最新の記事一覧 月別記事一覧 テーマ別記事一覧君の零した涙が世界に染みて、地の色を変えた。俺を想って泣いてくれる君に、そのまま泣いていて欲しいと願うのはあまりにも酷だろうか。この感情に名前をつけて、貴方の口から飲まされた毒薬は甘くて、思い出が満ち溢れている。間違っても対等だとは思ってはいけない。水の中で今日も貴方を待っている。血塗れ、そう、あたしは血塗れ。随分と前だけど昨日のようで。すると貴方は、君の笑顔の方が太陽のようだと言った。その金髪を、太陽のようだと言った。乾いた涙の痕跡が、夢の中であたしは泣いてた。あなたは振り向いてはいけないの。モノクロ世界を駆け抜けて、こんな姿も貴女の前だけだから。真夜中に潜む貴方を狙う悪魔。生きる事に意味が必要だなんて誰が決めたのか。君は赤く染まって一瞬で空を舞った。あの人を狂わせてしまったのは他でもないあたしだ。<< 前ページ次ページ >>