整形外科専門医として植毛経歴15年
ヘアライン植毛+額縮小+へアライン矯正の専門医院
『パラミクリニック〜風の日にもクリニック〜』です
相談をしていると、糖尿病で薬を服用したりインスリン注射をしている方が、糖尿病が手術の結果に影響を与えるかどうかを気にされます
結論から申し上げますと、糖尿病そのものは影響を与えませんが、血糖コントロールがうまくいっていない場合には大きな影響を及ぼします
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移植された毛包が定着するためには豊富な毛細血管が必要ですが、高血糖が続くと毛細血管が損傷を受け、組織への血流が減少して移植された毛包の定着率が低下します。
毛細血管の損傷がひどいと、定着率の問題だけでなく、手術でできた傷自体が治らなかったり、傷口が感染してひどい場合は皮膚が壊死することもあります。
ですので、糖尿病による手術合併症を避けるためには、血糖コントロールがうまくいっているかどうかを確認する必要があります。
最も簡単にできる検査が血糖検査です。糖尿病患者様の血糖目標値は空腹時血糖130 mg/dl以下、食後2時間血糖180 mg/dl以下です。
ただし、血糖検査は現在の血糖値しかわかりませんので、血糖管理が継続的にうまくいっているかどうかを知るのは難しいです。
そこで検査するのが、グリコヘモグロビン(HbA1c)です
グリコヘモグロビンは赤血球のヘモグロビンがブドウ糖によって糖化された割合を示し、過去2〜3か月の血糖の平均値を知ることができます。
糖尿病患者様のグリコヘモグロビンのコントロール目標値は7%程度で、少なくとも8%以下であれば安心して手術ができます
グリコヘモグロビン検査は空腹状態とは関係がないので、相談にお越しいただいた際にすぐに検査し、その結果に基づいて手術スケジュールを調整することが可能です
もしグリコヘモグロビンが8%を超えている場合は、一、二か月ほど余裕を持って手術日程を設定し、その間に血糖管理をしっかりと行い、安全に手術を受けられるようにいたします。
先日お越しになった方も、グリコヘモグロビンの値が8.2%だったため、一か月間しっかりと血糖管理を行い、手術を受けに来られる予定です。
一か月後には7%台に下げることができると自信を持ってお話しされて帰られました。
この機会に血糖管理もしっかり行って、健康で安全に手術を受けられることを願っています
アクセス
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論峴駅8番出口から349m