◆◇詩バトン◇◆
下の言葉から文を作ってみて下さい。
文中に使うでも、イメージでも、好きなものだけ使っても構いません。
どうぞ、お好きなように。
では、どうぞ。
◆不自由な羽根
何時だって俺の翼には
錆び付いた鎖が纏わり付く
俺の翼に絡み付いていても
何も良いことはないだろうに
切り取られた四角い空へ
俺は羽根を犠牲に箱庭を去る
どうした、
俺を逃がすまいと浅ましく
纏わり付いていたのはお前の方だろう
◆キャラメル、ひとつ
一粒、口に含む
一つ、君の表情が蘇る
二粒、口に含む
二つ、君の声が蘇る
三粒、口に含む
三つ、君への想いが蘇る
四粒、口に含む
こうして僕は、
大嫌いだった子供に
戻って行く
◆誕生日(バースディ)の殺人
小さくて
青臭い子供
無理に背伸びして
少しだけ大人ぶって
そんな僕は死んで行く
さようなら、
16年と365日目の僕
はじめまして、
17年と1日目の僕
◆黒い列の最後尾
長い列の、一番後ろ
きっとこの先には僕の夢が待っていた
いつの間にか並んでたよ
長い列の、一番後ろ
誰にも見られていないはずなのにね
いつの間にか縛られてたよ
もう、逃げ出す事なんて
出来なかったね
◆返事をしないで、出口まで
僕のことは
振り返らないで
どうか、前だけを見て
僕は願った、
君の幸せを
振り返らなくても
大丈夫さ
僕は心配ない
直に君の後を追うだろう
だから早く、
君は出口へ
きっと出口で
誰かが君を
待っていてくれる
そうだろう?
◆さよならの味
さよならの味は
甘くて苦いと
貴女は言った
さよならと言う瞬間には
舌は
乾ききって
水に飢えて
味なんて何も感じなかったよ
愛した貴女にそっくりな瞳を見つめて
さようなら、
◆最後の魔法
最後の貴方の願い事
私は必死で叶えようとしたの
大丈夫、
私なら出来るって信じてたわ
次に双眼を開いた時には
きっと全ては元通りだって
信じていたのに、ね
元には戻せなかったわ
零れた水のように、
でもね、
これ以上零れないように、
それだけは出来たわ
◆編集後記
作成時間約三十分。
実はコレ、とある物語のキャストに準えてます。
多分分かる人は少ないかと…。
見つけた人ご自由にどうぞ!