコンピューターを操り、復元した市民たちに指示を出していることを突き止めました。すぐに対策会議を開きましたが相手の魔剣の性質上迂闊に手は出せません。ですがこのままでは復元された市民の軍勢が今の住民たちを襲い始めてしまうかもしれません。そのためNPCを含めた聖剣と魔剣の所有者を招集し、旧中央管理室に攻め込むことにしました。また、召集の際、革命に協力してくれた住民やPCの友人や仲間も駆けつけて自分の武器を持ち協力してくれることになりました。
しかしその前にやらなければならないことが残っていました。それは今の住民たちの避難誘導です。放送で住民たちに直ちに避難するようにという指示と避難するべき場所を伝えました。それに伴って住民たちは急いで避難を開始しました。
住民全員の避難を確認して政府官邸を出たのですが、既に政府官邸は包囲されていました。
PC、NPCたちは聖剣、魔剣を用いて復元された市民を倒していきました。しかしこれは「正しい」のか。平和を謳いながら争っているじゃないか。そう思いながら...
しばらく進んだところでナイトが足を止めました。その先にいたのはかつてのナイトの親友、ストーリでした。彼もまた復元されていたのです。
ナイトはストーリを復活させる方法も探していましたが、今目の前にいるストーリに自我はありません。それでもナイトは彼を攻撃できませんでした。そして他のメンバーも彼の心情を理解していたので手出しはできませんでした。
...突然、ナイトは自分が保管していたストーリの魔剣を彼に差しだしました。それを奪おうとしたストーリが魔剣に触れた瞬間、ストーリが苦しみ始めたのです。そのストーリにナイトは手を伸ばし、その手を掴みました。
そして...ストーリが口を開きました。「...ただいま。」と。
ナイトは微笑み、彼に事情を話して協力してくれないか聞き、ストーリはこれを快諾しました。彼は全員で仲良く暮らせる世界になったこと、負の感情の増幅がなくなっていたことでこちらを信頼してくれたのです。ナイトは剣を渡した理由を語りました。聖剣と魔剣が持ち主の感情や気持ちの大きさで剣の発揮できる力が変わる点、剣自身が所有者を選ぶ点、最終決戦でストーリの幻影がサポートしてくれた点から、もともと用いていた剣に感情が宿っているかもしれないと考えたのです。
そしてハッキングでストーリのデータをナイトの持つ端末に移動させ、ストーリも加えたメンバーで旧中央管理室に乗り込むと、そこには赤と黄色のオッドアイを持ち、灰色の服を着、頭に機械を取り付け、ルインとブラッドの魔剣を手にした人物がいたのです。
彼はアーク-Xと名乗り、そして語り始めました。自分は幼い頃ハイプログラマーの都合の悪い事実の隠ぺいのためにアルファコンプレックスを追放され、アンダープレックス(廃棄されたアルファコンプレックスの地域)に逃げ込んだ存在であり、アンダープレックスの人物から感情を学んだのだと。しかしアンダープレックスの人物の多くは我欲や悪意にまみれ、自分はそれに失望したのだと。だからこそそのような感情を持った人間を同士討ちさせ全滅させるのだと言い放ちました。そして聖剣と魔剣の存在とその性質を教えて自分を導いてくれた存在がいることも仄めかしました(聖剣と魔剣は所持者が倒された場合、基本的に倒した人物に所有権が移るため、3本の魔剣はシュンタが所有権を持っていたのです)。
それに対して人間は我欲や悪意だけではないと反論しましたが、アークは自らの経験もあってそれを否定。自分の計画は完遂すると言い切りました。
ルインやブラッドのように扱いきれてこそいませんでしたが彼らの魔剣を持ったアークは強く、全員で挑んでも苦戦させられました。それにPCたちには迷いが生じていました。本当にこれでいいのか...と。それでもその迷いを一時的に振り切り、何とかアークを撃破しました。それでもアークは諦めようとせず向かってきましたが、向かってくる途中に遂に倒れました。
これで今回の件は終わった...そう思ったときでした。
不意に後ろから声がかかりました。振り向くと...見間違える筈もない、かつてのアルファコンプレックス支配者であるクロノス-Uが立っていました。
そして彼女は言いました。自分はPC達やルインに倒されることも想定しており、PC達からダメージを受け、ルインにトドメを刺される直前に自身の魔剣に自分自身をデータとして取り込ませ、任意のタイミングでデータ生命体として復活できるようにしていたと。そしてルインが倒れた後に復活したが、顔の知れている自分が見つかればすぐに捕まってしまうと考えてアンダープレックスに避難し暫くしてアークと遭遇、彼を唆して自分の魔剣を取り戻したと。アンダープレックスにいる時にタイムクロックを復元し、それに加えてルインに取られた自分のアドミニスドライバーを秘密裏に回収、それを素体に権限と出力を更に強化した「トラストドライバー」を開発したと。更に自分の魔剣を解析し、他の人間のデータ化をおこなうシステムとそのデータの編集システムを付与し、過去存在していた市民たちにデータの身体を与え自我を抜き取ったと。そして最後にアークがPC達を引きつけている間に再起動したコンピューター本体のデータを今自分の持っているメモリーに移行したと。
そして倒れているアークに剣を突き刺したのです。これによってルインとブラッドの魔剣の所有権が彼女に移行しました。PC、NPCたちはすぐさま動きましたがタイムクロックでシュンタとサヤカ以外の時間が停止、2人にもルインの魔剣が妨害するかのように光線を放ち、こちらの動きを阻害してきました。その結果、ルインの魔剣はクロノスの手に渡りました。そして彼女はルインの魔剣を用いて自分の魔剣の真の力を解放しました。更にトラストドライバーにコンピューターのデータの入ったメモリーをセットし、自分のMEカードをスキャンしたのです。
これによってクロノスの魔剣は他者の感情を吸い取り力に変換する能力を手に入れました。それに加えて彼女はトラストドライバーを介してコンピューターが行使していた権限を行使できるようになりました。
そしてタイムクロックを解除した彼女は自らの目的と思想を口にします。それは今も変わらずアルファコンプレックスとコンピューターの完全支配であると。アルファコンプレックスを無感情、無思考の世界にして自分が全てを決定しそしてそれに他が従う。そして感情や思考を持った市民がいないか監視し、いれば即時処刑すると。
そうすることで個々人の認識する世界や精神を統一、自分が内包することによって結果的にすべての知識や現実や存在をも自分に内包できるようになると。
そして彼女は今の体制を「決定も遅く、争いや諍いすら止められない平和とは程遠い世界である」と言いました。
そう。PC、NPCたちが革命によって手に入れた世界も絶対的なユートピアではない。PCたちが考えていたことを言い当てたのです。
そう言い彼女はPC、NPCたちを含めた全クローン、そしてアルファコンプレックス全体の完全リセットシステム「クローズ・リブート」を起動しました(アルファコンプレックスの全てを一度抹消、初期化してクロノスが改変を加えた上で再生成するというシステムです)。
...しかし彼女の言うような世界にしてはいけない。そう心では思っていました。
そしてPCたちは結論を出したのです。
愛と平和を胸に抱いて自由に生きられる世界...そうじゃないところもあるかもしれない。それでも、自分たちが信じた心からの笑顔と幸せ、そして今のこの世界は消させない。コンピューター体制やクロノスの思い描く体制とは違った幸せを作る。幸せだと思えないときは強制するのではなくみんなで協力し寄り添って幸せになれるサポートをする」と。「自分たちは絶対に正しいわけではない。でも自分たちが信じる『正義』のために生きる。」と。
そして今はそうでなくても「みんなが自由に生きて幸せになれる、笑顔になれる世界を自分たちで創っていく。愛と平和を目指せる世界を自分たちで創っていく。その想いは消させない!」と。
その想いを抱いてクロノスに挑みました。しかし、クロノスの実力は圧倒的で、こちらの攻撃はほぼ通用しません。更に時間操作も巧みに使われそのまま全員追い込まれてしまいました。
それでもみんなの笑顔と幸せは絶対に奪わせない!そう強く思った瞬間、ルインと戦ったとき同様シュンタの聖剣とサヤカの聖剣が共鳴、眩い光を放ちました。
そして今回はそれだけではありませんでした。
ボンド・クリスタルも仲間たちの想いと絆に呼応して優しい光を放ち、その光がその場にいた仲間のPC、NPCたちの聖剣と魔剣にも降り注ぎ、彼らの剣も輝きはじめたのです。そして剣の所有者たちはみんなの想いに加え、仲間たちへの強い想いと絆、ルインとの戦闘のときにはなかった幸せな気持ちを自分の剣と共鳴させたのです。そしてその力でクロノスに立ち向かいました。剣を持たない他のメンバーも自分の想いを胸に立ち向かっていきました。
想いや心を認めず、それらを奪って力に還元し、ただ利用するだけの彼女でもこの想いや幸せを打ち消すことはできず、また想いを吸い取りきることもできませんでした。全員がクロノスに次々と攻撃を仕掛けて彼女を追い詰めました。しかし彼女も最終手段としてドライバーを最大出力にし、その力でこちらと拮抗状態に持ち込みます。しかし連携して波状攻撃を仕掛けることで徐々にPC達が優位に立ちます。そして皆の想いと絆を重ねて放ったシュンタとサヤカのラストアタックによってクロノスを撃破しました。そしてコンピューターのデータの入ったメモリーは砕け散り、更に衝撃で旧中央管理室とコンピューターの本体も爆散したため、コンピューターの再起動は永遠に不可能になりました。タイムクロックも同時に砕け、動かなくなりました。
それと同時にクローズ・スリープも停止し、また復元された市民はデータの身体を保てなくなり消滅しましたが、避難していた市民たちの活躍によって、PCや今の市民たちの友人や結社の仲間達のデータは守られ、データの身体を持って生活できるようになりました。
アークは救急搬送によって一命をとりとめ、PCたちは今のアルファコンプレックスのメンバーとして彼も幸せになれるよう手伝いをすることを誓いました。
今回の事件で負傷した住民はおらず、また施設や生活への大きな影響はありませんでした。

PCたちは自分たちの目標を再確認し、そして一歩前進することができたのです。
そして、PCたちとマイ、ストーリで集合写真を撮りました。今までの日々の記憶を残す思い出として、そしてこれから進んでいくことの誓いとして。

きっと彼らはこれからも自分の道を自分たちで進んでいけるはずです...その先に待つものはいったいなんなのか、それは...
また別の物語です。


前回シナリオ内のイベントに関して
こちらに一覧をまとめます。NPCたちの動きを解説したイベントには※をつけています。
①レジーライトの大暴動
②フリー・エンタープライズVSコミュニスト過激派支部
③PC達所属のヒューマニストグループと敵対するヒューマニストグループの襲来
④コミュニスト過激派支部(≠コルトの所属するコミュニスト支部)によるセクターの広範囲爆破計画の阻止
⑤コルト所属のコミュニスト支部とキラの所属するフリー・エンタープライズ支部の会談
⑥フリー・エンタープライズと各秘密結社の商談
特殊イベント:クトゥルフの下僕による邪悪な計画の阻止
⑦サイオンの内部対立→アクトVSアーロ
⑧ナイトが以前所属していたFCCC-Pの完全壊滅作戦(中規模イベント)
⑨デス・レパードの内部対立
⑩ブラッドによるコルポレ・メタルトップ、ボット・エクスの破壊※
⑪デス・レパードとコルポレ・メタルの戦力拡充
⑫革命グループとコルポレ・メタルの衝突(中規模イベント)
⑬パージとPC達所属のヒューマニストグループの会談
⑭パージによるクロノス暗殺計画※
⑮プロ・テックの一派による殲滅兵器の起動阻止(中規模イベント)
⑯フリー・エンタープライズによる商品と兵器の収集
⑰アクト&マイVSグリューソス(中規模イベント)
⑱革命グループによるコンピューターの計算ノード破壊計画(大規模イベント)
⑲ヘラクレスコンプレックスの襲来(大規模イベント)
⑳マキナによるPC達のセクターへの軍事侵攻(大規模イベント)
㉑アズールによるIntSecと内部スパイを用いた攪乱と疑心暗鬼の拡大(大規模イベント)
㉒クロノス、リュウガによるサヤカの捕縛とルインの暗躍、シュンタの葛藤とサヤカ救出作戦(大規模イベント)

キャラクター説明
上述のイベントの登場キャラクターと前回登場して書ききれなかったキャラを掲載しています。

セリーヌ-Y 女性
ヒューマニストの幹部の1人。基本的にはのほほんとしているが、理想のためであればある程度の危険を冒すこともいとわない。どちらかといえば資料集めやコンピュータープログラミングが得意なタイプ。理想はプライバシーが守られた世界。
ファーストとは小さいときからの知り合い。
秘密結社:ヒューマニスト

ファースト-G 男性
ヒューマニストの幹部の1人。生真面目な部分もあるが、オフのときは割とルーズ。面倒見がいいタイプで、基本的に部下には寛容なほか最大限の支援をする。コンピュータープログラミングやハッキングについては非常に高い技術の持ち主。比較的金銭面に余裕があるため、こっそり美味しいものをおごってくれるときも。
セリーヌとは小さいときからの知り合い。
秘密結社:ヒューマニスト

マハルト-B 男性
ヒューマニストのナンバー2。冷静に作戦を立てるほか、基本的には合理的な考え方をする。成果を重要視するため、良くも悪くもやや堅物な部分がある。その一方、作戦の立案能力は極めて優れており指示も的確なため、周囲からの信頼も厚い。
しかし、途中で潜入スパイであることが発覚。逃亡するもアズールによって抹消される。
秘密結社:潜入スパイ(ヒューマニスト)

モミジ-O 女性
コルトの先輩で、彼女の話し相手になることが多い。少しぼんやりしたところがあり普段はのんびりしていることが多い。誰にでもフレンドリーに接することができ、人の話を聞くことが好き。メンタルも強く、みんなの権利を尊重したいという自分の理想には真っすぐ。ロマンティクスのカエデとは親友。
秘密結社:コミュニスト

クリーム-Y 男性
キラの先輩で、1サービスファームの経営者。商才に恵まれており駆け引きや交渉を得意とする。最初のうちはあくまでも取引を重視しドライな面も目立ったが、キラが変わっていくのにつれその影響を受けてより人情味のある商売をするようになった。部下の教育には熱心。
秘密結社:フリー・エンタープライズ

フラー-G 男性
FCCC-Pの信者。良くも悪くも一般的な市民であり、その日1日をのらりくらり過ごしつつ必要に応じて反逆者を突き出すくらいでいいと考えている。ナイトらに対する人当たりも微妙。
無実の市民に濡れ衣を着せていたことが発覚、ストーリに粛清された。
秘密結社:FCCC-P

ベルレッド-V 女性
FCCC-Pの1教派の首席枢機卿で実質的な組織のブレイン。しかしコンピューターへの信仰心はなく、コンピューターの権威を盾に取り人々を従わせてきていた。口が達者で下級クリアランスであればあっさり従わせられる。ナイト、ストーリに部下を通して処刑任務を伝えることも多く、彼らを心理的に苦しめた。
パウス以上の狡猾さと冷酷さを持ち、更に先を見据えた計画を練ることが得意である。ストーリの反逆者狩りには巻き込まれず、FCCC-Pの新教皇に就任し、絶大な権力をふるった。しかし、過去の因縁に決着をつけ、ストーリのような被害者をこれ以上出さないようにすべく訪れたナイトと彼に協力したシュンタ、サヤカ、コルトに討伐され、教派は壊滅した。
秘密結社:FCCC-P

ジッド-G 女性
プロ・テックの構成員で、ジェノやマッドとは異なるグループに所属。己の好奇心の赴くままに殲滅兵器・リヴァイアサンを開発。科学を突き詰めること自体を目的としており、その過程については考慮に入れていない。
試運転をしようとしたところをPC達に見つかり、リヴァイアサンに騎乗して戦うも破壊され自らもその爆炎の中に消えた。
秘密結社:プロ・テック

ダルス-B 男性
プロ・テックの構成員で、ジットの属するグループの責任者。研究は不得意だがデータの管理や全体の取りまとめが得意。特に大規模な破壊を引き起こす研究成果を好む。
リヴァイアサンの起動阻止にきたPC達に戦いを挑むも敗北。最期は爆炎に巻き込まれた。
秘密結社:プロ・テック

グレイ-G 男性
IntSecの拷問官兼処刑人のトップ。類まれなる残忍性と狂暴性からIntSec内ですら少し危険視されている。普段は無口だが、拷問時と処刑時は狂気の笑いを上げる。逮捕されたストーリに直接手を下した人物でもある。
IntSec侵入時にナイトと激戦を繰り広げ討伐される。

ボッド・エクス
コルポレ・メタルのトップのボット。メタル-I以上の実権を持ち、人間の機械化や人間の排除を推し進めている。機械であるため人間味などは当然持ち合わせておらず、ひたすら合理的に計画の指示を出している。
マテリの考えが揺れ動いていることを察知、排除しようとするも、マテリに目をかけていたブラッドによって秘密裏に破壊される。
秘密結社:コルポレ・メタル

クリア-V 男性
PC所属のヒューマニストとは敵対する別のヒューマニストを率いている。人間の手に政治を取り戻すと主張しているが、同時に自分を含めたヒューマニストメンバーで権力を独占しようとしている。
かなり権力欲が強く、結社内会合で革命後地位を維持する方法を考えたり結社内の権力闘争に明け暮れたりで実際に革命を起こせる日が来るかは怪しい。ただし、他の秘密結社が革命を起こさないよう定期的に抗争をしかけている。
秘密結社:ヒューマニスト(別勢力)

バルグルド-V 男性
過激派のコミュニスト支部長で、民間人を巻き込んだテロを起こすことが多い。支部内も表面上は平等だが明確なヒエラルキーが存在している。粛清も横行しており、些細な理由で執行される。極度の人間不信で常にイライラしている。やり方を巡ってコルト達と対立し、コルト達のコミュニスト支部に爆破テロを仕掛けるが返り討ちにあった。
秘密結社:コミュニスト(別勢力)

ハルード-V 男性
秘密結社クトゥルフの下僕の教祖。邪神を降臨させ、人々に混沌と狂気を振りまきたいと考えている。狂気に飲まれており、常人では何を言っているのかの理解すら困難。作中では特殊イベントにて登場。生贄を捧げ邪神(旧支配者)を召喚することを目論んだが、PCたちによって倒され教団も壊滅した。
秘密結社:クトゥルフの下僕

オーバー-U 男性
ヘラクレスコンプレックスというアルファコンプレックスから発射された巨大星形人工衛星の最高管理者。自分が優位でなければ気が済まないがその地位故慢心が多い。高慢な態度を隠そうともしないため周囲からの評価は低い。不特定多数に幻覚を見せるミュータント能力者でもある。ルインの手助けもありアルファコンプレックスに侵攻するがキングに裏切られ倒される。

キング-U 男性
オーバーより地位は低いが策士であり利用できるものはとことん利用する。本質は冷酷かつ狡猾であるが可能な限り敵を作らないよう立ち回る。侵攻中にオーバーを倒し指揮権を奪い取るが主人公達に追い詰められてしまう。その結果ルインに見限られ、ヘラクレスコンプレックス諸共爆破される。

ショウグ-V 男性
オーバー、キングの護衛であり傲慢な性格だが忠誠心は強い。武闘派でもあり危険と感じたら即攻撃する凶暴な性格だがなまじ実力が高い分慢心があり、隙も多い。しかし持ち前のタフさで体勢を立て直すことも可能。オーバーの元へ向かうPC達を足止めするも、最終的に限界がきて倒れる。

イマジ-V 男性
ヘラクレスコンプレックスの参謀であるが、内心では侵攻に反対であったため内密にシュンタとサヤカにコンタクトを取り被害を最小限に抑えようとした。本来の性格は温厚で優しいが、策士でもあり頭の回転が速く、侵攻阻止後は革命の計画のアドバイザーも務めた。革命後はアルスと交友関係を築き正式にアルファコンプレックスの住民になった。意外と情に厚いが、相手を化かす演技力も持ち合わせる。

デス・レパード長老評議会のメンバーたち
デス・レパードを裏で取り仕切っていて、表向きのリーダーであるブラストより強い権限を持つ。ただし、統治評議会、グリューソス-Vよりも地位は下。ルインたちと違い、今まで通りのちょっとした反抗活動(飲酒や喫煙、音楽活動や落書き、小規模な悪戯、時々物の爆破)をと主張していたが、計画において邪魔と判断され次々と追放されてしまう。
秘密結社:デス・レパード

グリューソス-V 男性
デス・レパード統治評議会の命令の元デス・レパード全体を管理している超高官で、事実上彼らの代理人。常に余裕を崩さず表情も変えないため、感情が読めないとして恐れられている。極度に人間性が薄く、特にポジティブな感情に一切理解を示さない。彼の目的は最強の人間を作り上げるための方法を確立すること。その過程で感情とリンクして強くなる聖剣と魔剣に着目し、データを取るためにルイン達に協力していた。また、サイオン導師であるアーロのミュータントパワー研究にも興味を示し、協力・友好関係を築いていた。最終的にデータ収集のためマイを絶望させようと追い込みすぎたせいで、彼女と関係を深めていたアクトに滅多打ちにされた。
秘密結社:デス・レパード

イレイズ-U 男性
秘密結社パージの最高指導者。パージの思想を体現したかのような人物で、民間人に被害が出ようとコンピューターを破壊しようと、各地で部下に危険な行為を繰り返させていた。そのやり方から民間人は傷つけたくない革命軍とは折り合いが悪く、協力の交渉も決裂。そのため、独自に大反乱を起こしクロノスとコンピューターを破壊しようと画策。しかし、その動きがクロノスに察知されパージの幹部らもろとも排除されてしまった。
秘密結社:パージ

オーダー-U ???
VSFCCC-P編後半からアルファコンプレックス中枢管理議会に加入した謎のハイプログラマー。
機械じみた話し方をするほか、何事においても徹底的に合理的。しかし、狂気的な命令を下すこともありその真意は定かではなかった。その正体はコンピューターのアバターでありアンドロイド。計算ノードを壊そうとするPC達の前に立ちはだかるも一歩及ばず爆散した。

ミスト-V 男性
クロノスの首席補佐官。極めて冷静な合理主義者である一方、クロノスに心酔しており狂気的な忠誠心を持つ。裏方でクロノスのアシストやクロノスへの助言を行うなどしていたが、最終的にクロノスが倒され失脚。PC達は彼を処罰するつもりはなかったものの、パラノイアに陥っていたため報復を恐れ逃亡。最終的にアンダープレックスで何者かに襲われ...

アクア-V 女性
アズールの首席補佐官。与えられた仕事をこなしつつ必要に応じてアズールのサポートもこなすなど献身的に彼女に仕える。最終的にアズールが倒され失脚。その後の末路はミストと同様。

ハント-V 男性
マキナの首席補佐官。比較的緩い性格である一方、やや好戦的で問題解決には力に訴える方を好む。マキナとの関係も良好らしい。最終的にマキナが倒され失脚。その後の末路はミストと同様。

ハイエストプログラマーたちのスタッフ
ハイエストプログラマー3名の業務サポートを担当する多数のスタッフたち。各ハイプログラマーに1名ずつ首席秘書官がおり、その下で多数のスタッフが各々動く形をとっている。
最終的に全員ミストらと同じ末路を迎える。

ジェルド-V 女性
クロノスの首席秘書官。極めて厳格かつ厳密な性格である一方、クロノスに対しては狂気的ともいえる忠誠を誓っている。仕事については極めて有能。

オーロラ-V 男性
マキナの首席秘書官。軽そうな言動が目立つが仕事ぶりは一流。地味に運動神経が抜群。マキナとの相性も良い。

ムース-V 女性
アズールの首席秘書官。FCCC-Pの司教だったところをトップであるアズールに目を付けられ引き抜かれた一流の人物。アズールのことを強く尊敬している。

おもち
シュンタとサヤカからアルスに贈られた特製ペットボット。
通常のペットボットと違い犬をモチーフに作られており、人と触れ合い一緒に遊ぶことを好む。アルスには甘えたりお手やお座りをしたりと懐いているが、少しいたずらをすることも。
秘密結社:ヒューマニスト

アーク-X 男性
完結編に登場。幼少期にとある事情でアルファコンプレックスから追放され、アンダープレックスに隠れていた。しかしそこでも騙され続けた結果絶望してしまい、アルファコンプレックスそのものに復讐しようとしていた。挙句の果てに身元を隠したクロノスに騙されいいように利用されてしまう。性格は冷酷で人のことを根本的に信用していないが、これは騙され続けて人間を信じられなくなったため。

エース-U 男性
かつてヒューマニストを率いた人物で、セレナの上司でもあった。権力を持ちながらも市民のことをよく考えるタイプであったが、それ故に他のハイプログラマーから疎まれ、最終的にクロノスとIntSecに捕まり処刑されてしまう。性格は心優しいが多少自信過剰なところがある。結社では仲間想いであり良き上司であったが、自己主張をきっぱりするタイプでもあり外部に敵が多かった。コンピューター制御のためにアドミニスドライバーの原型を作るも、処刑後はその技術を管理のために利用されてしまう。
市民たちの活躍でデータが守られ、無事データ体で復活することができた。
秘密結社:ヒューマニスト


前回と今回のシナリオの裏設定・余談
・各聖剣・魔剣の能力について
各聖剣・魔剣には特殊能力が設定されており、それを駆使して戦っていました。
以下一覧です。

・全ての剣に共通...
①身体能力の大幅な向上。使用時にアーマーやマント、バイザーが装着される。バイザーが周囲の状況をデータ化し戦闘をサポートする。
②剣にセットされたカードによって基礎出力が変動する。カードによっては追加能力が付与される。
③いかなる攻撃でも決して破損しない。

・カードについて
特殊な力の情報が記録されているカードで、剣にセットすることでカードに対応した力を引き出せる。
初期は各剣に1枚ずつしかカードがなかったものの、シナリオの進行に伴い続々と開発されていった。
一度特定の剣にセットすると他の剣にセットすることはできなくなる(セット前に譲渡することは可能なほか、使用こそできないが奪うことも可能)。
カードの開発はPCでも可能だが、記入する力の内容によっては作成が困難であったり、開発に時間がかかったりするなどの課題も生じる。イベントでNPCから入手することも可能。

・シュンタ-R 光天(こうてん)剣ホープス...小型の流星を降り注がせる、光線を発射する、光による目くらましをおこなう
・サヤカ-R 紫竜(しりゅう)槌リーヴァイン...紫の炎をまとった攻撃を繰り出す、風の力を用いて高速移動をおこなう、紫の竜の幻影をサポーターとして召喚する
・マイ-R 天雷(てんらい)剣シルバール...任意の場所に雷を落とす、電気を放出し敵を痺れさせる、突風を生成し足止めや妨害をおこなう
・ディーラー-O 岩土(がんど)剣ドルセール...落石を降らせる、岩の壁を生成する
・セレナ-V 水流(すいりゅう)剣リバーサル...洪水を引き起こす、水のカッターを発射する
・カエデ-O 紅爆(こうばく)剣ネイト...任意の場所に小規模の爆発を起こす、紅葉を散らせ目くらましをおこなう
・オリオン-V 流星(りゅうせい)剣メテオロード...小型の流星を降り注がせる、追尾機能を持つ矢を放つ
・コルト-R 熱鉄(ねってつ)鎌コミュースト...熱した鎌で敵を火傷させる、炎を巻き起こし自在に操る、煙を出し視界を遮る
・キラ-R 金豪(きんごう)剣ゴルドラド...光による目くらましをおこなう、鋭い金属片を射出する、宝石による防御壁や足場の生成をする
・ナイト-R 機青(きせい)剣コンプレト...機械に対して使うと破壊力が上がる、疾風を起こし敵を切り裂きつつ高速移動をおこなう、氷を生成して足場にしたり敵に射出したりする
・アクト-R 疾風(しっぷう)剣タイフール...強風を引き起こし敵を遠くへ吹き飛ばす、風に乗って超高速移動をおこなう、竜巻を発生させ敵を切り刻む
・イール-V 金宝(こんほう)剣ゴルトトレス...金属を生成する、宝石を生成する(いずれも攻撃、防御、足場の生成に応用可)

魔剣(最終的にPCサイドが所持)
・シレール-R 血魔(けつま)剣ジェノスター...剣が血を吸収すると破壊力が増す、小型の流星を降り注がせる、任意の場所に小規模の爆発を起こす
・マテリ-R 滅人(めっじん)剣エターニル...人に対して使うと破壊力が上がる、敵に重力負荷をかけ動きを制限する、黒い霧を出し視界を遮る
・ストーリ-R→ナイト-R 断罪(だんざい)剣ジャッド...人に対して使うと破壊力が上がる、疾風を起こし敵を切り裂きつつ高速移動をおこなう、炎を生成して敵を焼き尽くす
・ジェノ-I 狂界(きょうかい)剣サイエンリル...剣を振る際に鋭い風の刃を生成し遠くの敵も切りつける、銃モードへの移行可能

魔剣(最後まで敵サイドが所持)
・フラウェル-I 吸魔(きゅうま)剣スペルド...剣が血を吸収すると破壊力が増す、敵を刺すと敵の身体が腐敗する(回復不可)
・レジーライト-V 魔放(まほう)槍ブラステート...剣が血を吸収すると破壊力が増す、一時的に使用者の身体に負荷をかけて力を爆発的に向上させる
・ブラスト-I 火激(かげき)剣サクリファス...業火を操り辺り一帯を燃やし尽くす、広範囲に爆発を起こす
・レイカ-V 狩罰(かばつ)剣ノローレ...短時間身体を透明にして物理攻撃を無効化/不意打ちする、人に対して使うと破壊力が上がる
・リュウガ-V 暗龍(あんりゅう)槍スペーキル...黒の竜の幻影をサポーターとして召喚する、連続ワープによる攻撃の回避と不意打ちをおこなう
・クロノス-U 電脳(でんのう)剣カラムツヴァイ...人に対して使うと破壊力が上がる、複数の破壊光線を発射する、持ち主の肉体のデータ化と保存を可能にする
・ブラッド-V 暗闇(くらやみ)剣ディザアーク...周囲を暗闇で包み込み敵の視界を完全に遮る、敵に攻撃が命中する度に破壊力が増す、黒いオーラを溜めて一気に放出することで強大なエネルギー攻撃をおこなう
・ルイン-V 深闇(しんえん)剣シヴァドーレ...敵を暗闇に引きずり込み行動不能にする、周囲の物質を任意で崩壊させる、敵に攻撃が命中すると敵に闇が付着し徐々に広がっていく(継続ダメージ)

真の力の解放
・シュンタ-R 光天(こうてん)剣ホープス...解放に使用した剣の力全ての使用が可能になる、新しいものや破壊されたものの創造が可能になる、時間停止中の行動が可能になる
+(誰かを想う気持ちが最高潮に達すると)剣が眩い光を放つと共に全ての人の想いを繋ぎ、その想いと剣が共鳴する
・サヤカ-R 彗竜(すいりゅう)槌リーヴァイン...解放に使用した剣の力全ての使用が可能になる、炎や水といった属性全てを任意で味方の剣に付与しつつ全属性を自在に操って攻撃することが可能になる、時間停止中の行動が可能になる
+(誰かを想う気持ちが最高潮に達すると)剣が眩い光を放つと共に全ての人の想いを繋ぎ、その想いと槌が共鳴する
・ルイン-V 深闇(しんえん)剣シヴァドーレ...解放に使用した剣の力全ての使用が可能になる、宇宙全域への自由なワープが可能になる、巨大ブラックホールの生成と紫の巨大破壊光線の発射が可能になる、時間停止中の行動が可能になる
・クロノス-U 電脳(でんのう)剣カラムツヴァイ...解放に使用した剣の力全ての使用が可能になる、深闇剣シヴァドーレの真の力を使用できる、他者の感情を吸い取り力に変換する能力を持つ

・前回紹介しきれなかった武器や装備類
全武器・装備共通の仕様
①使用には生体認証が必要
②身体能力が向上する。使用時にアーマーや特殊材質のマント、バイザーが装着される。バイザーが周囲の状況をデータ化し戦闘をサポートする
※複数の武器や装備を有する人物がそれらを同時に使う場合、装着されるアーマー・マント・バイザーの優先度は ドライバー系=聖剣&魔剣>その他の装備類 となる(あくまでもアーマー・マント・バイザーに限った話のため、その他の機能への制限はかからない。例えばクロノスであれば魔剣起動に伴うアーマー・マント・バイザーが装着され、アドミニスドライバーで装着されるアーマー・マント・バイザーはその形と性質を変化させ、強化拡張装甲として装着される)。

・ジーンマグナム
アーロ、グリューソスが使用した銃。ルインらとの共同研究の過程で開発された。一時的にミュータント能力の強さを極限まで上げられる(長時間使うと反動あり)ほか、高威力の射撃を行うことができる。グリューソスの使うものはアーロの改良版で、出力が向上している。

・フローズンランチャー
シャドウ、アルマナ(VSアルファコンプレックス編)が使用した銃。強力な冷気を纏った砲弾を発射し、周囲一帯を凍てつかせることができる。

・インフェルノブラスター
ロード(VSIntSec編)、イレイズ、オーバー、キング(オーバーから強奪)が使用した銃。ルインらの共同研究の過程で開発された。使用者の生命力と引き換えに凄まじい威力の炎の弾丸を発射し、周囲一帯を消し飛ばす。長時間の使用は命の危険があるが、オーバーのものは出力はそのままにリスクを大幅に低減させている。

・プラズマバスター
ベルレット、クリア、バルクルド、ポリエル、カイリーが使用した銃。プラズマ弾を発射し命中したものとその周囲のものを蒸発させる。威力が高く使用リスクも低い一方、やや連射性能が低めでインフェルノブラスターより攻撃範囲が狭い。

・プラズマブレイド
メタル、ショウグ、キング、ストライが使用したプラズマそのものが刀身になっている剣。ルインらの共同研究の過程で開発された。高出力のエネルギーでほぼ全ての装甲を無視して敵を切る。キング、ストライのものは前2名のものより更に高出力。

・アドミニスレーザーガン
アズール、マキナ、クロノス、オーダーが使用した銃で、最も強いとされるレーザーガン。超高威力の光線を連射する。連射速度、弾速共にかなり速く、威力も一発で致命傷になり得る。

・スターエナジーガン
セリーヌ、ファースト、モミジ、クリーム、メイ、マッドの使用する銃。ジェノとマッドの共同開発品。光弾を超加速させて射出することができる。威力が比較的高いほか、銃弾が自動で装填されるため継戦能力や連射力に長けている。

・エクススラッシャー
レーニ-Vが愛用する名剣。凄まじい切れ味を持つほか、レーニが念じればすぐさま彼女の元に飛んでくる特別な仕様を持つ。決して破損しないのも特徴。

・ブラッドラージマチェット
グレイ-Gの用いる巨大なナタ。対象の拷問に特化しており、切れ味はよくないものの、命中した際に相手に激痛を与える仕組みになっている。

ロールプレイに関して
トラブルシューティング中はもちろん、その合間やイベント中にもロールプレイを多く挟んでいます!同陣営や秘密結社内であってもやり方や細かな理想の違いでの対立や、理想と現実の狭間での葛藤、別陣営のPCを見ての心境の変化の吐露などが多くありました。
また、ただ戦うだけではなく、各々の得意なスキルを活かした障壁の突破などがありました。
例えば、アクトとマテリは技術力を活かした戦闘や障壁の突破、キラは交渉や裏ルートからの破壊工作、ナイトとコルトは状況分析と戦術立案,シレールは正面からの突破,シュンタとサヤカは理想を元にした信頼関係構築や仲間のヘルプ、といった形です。

小話
①トラストドライバーにはコンピューターのデータが組み込まれているため、コンピューターの意思も内在しています。よって最終戦は「クロノス&コンピューター戦」ということができます。

②クロノス、マキナ、アズールは「アルファコンプレックス中枢管理議会」に所属しており、クロノスが議長、マキナ、アズールが副議長(途中でオーダーも加入)となっています。アルファコンプレックス中枢管理議会の存在はトップシークレットであり、コンピューターからの信頼が最も厚いハイプログラマーで構成されています。この議会はアルファコンプレックスの最高・最終決定権を持つとされており、この議会とメンバーの存在を知る市民は彼ら3人を「ハイエストプログラマー」と称しています。

③ルイン、アルマナ、ロード、ブラッドはデス・レパードのリーダーの更に上に位置する「デス・レパード統治評議会」のメンバーで、デス・レパードの最高統治者です。この4名はアルファコンプレックス中枢管理議会とも共謀しています。また、リーダーと統治評議会の間にグリューソス-V、長老評議会が位置しています。

④VSアルファコンプレックス編では計画が漏れたこともあって一般市民が避難していたため、結果的に一般市民が巻き込まれるリスクが無くなり戦いやすくなるというメリットがありました。

⑤クロノスとルイン&ブラッドはある意味対照的な敵役となっています。要点のみまとめているので分かりにくいですが、クロノスは「個人の完全否定,社会及び権力の維持」を目的とするのに対し、ルイン&ブラッドは「個人の暴走,その末の全ての破滅」を目的としています。クロノスは体制やコンピューターを利用して影響力を行使し、人間性を否定して自身による画一的な統制を目指したのに対し、ルイン&ブラッドは相手の感情を煽ったり相手の求めるものを提供したりして操り、狂気に陥ったり不要になったら捨てるといった形で暗躍した点からもそれが読み取れます。
実際、裏設定としてクロノスは「社会システムに限界がありつつも自分の利益のみを追求する人間」に、ルイン&ブラッドは「アルファコンプレックスの閉塞と管理」に対して反感を持っているために行動を起こしています。

⑥ストーリー中大きくは絡まなかったフラウェル、レジーライト、レイカ、リュウガと、主要な敵だったハイエストプログラマー、デス・レパート統治評議会についてはセッションの合間にサイドストーリーのような形で様子が描写されていました(PCたちと会っていない範囲です)。その他のNPCについてもサイドストーリーほどではないですが描写がある場合も...

各陣営のざっくりとしたまとめ
・HDP-L&P

アルファコンプレックスに愛、自由、平和、笑顔をもたらし、人々が幸せになれるサポートができる人間政府を作る。
異なる意見も排除せず、話し合って妥協点やより良い方法を探っていく(ただし、誰かを傷つけようとする行動については明確に反対し止める)。
コンピューターやアルファコンプレックス上層部のうち人々を苦しめる者を打倒する(本当は対話を通して理解し合いたいが、それは事実上不可能)。

・FCCC-P
結社の目的(コンピューター崇拝)を推し進める、反逆者などを徹底的に弾圧する。

・デス・レパード
今まで以上に過激な方法を以てアルファコンプレックスを暴力と混沌に満ちた都市にする。

・デス・レパード&サイオン(過激派)&コルポレ・メタル&プロ・テック(一部)
ミュータント技術やボットや機械、兵器や装備の技術を組み合わせ、より強大なる力を手に入れる。

・ルイン-V&ブラッド-V
聖剣&魔剣をはじめとした装備・兵器による破壊の力の会得、並びに人心掌握と権力者の操作によってアルファコンプレックスを絶望に導きつつ自らの計画も進めていく。最終的に完成した装備・兵器を以てアルファコンプレックスを滅亡させる。
聖剣・魔剣を持つPC達はよい研究材料であり、彼らがどう成長するかを観察する側面もあった(最終的に全ての力を自らのものにすることも念頭に)。

・クロノス-U
HDP-L&Pの求心力に目を付け、彼らの大規模な革命を誘発させた上で他のハイプログラマー達に対処するよう命令し、彼らの共倒れを狙いつつ、自らはその間にコンピューターを手中に収め完全なる最高権力者として君臨する。
PC達は最後のスケープゴートとしては有用であるものの、自らの価値観とは一切が合わないため激しく嫌悪している。また、過剰戦力とならないようメンバーを捕まえる、スパイを送り込む等していた。

・アズール-U&マキナ-U
アルファコンプレックスの維持並びに反逆者や外敵の徹底した排除が目的。アズールはそれに加えコンピューターへの信仰の拡大、マキナはより残虐な処罰,大規模な粛清の考案と実行を目的とする。
PC達は警戒対象として認識しており、各々牽制を入れている。

・ロード-V&アルマナ-V
アルファコンプレックスの実権を握ることが目的。ロードは暴力によってハイプログラマーや敵をなぎ倒す方法を、アルマナはハイプログラマーに取り入って進言をする方法をそれぞれ取っている。
ロードはPC達に一度撤退させられたことを強く根に持っており、ルインの揺さぶりもあってデス・レパード、サイオン、コルポレ・メタル3組織の実験成果をその身で試すためインフェルノブラスターを手に取る。

Q&A
Q1.なぜこのようなセッションをやったの?
A1.私達は王道的でドラマチックな展開が好きでクトゥルフ等でもそういった面の強いストーリーをやっています。加えて、パラノイアRPGで描かれるディストピアの中で結ばれる友情にも着目したいと考えて今回のセッションをやってみた…という感じです。そのため、どういった方向でシナリオを進めるかはある程度決めていました。

Q2.セッションの雰囲気は?
A2.あくまで対立関係もPC同士であってPL同士はいつも通り仲良くやってました!
ブログをまとめたのが私なので私視点がメインになっていますが、他のPLの皆さんは違った見方をしていたり結社周りのイベントが違ったりしています。

Q3.HOはあった?
A3.事前に各々の秘密結社に則ったRPをするということは決めていました。明確にHOは決まっていませんでしたが、今回のセッションの目標から反体制派が主人公っぽさを出す感じにはキャラ作成の段階でなっていました。

Q4.シナリオの分岐は?
A4.書いていませんが、戦闘で特定の敵を倒せなかったりシステムを解除できなかったりした場合の分岐はありました。
また、PC達の和解も全員ができるとは限らず、そこはRPと流れで決めていくことになっていました。PCたちのNPCとのRPの様子に合わせてになりますが、NPCを追加したり、NPCがその後に取るはずだった行動やするはずだった考え方を(整合性のとれる範囲で)変更したりもしていました(関係性の構築によるもの)。

Q5.聖剣/魔剣を所有するNPCの基準は?
A5.概ね以下に分けられます。

①PCたちと密接に関わる人物かつ聖剣/魔剣以外の特殊な武器を持たない人物
各秘密結社のメンバー(トップや直属の上司)や友人(マイ、ストーリなど)がここに当てはまります。
アーロやメタル、レーニは別の特殊武器を持っているため聖剣/魔剣を持っていませんでした。

②シナリオでラスボス格と想定されていた人物
クロノス、ルイン、ブラッドが該当します。ロードやアルマナ、アズールやマキナ、キングやオーダーは大ボスポジションのため、レーザードライバー/アドミニスドライバーなどを所持していた一方、前者3名と異なりラスボス格ではないので聖剣・魔剣は持っていませんでした。

③シナリオ展開次第でPCが密接に関わる可能性があった人物
レジーライト&フラウェル/リュウガ&レイカは、PCたちが所属秘密結社から追放され、万が一他の秘密結社にも受け入れてもらえないとなった場合にPCたちを自分たちの元に取り込むセーフティネットとして機能する可能性がありました(とはいえ彼らからすれば仲間を見つけたのではなく手下1人ゲットしたという感覚です)。

Q5.シナリオに出てきた装備のメカニズムは?
A5.以下にまとめます

①聖剣&魔剣
表出こそしませんが、各剣に人格があります。その人格と所有者の心の共鳴によって剣自身が力を発揮していく…という設定です。所有周りは剣の人格が絡むために少し複雑になっていますが、基本的に「この人物と一緒に戦いたい」と思う、もしくは「前の所有者を負かしたから仕方ない(ごく一部例外あり)」と思う、といった形で所有者を認めています。

②レーザードライバー/アドミニスドライバー/ドゥームズドライバー/トラストドライバー
いずれもコンピューターからの承認によって使えるようになります。レーザードライバーは指紋認証とMEカードのスキャンで本人確認を行い、認証されれば機能が使えるようになります。アドミニスドライバーは指紋認証されるとコンピューターに接続を開始し、接続完了してから資格者のMEカードに入れられた各人の権限情報をインストールすることでコンピューターと資格者のデータをリンクさせ、ドライバーを介した最高権限の行使が可能になります。
ドゥームズドライバーは使用者がコンピューターを乗っ取っている関係上、コンピューターとドライバー間で常に全データが共有されています。トラストドライバーにはコンピューターそのもののデータが入っているため、コンピューター=トラストドライバーと言って問題ないです。

③タイムクロック
とある科学者が生み出した奇跡の産物で、詳しいメカニズムはシナリオ内では明かされていません。また、性能が落ちるもののいくつか試作品もあるようです。クロノスは復元が可能なため、メカニズムを理解していると思われます。


本セッションについての記事は以上になります。ここまで読んでくださりありがとうございました!